【同情するなら土産くれ!】シリーズは、現役添乗員おススメの日本各地のお土産を紹介していくシリーズ記事です。今回はその【番外編】として、「消費期限短すぎて渡せないお土産選手権」をお届けしていきます。
前回の【番外編】はこちら
当ブログの初期に、「お土産の選び方」という記事を書きました
お土産の選び方として「個装である」「要冷蔵・要冷凍ではない」「日持ちが長い」お土産こそ至高にして最強のお土産といえます。この中でも、"日持ち"という観点は非常に重要です。
お土産とは、誰かに渡すことが前提であり、当然渡すまでにある程度のタイムラグが生じるのです。『お土産買ってきました~♪(でも消費期限切れてるよ)』なんてことは許されないのです(/・ω・)/
しかしながら、全く日持ちのしない"無能"なお土産は、この世にいくつかあります。そういうお土産は渡せません。そして、逆説的ではありますが、日持ちがしないお土産は美味しいことが多いのです。今回は、消費期限短すぎて人様に渡せない(から自分で食べちゃえ)お土産をご紹介していきます。
<目次>
厄除けだんご(静岡県法多山)
出典:http://www.hattasan-dango.com/souvenir/
静岡県袋井市に法多山(はったさん)というお寺があります。
「厄除け観音」とも呼ばれており、ここにお参りすると身体中の厄が落ちてスーパーサイヤ人になれます。なれるのですが、ここは厄除けで有名であると同時に、桜と紅葉の名所でもあるのです。日本人は、目の前に桜と紅葉が現れると、もう観音さまとかアウトオブ眼中なのです。
出典:http://www.hattasan-dango.com/souvenir/
そして、桜や紅葉以上に日本人は"お団子"が好きです。「花より団子」ということわざは先人の知恵なのです。
この法多山で有名なのが「厄除けだんご」です。
出典:http://www.hattasan.or.jp/dango/
もうこの串刺しのお団子さえ食べたら厄が落ちてしまうのです。ぜひ、このお団子を地元に持ち帰り、お知り合いの厄にまみれた愚民どもに食べさせてあげたいですね♪
なお、消費期限(/・ω・)/
厄にまみれた愚民どもは、実際に足を運んでくださいね♪
赤福(三重県伊勢神宮)
出典:http://shop47.info/akahuku/
赤福は不思議なお土産です。消費期限は2~3日であり、なおかつ個装されておらず、少しでも箱を斜めにしようものならあっという間に1つに合体しちゃう何とも扱いにくいこのお土産が"伊勢神宮のお土産"の代表格みたいに扱われているのです。
言い換えると、渡されるときに消費期限ぎりぎりになっていようが、個装されてなかろうが、『とにかく赤福をちょうだい!!!』という層が一定数日本人にいるという事実があるのです。これを「赤福絶対主義」といいます。
有名土産の中でも、もらって嬉しいもの1位は「赤福(三重)」 アンケート結果 : 何でも調査団(@niftyニュース)
基本的に、赤福は買った瞬間から消費期限タイマーが刻々と少なくなっていきますが、そのタイマーを"停止"する方法があります。冷凍しちゃうのです。冷凍するとたぶん消費期限の限界を超えることが出来ると思われます。
赤福のカスタマイズ方法に関しては、赤福トーストとか美味しそうです
あとは、赤福を解凍して、お湯の中にぶち込めばあっという間に"赤福ぜんざい"が出来上がります♪ なお、ツベルクリンは一気に一箱ペロッと食べちゃうので、こういう調理方法とは無縁です(´・ω・`)
知恵の餅(京都府天橋立)
京都と聞くと、京都市内もしくは宇治を思い浮かべることが多く、いわゆる京都の上のほうの京丹後地方は見向きもされないっていうか『京丹後?そんなとこ京都ちゃいますわ』精神溢れています。でも、そんな京丹後地方には日本三景の一つである天橋立があります。
出典:https://www.travel.co.jp/guide/matome/806/
この天橋立のふもとに、文殊堂があるのです。いわゆる知恵の神様なので『文殊さんにお参りすれば頭良くなるで‼︎』と安易に考えるポンコツ達がお参りに来ます。
そして、お参りが終わったら団子を食べたくなるのは日本人特有の症状です。文殊堂界隈には『知恵の餅』がお土産として販売されています。
