【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回は、独特の世界観が味わえる!不思議博物館(福岡県那珂川市)へ行ってきました!
『日常にツベルクリン注射を…』ご愛読の方、お待たせいたしました。特上のツベルクリン注射を皆様にぶちかましたいと思います。今回ご紹介するのは、まさにアウトロー中のアウトロー、不思議博物館です。
こちらが公式HPです。
概要を説明すると…
〇造形作家である角孝政(すみたかまさ)さん51歳が個人で運営している
〇入館料は無料
〇月に1回しか開いていない(毎月最終日曜日、1月は冬眠)
〇アウトローなカフェも併設してある(詳しくは後述)
〇そのカフェでは、"不思議子ちゃん"というメイドさんがこき使われている
〇自分の造形作品や個人的趣味の展示物を見せつけてくる
という、もう概要説明だけでお腹いっぱいなアウトローなスポットです。
個人的には、この『日常にツベルクリン注射を…』の集大成的記事だと思っております。この記事を書くためにこんなクソたいなブログを書き続けたと言っても過言です。『この記事をもって私は引退します!』と言ってもいいくらいの記事でしょう。もちろん、引退しないけど(*'ω'*)
※ちなみに集大成記事なので、5000字越えちゃいました。ごめんなさい。
<目次>
不思議博物館へのアクセス
Googleマップで「不思議博物館」と入力すると出てきます。Googleには認知されている博物館のようです。ってかGoogleはこんなアウトローな博物館を野放しにしておいていいんでしょうか?
公式HPなどでは、アクセス方法として「自動車もしくはバイクで来い」と推奨しています。そして、博物館の前に激狭スペースもしくは隣の池園工業さんの敷地を駐車場として使用して良いようです。
パンフレットで駐車場の位置が紹介されています。
いかんせん博物館自体は毎月最終日曜日しか開いていません。日曜日は池園工業さんも休業日なので『まあ月1回休みの日なら敷地を使わせてやってもいいか~』ということなんでしょう。
博物館をいったん通りすぎてすぐ左後方の坂道を上がっていきます。
すると、このように工場の前に停められます。なんか知らんけど結構繁盛してるっぽいです。
博物館の入り口です。スペースが空いていてなおかつ超熟練ドライバーであれば駐車可です。ちなみに、私が歩いて登って行っていると、勇猛果敢なカップルどもがプリウスで侵入を試みているところでした。そして、見事に車体の下部分を思い切り地面にこすってガリガリという鈍い金属音が山中に響いていました。
不思議博物館に侵入しよう!
繰り返しますが、この不思議博物館は毎月最終日曜日(1月は冬眠)のみ開館しています。私が取材したのは10月27日でした。中学生っぽい字が期待感を高めてくれます。
ちなみに、今後の開館日はこんな感じです(パンフレットより)
西暦10000年とか、こういう中二病精神が愛しくてたまりません。
左側が入り口です。外観の時点で早速アウトローが滲み出ちゃってます。
不思議博物館の断面図はこんな感じです。
建物自体は2階建てです。1階部分が創作ルーム、2階部分が博物館&カフェです。奥に"庭園"があります。まあ、この断面図自体が男子中学生が妄想を爆発させて自由ノートに書きなぐったものに見えてきます。館長は50代になった今でも中二病を罹患しているみたいです。お大事に(*'ω'*)。
ここでこき使われている不思議子ちゃん(メイドさん)イメージ図です。
入り口にて不思議博物館のコンセプトが紹介されています。
なるほど、よく分からない(*'ω'*)
福岡地区を運航している西鉄バスのバス停を模した看板です。突っ込みどころ満載なので後回しにします。
1階の作業場です。ここで、館長が造形作品(ガラクタ)を作っているようです。
この作業場を通り抜けると"庭園"があるみたいです。
トイレは1階にしかありません。ちなみに、ボットンです。女性の方は、手前のガソリンスタンド(エネオス)で済ませてきたほうが無難です。
本当に"庭園"がこの奥にあるんでしょうか?
