【ツベルクリンWalker】シリーズは、現役添乗員のツベルクリンが日本各地の観光地をガイドしていくシリーズ記事です。今回は大分県の宇佐神宮を取り上げます。
前回の記事はこちら(徳島県の祖谷のかずら橋)
<目次>
はじめに
以前、このシリーズで「出雲大社」を取り上げたことがありました。その中で、「日本の神社を会社の組織に当てはめるとどういう序列になるか?」ということをお伝えしました。
名誉会長:伊勢神宮(三重県)
取締役:出雲大社(島根県)宇佐神宮(大分県)
専務:明治神宮(東京都)鹿島神宮(茨城県)平安神宮(京都府)橿原神宮(奈良県)など
(序列には諸説あります)
今回取り上げる宇佐神宮は、会社の序列でいうと取締役ポストなのです。専務以下の神社の神様が不祥事を起こした場合、『私の不徳の致すところです…』と記者会見で出雲さんと一緒に謝罪する立場にあるのです。少なくとも九州内では一番トップに君臨する神社です。
宇佐神宮は、お察しのとおり、大分県宇佐市にあります。宇佐をローマ字表記すると「USA」になります。つまり、アメリカ合衆国は宇佐市の一部ということになります。街のあちこちに「Welcome to USA」という看板が掲げられており、九州を旅行中の観光客も『あれ、いつのまにアメリカに入国したんだ?』と疑問を抱くことになります。
自由の女神を作ったり、星条旗をあちこちに掲げたり、宇佐高校野球部のユニフォームの胸元に大きく「USA」というワッペンをつけたりと、アメリカかぶれまっしぐらなのです。これを受けてアメリカさん側は、『アメリカかぶれが行き過ぎている』と抗議します。
これに対し宇佐市長は『アメリカは所詮建国して200年ちょっとだろ?こっちは800年以上前から宇佐(USA)なんじゃ!!』と反論。見事アメリカさん側の抗議をはねのけます(宇佐の方が格上なら、アメリカかぶれになるのはどうして?という疑問が‥)
そんな宇佐市にある宇佐神宮を見ていきましょう♪
宇佐神宮の神様について
宇佐神宮は、別名「宇佐八幡宮」ともいいます。八幡宮とは「八幡神(はちまんしん)」という神様を祭っている神社のことをいい、全国に約44000社あります。その総本山が宇佐神宮なのです。そして設定上、八幡神=応神天皇(おうじんてんのう)とされています。上の絵は応神天皇想像図です。
現在の天皇陛下は125代目の天皇です。初代天皇は神武天皇(じんむてんのう)という人物なのですが、最初の数代の天皇は"本当にいたかどうか分からない"伝説上の存在なのです。そして、この応神天皇以降はおそらく実在の天皇だと考えられています。宇佐神宮は、この応神天皇(八幡神)をご祭神としているのです。
宇佐神宮にいらっしゃる神様は応神天皇だけでなく、「神功皇后(じんぐうこうごう)」「比売大神(ひめのおおみかみ)」の2人の神様もいらっしゃいます。この神様たちについては後程詳しく解説します(´・ω・)
宇佐神宮のアクセス
基本的にこの【ツベルクリンWalker】では、アクセス方法をご紹介する場合、「とりあえず最寄りの駅まで来い、話はそれからだ」という親切丁寧なご案内を心がけております。宇佐神宮の最寄り駅は宇佐駅です。
これみよがしにローマ字表記「USA」の文字が(´・ω・`) なお、「USA」の次は「ぶぜんながす」の模様。宇佐駅からは路線バスが出ています。1時間に1本くらいの割合です。
以下宇佐神宮公式HPからの引用文です。
宇佐駅からは、バス・タクシーをご利用ください。
(中津方面へ約4キロ)(約10分)
バスをご利用の場合
「四日市方面バス」に乗車、「宇佐八幡バス停」下車
※www.usajinguu.com/access/ より引用
もし、正月三が日にお越しになる場合は、宇佐駅から臨時シャトルバスが運行していますのでご利用ください。
