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【保存版】NHK大河ドラマを誘致している候補地や主人公を紹介する記事

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【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルの有益かつ無益な情報を書いていくシリーズ記事です。今回は、「NHK大河ドラマを誘致している候補地や主人公を紹介する記事」です。

 

2020年1月19日にNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が放送開始になりました。主人公は長谷川博己さん演じる明智光秀です。

 

『麒麟がくる」に関しては、こちらの記事で解説しています

www.tuberculin.net

 

大河ドラマ放映期間中は、その主人公ゆかりの地域で「NHK大河ドラマ館」なる資料館が期間限定オープンします。今回の『麒麟がくる』の大河ドラマ館は、光秀の故郷である岐阜県と本拠地であった亀岡城がある京都府にそれぞれオープンしています。

 

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出典:https://www.gifu-np.co.jp/

大河ドラマの主人公ゆかりの地域は、大河ドラマが放映している1年間すさまじい盛り上がりをみせます。1年間で出来る限り儲けようと必死です(*'▽')

 

それもそのはず、大河ドラマの経済効果はすごいのです。

NHK大河ドラマ「西郷どん」の経済効果は258億円、県外からの宿泊観光客は40万人に ―九州経済研究所 | トラベルボイス

 

ちなみに、2019年に放映された『いだてん』。視聴率=視力検査の数値レベルの大惨事ドラマでさえ、これほどの経済効果があったのです。

大河「いだてん」放送で経済効果 102億円 :日本経済新聞

 

これらの金額を見て、『ぜひ当地ゆかりの〇〇を大河ドラマの主人公に!』とか言って大河ドラマ誘致合戦が繰り広げられることは、想像に難くありません。人間とはがめつい生き物なのです。

 

2021年は『青天を衝け(主人公:渋沢栄一)』、2022年は『鎌倉殿の13人(主人公:北条義時)』と題材が決まっています。ですから、今後は2023年以降の大河ドラマに勝手に立候補している候補地(主人公)をご紹介していきます。

 

追記:2023年の大河ドラマは徳川家康を主人公に据えた『どうする家康』に決定しました。

 

<目次> 

 

 

 

木曽義仲と巴御前(石川県など)

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出典: https://rekijin.com/

12世紀後期のいわゆる「源平の合戦」、源氏と平氏が争っていた時代です。この源平の時代は、2005年の『義経(主人公:源義経)』や2012年の『平清盛』で題材になっています。

 

その源平の時代で欠かせないのが源氏側の"ヒール役"、源義仲(よしなか)です。

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鎌倉幕府初代将軍、源頼朝&義経兄弟のお父さんの弟の息子、つまりイトコです。頼朝と義経兄弟は現在の神奈川県、鎌倉を拠点としていましたが、源義仲は北陸を拠点としていました。

 

頼朝&義経が鎌倉で「打倒平家!」の兵を挙げた時、義仲も北陸で兵を上げました。義仲は北陸から南下し、当時平家が拠点としていた京都を目指しました。

 

一方、平家軍も義仲を迎え撃つため、北陸へ進軍。両者は現在の富山県と石川県の県境に位置する倶利伽羅峠(くりからとうげ)で激突します。

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出典:倶利伽羅峠の戦い - Wikipedia

義仲は、牛の角に松明を付けて敵へ突進させるという意味不明な戦術を取り、見事勝利。その後、京都へ進軍し平家を京都から追放します。

 

ところが、彼の軍隊はアウトローな連中ばかりで、規律なき集団でした。そのため、『源氏の品格に関わる』ということで、鎌倉から進軍してきた源義経軍に討たれます。源氏同士で戦ったわけですね。

 

実は、義仲には強力な相棒というか愛人がいました。巴御前(ともえごぜん)です。

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彼女は、義仲とは幼馴染であり愛人(妻との説もあり)だったようです。なおかつ、"女武将"だったのです。

 

最後の戦いにおいて、義仲は彼女を説得して戦場から逃がしたようです。泣く泣く巴御前は落ち延びていったようです。それを見送った義仲は、その後戦死してしまいました。

 

巴御前は、生没年が不明であり、そもそも実在したかどうかさえあやふやです。ですから、大河ドラマに選ばれれば脚本家のやりたい放題に描けます。怪力系女武将だったようなので、巴御前の配役は吉田沙保里一択です。

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出典:吉田沙保里 - Wikipedia



詳しくはこちら

津幡町観光ガイド|NHK大河ドラマ「義仲と巴」誘致推進

 

 

 

楠木正成(大阪府など)