庭園(雑草地帯)です。なんかよく分からないオブジェ(館長の作品)が展示されているっていうか放置されてあります。
『なにここ?(*'ω'*)』と思ってふと横を見たらこれだもの(´・ω・`)。普通にビビるって。
「シュール」というのは、こういう状況を言うんです。よく覚えておきましょう。
階段を上がって2階へ進みます。
2階部分です。最初はどこが入り口か分かりませんでしたが、右のクソデカいドアが博物館への入り口みたいです。
ふと上の見上げると、コンセプト不明な作品が…。基本的にこの博物館へ来たら首を色々動かしてみることが肝心です。
この向こうにアウトローな世界が広がっています…
ドアを開けてまず飛び込んでくるのが意味不明の造形物です。名前は「コロぺた号とにゃーこ&にゃっ太」とのことです。別に私がふざけているわけではなくて、パンフレットよりそのまま引用しただけです。パンフレットは、入り口に置いてありますので各自ご覧ください。
私が入ると館長さんがやってきて『不思議博物館にようこそ。当博物館は1階と2階に展示スペース。敷地外に庭園があります。見学後は良かったらあちらのカフェでおくつろぎください』ってセリフを1.9秒くらいで私に案内してきました。偏見ですが、オタクっぽい超早口なしゃべり方です。
私が『庭園はさっき見てきたんですよ~』と言い終わるのも聞かずに『なんですか、このふなっしーは?すごく年季が入っているようだけど…』と私に質問してきました。そして、『実は手作りなんです』と言うのも聞かずにどっかに行ってしまいました。いきなりの先制パンチです。
展示ルームの半分はこの意味不明な造形物で占有されています。デカすぎて全体像がスマホに写りません。下の茶色っぽい物体は、ジブリの『風の谷のナウシカ』に出てくるオウムっぽいやつです。
オウムってこういうの
出典:風の谷のナウシカより
このオウムの上にきみどり色の気持ち悪いやつが乗っかっています。その上に猫をモチーフとしたにゃーこ&にゃん太が乗っているという構図です。
後ろから撮ってみました。なんで、すね毛が生えているんでしょうね?
前輪があります。つまりこいつは飛ぶみたいです。
土台部分のオウムっぽいやつは、重さに耐えかねて足が逝ってます。
不思議博物館の館長、角孝政さんです。この方の作品は、なんと福岡アジア美術館の収蔵品として君臨してるようです。すごいのかすごくないのか分かんない人です。
壁になんか張り付いてます。こちらも館長の作品です。
館長は絵も描かれるようです、決して小学生の絵画コンクールの作品ではないですよ。
この怪物も館長の作品です。
実はこの怪物、ゲーム機置きとして機能しているのです。ゲーム機はセガサターン。しかも、実際にゲームで遊ぶことが出来ます。正面のブラウン管テレビと連動しており、1996年発売の「デスクリムゾン」が遊べます。
私はゲームに詳しくないのですが、このデスクリムゾンは伝説のクソゲー(クソみたいなゲーム)として絶大な酷評と称賛を浴びている作品のようです。ってか、このデスクリムゾンのwikipediaのページに、この不思議博物館に関する記述がありました。
その部分を引用すると
"福岡県在住の造形作家・角孝政は、『デスクリムゾン』を元に、クリムゾンが巨大に進化を遂げた姿をイメージした造形作品「巨大クリムゾン」を制作した。中にはセガサターン本体と『デスクリムゾン』のディスク、そしてバーチャガンの部品を利用した仕掛けが収められ、テレビと組み合わせて実際にプレイすることが可能である。制作の意図は、普通のゲームとはかけ離れた「異端」のこのゲームに対して、旧来の価値観や常識の逆転という現代美術の特徴と共通するものを感じたところから、ただでさえ難しく不条理なこのゲームをさらに遊びにくくしてしまうことで、そうした価値観のずれを極端に増幅したというものである。2005年に福岡アジア美術館で開催された現代美術の展覧会「第3回福岡アジア美術トリエンナーレ2005」に出展され、さらに会期終了間際の会場において作者と『デスクリムゾン』の生みの親・真鍋賢行との対談も行われた。「巨大クリムゾン」はイギリスでの美術展にも出展された後、福岡県那珂川市にある作者自身の私設美術館「不思議博物館」に収蔵されており、日曜日・祝日限定ではあるがプレイすることが出来る"
