【学校で教えてくれない社会科】は、社会科の教員免許を所有しているツベルクリンが、学校で教えてくれないような役立たない社会科の授業をしていくシリーズ記事です。16時間目は「いろいろな農作物の生産量1位をめぐるバトル」について授業を行っていきます。
前回の授業において各都道府県内の首位都市をめぐるバトルについて学習しました。
日々知らないところで都道府県同士あまり意味の無い争いをしています。そして実は、農産物生産量でも互いにしのぎを削っているのです。某蓮舫氏は『2位じゃダメなんですか?』とか言ってましたが、ダメなのです。
農産物によっては、ある都道府県が圧倒的なシェアを誇っている物もあります。日本全体の生産量を100%とした時に、決まった都道府県がほぼ独占みたいな状況です。例えば、ジャガイモです。
圧倒的に北海道が優勢です。じゃがいもの生産量第2位は長崎県とか誰が知っているのでしょうか?
しかし、農産物によっては1位2位が拮抗しており、激しい1位争いをしている場合があります。今回の授業では、誰も興味がない農産物生産量1位争いを農産物ごとにみていきましょう。
<目次>
米(北海道VS新潟県)
出典:self-study-site.com/
日本人の主食である米ですが、どの都道府県が生産量1位なのでしょうか。米に関しては、大激戦です。魚沼産コシヒカリなどの高級品種で知られる新潟県が優勢ですが、広い土地にモノを言わせて北海道も作りまくっています。
新潟県のブランドはコシヒカリ、北海道のブランドは夢ぴりか、ななつぼし等種類は豊富です。
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もともと、米って暑い地域の作物なので、北海道では稲作は適していないはずなのですが、がめつい北海道は品種改良を重ねて、今では有り余る土地でダイナミックに稲作をしています。
ただ、現在では3位の秋田県がじわりじわりと北海道との差を埋めてきています。やはり、主力のブランドあきたこまちが強いのでしょう。最新の平成30年版生産量では1位:新潟県(67万7000トン)、2位北海道:(51万4000トン)、3位秋田県:49万1000トンと僅差です。秋田県のきりたんぽパワーは今後北海道にとって脅威となるかもしれません。
いちご(栃木県VS福岡県)
出典:全国のイベント&おでかけスポット情報|ウォーカープラス
かつて、日本のイチゴ生産量日本一を誇っていたのは福岡県でした。ところが、1996年に"とちおとめ"という品種を栃木県が生み出し、2000年代には順位が逆転。現在ではイチゴ王国=栃木県となっています。
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王座陥落した福岡県が逆転を狙って開発したのが、"あまおう"という品種です。
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"甘くて大きい"からあまおう、って思考回路保育園児かよ(*'ω'*)って話です。
ちなみに、都道府県別の1人当たりのイチゴ消費量ランキングを調べると、栃木県は2位(1位は埼玉県)、福岡県は29位なのです。
イチゴ消費量 [ 2010年第一位 埼玉県 ]|都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
ってことは、栃木県民は自分たちで食うためにイチゴを作ってるのではないか説が浮上してきます(もちろん、大都会東京向けの出荷用にも作っているんでしょうけど)。
でも、自分で作って自分で食う。物流の発達を完全無視したこの姿勢こそが地産地消のあるべき姿だと勝手に思っています。
メロン(茨城県VS北海道)
出典:goo blog(gooブログ) | 無料でブログを作成
日本でメロンと言えば、北海道の夕張メロンのイメージが強すぎ問題が挙げられますが、実は生産量日本一は茨城県です。
ただ、一般的には"メロン=高級品"と思われています。北海道の夕張メロンは高級路線のメロンであり、毎年5月の初セリでは高級車並みの値段で競り落とされています(2019年の初セリ最高落札額は2玉で500万円)。貧乏人はおとなしく瓜でも食っとけって感じです。