宇佐神宮をお参りしよう
駐車場ならびにバス停より仲見世通りを突き抜けていくと大きな鳥居が正面に見えます。大分名物とり天屋さんを横目に見ながら進みましょう。
仲見世通り付近に2016年にオープンした「KURU」という場違いなオシャレなカフェがあります。ド田舎に住む大分県民はカフェなんて見たこともないですから、オープンした時はびっくりしたと思います。
カップのソフトクリームパフェが400円くらいから。東京だったら倍の値段するだろうな~と思いますが、いかんせんド田舎に住む大分県民はカフェを見たことがありませんから、これくらいの値段が丁度いいのです。
宇佐神宮はお宮が「上宮(じょうぐう)」と「下宮(げぐう)」の2つのお宮から成ります。お伊勢さんが「内宮」と「外宮」に分かれているのと同じですね。お参りする順番は上宮→下宮です。両方お参りしないと"方参り"となってしまい、あまりよろしくありません。
仲見世通りを突き抜けて一番最初の大鳥居です。
最初の鳥居を抜けて橋を渡ると二の鳥居が現れます。「下乗(げじょう)」と看板が出ています。ここで乗物や馬から降りなさい、という意味です。読者の方の中でここまで、おみこしや籠や馬に乗ってこられた場合は、ここで降りてくださいね(なお、読者の中に皇族の方がいらっしゃったら、乗ったまま進めます)
左側が手水舎、右側が御朱印所です。
手水舎を過ぎると「皇族下乗」と書いた看板が掲げられています。読者の中で皇族の方がいらっしゃったら、おみこしや馬はここで降りてくださいね(´∀`)
お参りの順番は上宮→下宮の順番です。左側の階段を上がっていくと上宮です。下宮お参り終わった後、右側の方から出てくるように順路が整備されています。
99段の階段を上がっていきます(*‘∀‘)
99段階段あがりました!
ちなみに宇佐神宮のお参りの作法は、出雲大社と同じ「二礼四拍手一礼」です。お間違えないように(´・ω・`)
宇佐神宮には3人の神様がいらっしゃいます。「八幡神(応神天皇)」「比売大神」「神功皇后」です。神功皇后は応神天皇のお母さんです。
宇佐神宮は八幡宮なので、表向きは3人のうちトップに君臨している神様は八幡神(応神天皇)です。上の写真は上宮を写したのですが、左側から①一ノ宮、②二ノ宮、③三ノ宮と3つのお社があります。左側から順番にお参りしていきます。それぞれのお社にご鎮座なさっている神様なんですが‥
①‥八幡神
②‥比売大神
③‥神功皇后
もちろん、トップの神様が八幡神なので「八幡神=一ノ宮」なのはOKなんですわ。問題は、真ん中の二の宮が一番デカいことですわ(;・∀・) トップの神様とそのお母さんを差し置いて、真ん中の比売大神のお社が一番大きいのです。上司と上司のお母様と昼食に出かけて、下っ端の自分だけうな重特盛注文するようなものです。
この「比売大神」ってどんな神様なんでしょう?分かっていることは「女性」ってことだけです。実はどんな神様か分かっていないのです。お社の大きさ的に少なくとも、八幡神よりもさらに格上の神様ってことが分かります。
ある筋の噂によると、比売大神の正体は卑弥‥おっと、誰かきたようだ(´・ω・`)
上宮お参り後は、順路に沿って下宮をお参りします
「お帰り順路(下宮経由)」とサルでも分かるように看板が立っています。
下宮でも上宮と同じように①一ノ宮、②二ノ宮、③三ノ宮と分かれています。左側の一ノ宮からお参りしていきます。やはり、真ん中の二ノ宮(比売大神がご鎮座)が一番大きいです。この神社のトップは左端の八幡神なのに‥(´・ω・`)
まとめ
ご覧いただきありがとうございました!!
基本的に当ブログは毎日更新を心がけておりますが、日曜日は諸般の事情により(サザエさんをゆっくり見たい)更新はお休みさせていただきます。あらかじめご了承ください。