つまりは、不思議博物館にあるこの設備はクソゲーにさらにクソ要素をプラスしたまさにクソ&クソの世界観を表したようです。そして、福岡アジア美術館に展示されていたようです。ますます、すごいのかすごくないのか分からなくなりました。
また、なんとも食事しにくそうなテーブルです。
上の方を見ると何か飛んでいます。
グッズコーナーには、館長の作品や不思議子ちゃん(メイドさん)のプロマイドが1枚100円で販売されています。
上の棚には懐かしそうなプラモデルが陳列されています。
そして、なぜかアヒルが(*'ω'*)。
2階にもアウトローな空間が広がっています。登ってみましょう。
あらまぁ、これまたアウトローだこと。
もう私の語彙力では説明できません。
フマキラーです。もうそれしか説明できません。
なんか芋虫みたいな物体を抱いています。
アウトローに混ざってみたなっしー。
もうアウトローっていうか怖いもの。
2階から1階を覗いてみます。やっと意味不明なオブジェの全体像が見渡せました。まぁ、全体像が分かったところで謎は深まるばかりです。
カフェコーナーでお茶しよう♪
入館料は無料ですが公式HPではカフェでお金を落とすことを推奨しています。なんとなく感じたのですが、お客さんの7割は常連さんのようです。イメージとしてはカウンター席しかない居酒屋みたいな雰囲気です。常連さんもこんなアウトローな博物館に通い詰めるくらいですから、変な人ばかりです。
カウンター内にいるおじさんが館長、その横にいるのが不思議子ちゃんです。
ちなみに、不思議子ちゃんは基本的に1日1人です。何人か不思議子ちゃんはいるみたいです。私が取材したところによると不思議子ちゃんは、
〇そこそこ可愛い
〇私が訪れた日の不思議子ちゃんは館長さんの友人の娘さん
〇メイドのくせに料理できない。計算もできない
〇接客の合間にカレー食ってる。ってかカレー食う合間に接客してる
ということでした。
食事メニューです。どうやら、「気狂いおやつ=くまむしパフェ」であり「日がわりごはん=チキンカレー」みたいです。
こちらがドリンクメニューです。もちろん中二病の私が注文するのは"絶望という名の苦いコーヒー"一択です。
こちらが"絶望という名の苦いコーヒー"です。コーヒーよりもコーヒーカップの方が気になって夜も眠れません。
ポイントカードもらいました。カフェ利用1回利用につき1ポイント付くみたいです。
このポイントカードが溜まっちゃたとしたら、それはそれでアウトローに認定されたみたいでなんか複雑な気分になる気がします。
お土産にガチャガチャ回してみましょう。
なにこれ?(*'ω'*)。
ってか、1回目200円入れて回したら何も出てこなくてお金も吸いこまれちゃったんですけどそれは…(*'ω'*)。
終わりに…
皆さんもタイミング合えばぜひこのアウトロー空間へお越しくださいね。
なお、福岡市の繁華街である天神地区に不思議博物館の分室「サナトリウム」っていうカフェがあるみたいです。
気が向いたらまた福岡へ行って取材しようかと思います(´・ω・`)。
当ブログ『公式ツベルクリン注射を…』公式twitterはこちら
ツベルクリン@現役添乗員 (@tuberculin0706) | Twitter
ちなみに不思議博物館・館長の公式twitterはこちら
不思議博物館・サナトリウム 館長 (@artrek1998) | Twitter