そして、茨城県サイドも察しているようで今年の6月に茨城県内でメロンに関するイベントが開催されたのですが
「じつは生産量日本一!いばらきメロンまつり2019」開催!茨城県を応援<ねば~る君>もPRに駆けつけます! - 産経ニュース
まあ何とも哀しいイベント名ではありませんか(*'ω'*)。納豆をモチーフとしたねば~る君も来場したっぽいですが、
出典: www.top-color.jp/
こいつが来たらPRどころか逆効果な気がします(´・ω・`)。みなさん、どうか茨城のメロンを食べてあげてください。
日本なし(千葉県VS茨城県)
従来、梨の産地のイメージとしては"20世紀梨"とかいうブランドを前面に押し出してきた鳥取県が優勢だったように思えます。まあ、先ほどのメロンと同じで鳥取県とかいうクソ雑魚ど田舎地域がイメージ戦略で他県を出し抜いてる結果と言えます。
ですが、梨(ここでは日本梨を指す。洋ナシは除外)の生産量日本一は千葉県なのです。数年前までは『千葉県で梨?ちょっと何言ってんのか分かんない』状態でしたが、現在ではコイツのおかげで、千葉県産の梨にスポットが当たるようになりました。
ですから、千葉県の梨農家さんは、コイツに多額の賄賂を贈るべきなのです。
そして、実は梨の生産量第2位は茨城県なのです。メロンは第1位、梨は第2位と果物王国なのですが、そのイメージは皆無です。ちょっとは頑張れよ、茨城県さんよ(´・ω・`)。
そして、隣県の千葉県がふなっしーとかいうアウトローキャラで一世を風靡したことを見て、『アウトローなキャラなら売れるんだ!』と微妙に見当違いな発想をして生み出されたキャラが先ほど出てきたねばーる君なのです。でもね、茨城県さんには"二番煎じ"って言葉があることを教えたいです。
みかん(和歌山県VS愛媛県VS静岡県)
出典:nara-wakayama.com/
おそらく日本の農産物の中でもっとも熾烈な生産量1位争いをしているのはみかんだと思われます。御覧の通り、和歌山県、愛媛県、静岡県の三つ巴です。
皆さんにとって、みかんってどこの都道府県の農産物のイメージなのでしょうか?イメージ戦略的には、「ポンジュース」で有名な愛媛県が優勢な気がします。愛媛県がみかんの生産量日本一を誇っていた時代もあります。
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よく都市伝説で「愛媛県にある蛇口をひねるとポンジュースが出てくる」みたいに言われます。そんなん食器洗いするとき大変じゃん(*'ω'*)って感じですが、とにかくみかん=愛媛県、というイメージを植え付けることに成功したのです。
ところが実際、みかん王国なのは和歌山県なのです。現在ではみかんの生産量日本一は和歌山県です。
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特に和歌山県の有田(ありだ)市は一大みかんの産地です。ただ、何となく私が思っているだけですが、和歌山県は梅の生産量も日本一(しかもダントツ)なので、それほどみかんに肩入れしなくてもいいと考えているのでしょう。逆に愛媛県はもうみかんしか無い!みたいに追い込まれている状態なので、みかんをゴリ押しするしかないのでしょう。
そのために、愛媛県は"みきゃん"っていうゆるキャラを生み出しました。
犬をモチーフとしたキャラです。みかんの食べ過ぎで黄疸になちゃってます。
そんな愛媛県を揺るがす事件が起きました。
出典:blog.livedoor.jp/veritedesu/archives/1870740.html
さきほどの円グラフは2016年度の統計でした。最新の2018年版(上の表)では、愛媛県は静岡県に抜かれちゃって3位に陥落しちゃってます。つまり、みきゃんは無能です。ゆるキャラクビですわ(*'ω'*)。
終わりに…
日本ではいろいろな果物が生産されています。そして各都道府県がしのぎを削っているのです。もちろん、私はフィリピン産のバナナが大好きです♪
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