お伊勢さんの赤福に似てますが、赤福より凶悪な見た目をしています。餅をあんこで包むのがめんどくさくなったのか、『もうええわ‼︎とにかくあんこが入ってればええんやろ‼︎』というサービス精神を感じます。
見た目には、あんまり頭良くなさそうな和菓子ですが、とにかく知恵の餅ですから、食べたら頭が良くなると言われていると言われています。
ちなみに、消費期限は翌日です。ここまで来ると、冷凍保存しようがないので、消費期限中に食べなければなりません。こんなあんこだらけのお土産を、1日で平らげるなんて、やっぱり知恵の餅はポンコツ御用達のお土産なのです(๑・̑◡・̑๑)
糸切餅(滋賀県多賀大社)
滋賀県に多賀大社という神社があります。
出典:https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2026/
多賀大社には男の神様である「イザナギ」と女の神様である「イザナミ」がまつられています。イザナギさまとイザナミさまは兄弟であり、なおかつ夫婦です。この時点で設定に無理があります。神話上、この2人は日本初の夫婦ということになっています。
この2人は、
イザナギさま『あれ、オレの下半身に棒みたいなやつがあるんだけど‥』
イザナミさま『私も、下半身に穴が開いているわ』
イザナギさま『よし、ためしにオレの棒をそなたの穴に入れてみよう!』
ということで生まれたのが天照大神(あまてらすおおみかみ)さまと言われています。(いつか当ブログで神話を紹介したいと思っています。たいてい下ネタです)
天照大神さまは伊勢神宮にいらっしゃいます。すると実は多賀大社のほうが格上なんじゃないか説があり『お伊勢参らばお多賀に参れ、お伊勢お多賀の子でござる』と言われていたりします。
そのお多賀さん名物が「糸切餅」です。
出典:https://shigatoco.com/toco/itokirimochi/
1つ1つ糸でお餅を切っていくんですね~。3色のカラフルな模様が特徴です(着色料とか気にしてはいけません)。消費期限は2日です。多賀大社お参りの際はぜひ♪
杉ようかん(熊本県天草地方)
出典:http://www.hondo-cci.or.jp/amakusa-kinsei/kinsei/sugiyoukan.html
熊本県に天草地方という島だらけの地域があります。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2140722128434217301/2140723697651935403
江戸時代初期に天草四郎が起こした「島原・天草一揆」の舞台であり、潜伏キリシタンが住んでいたりとキリスト教にゆかりある島々です。島同士は橋でつながっており、ほふく前進でも島に上陸できます。
この天草地方でしか販売していないのが「杉ようかん」です。
"ようかん"って名前が付いてますが、実態はアンコ餅です。うるち米蒸しあげて作ったお餅の中にこし餡が入っています。江戸時代に琉球の舟が天草地方に漂流した際に、天草の人々が助けてくれたのでお礼にこのお菓子の製法を伝授したのです。
縁起のいい杉の葉っぱを巻いているので、食べるときに葉っぱを餅から剥がすという無駄な工程が必要ですが、そんなのほんのちょっと(85%くらい)しか気にならないくらい美味しいです。ピンクの部分にアンコが入っているので、真ん中の白い部分から分割できます。カップルで分け合うのも楽しいですね♪(なお、ツベルクリンはそんな相手いないので1人で食べちゃいます)
終わりに…
昨日の記事、ブックマーク数が30以上もあったので『みなさんやっぱりランキングが好きなんだな〜』と思って、ふとアクセス数グラフ確認したところ、
なんじゃこりゃあああ(๑・̑◡・̑๑)
自分で言うのもなんですが、普段のPV数も小さな小学校全学年分くらいあるんですが、これが世に言う文春砲か…(*^◯^*)
『全部あんこ餅じゃねぇ~か!!(´・ω・`)』というご指摘やお怒りが殺到していますが、当お土産選考委員会(メンバー:ツベルクリンのみ)の厳正な審査の結果、決まったのだから問題ないのです(´・ω・)。
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