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出典:楠木正成 - Wikipedia

鎌倉時代の終わり、鎌倉幕府を倒すため、後醍醐(ごだいご)天皇は討幕の兵をあげました。後に室町幕府初代将軍となる足利尊氏は、最初は幕府側の兵士でしたが空気を読んで天皇側に寝返りました。一方、最初から天皇に忠誠を誓っていたのが、楠木正成(くすのきまさしげ)です。

 

彼を有名にした戦いは、現在の大阪府で行われた「千早城の戦い」です。

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出典:楠木正成 - Wikipedia

楠木正成は、わずか1000人の兵力で千早城という山城に立てこもり、幕府に反旗を翻しました。怒った幕府は、数万人の兵士をもって千早城を攻撃させました。

 

正成軍は、包囲する幕府軍に対し、熱湯やアツアツのお粥やうん〇などを投げつけ抵抗しました。あまりの抵抗に幕府軍は悩まされ、ぐずぐずしているうちに他地域でも反幕府軍が勢力を拡大してしまい、鎌倉幕府は崩壊してしまいました。

 

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彼は、その後も人生をかけて後醍醐天皇に付き従い闘い続けたので、特に天皇という存在が最高潮に達した昭和初期に、皇居前に"楠木正成像"が造られるくらいの存在でした。『楠木公のように天皇陛下に忠誠を誓え!』ってことです。

 

 

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出典:https://www.amazon.co.jp/

まあ、正成の時代である鎌倉時代末期~室町時代初期の時代は、すでに1991年に大河ドラマ『太平記』でやっちゃってるんですけどね(´・ω・`)。ただ、初回視聴率は34.6%と、ここ30年間で一番良い数字だったんですよね。なんで数字的には美味しい題材ではあるかもしれません。

 

 

詳しくはこちらを

「楠公さん」を大河ドラマに! - 河内長野市ホームページ

 

 

 

 

石田三成(滋賀県など)

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出典:石田三成 - Wikipedia

大河ドラマの暗黙のルールとして、負けた側や裏切った人物は取り上げない、という風潮があったように感じます。大河で扱われるのは、信長や秀吉や家康、坂本龍馬みたいな英雄が多かったように思います。

 

もっとも、最近ではその風潮が打破されてきました。2013年の『八重の桜』は、敗者側の新島八重が主人公だし、2020年の『麒麟がくる』は"裏切り者"の烙印を押され続けた明智光秀が主人公です。

 

日本史上、最も"負けた側の人間"なのが、石田三成だと思うのです。彼は天下分け目の合戦、関ヶ原の戦いにおいて徳川家康に負けた人物なのですから。

 

長い間、彼は負け犬扱いを受けてきました。もっとも、彼の地元である滋賀県では優れた政治家として英雄扱いを受けています。

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出典:https://www.yurugp.jp/

その証拠に、滋賀県では"石田三成公を大河ドラマの主人公に!"って勝手に盛り上がっているし、「三成くん」っていうゆるキャラもデザインされました。

 

もっとも、同じ滋賀県のゆるキャラならば、「ひこにゃん」の方が知名度や可愛さは圧勝です。ゆるキャラ部門でも、三成は負け側なのです。


詳しくはこちらを

三成めし | 長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト

 

 

 

立花宗茂と誾千代(福岡県など)

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出典: 立花宗茂 - Wikipedia

大河ドラマって、夫婦一緒に主人公に祭り上げちゃうパターンが好きっぽいです。2002年の『利家とまつ(前田利家とまつ)』、2006年の『功名が辻(山内一豊と千代)』みたいに。どちらも戦国時代の武将とその奥さんの話です。

 

そして、忘れてはならない戦国アウトロー夫婦が、立花宗茂(たちばなむねしげ)誾千代(ぎんちよ)です。

 

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出典:立花ぎん千代 - Wikipedia

2人がどんな人物か説明しましょう。織田信長などが活躍した戦国時代、北部九州を支配下に置いていたのが大友家という一族でした。大友家の家臣に、立花道雪(どうせつ)高橋紹運(じょううん)という2人の武将がいました。

 

立花道雪は男子に恵まれませんでした。その代り、男勝りの女の子を授かりました。それが誾千代です。道雪は、女性である誾千代に家を継がせようと考え、立花城(現在の福岡県にある)を与えました。誾千代は"女城主"だったのです。

 

一方、高橋紹運には高橋宗茂(のちの立花宗茂)という息子がいました。この宗茂は、すごく秀才の誉れ高く、その噂を聞いた道雪は、『宗茂君を自分の養子に!』と紹運にお願いしました。その後、宗茂は立花道雪の養子になり、「立花宗茂」と名乗ります。そして、道雪の娘である誾千代と結婚しました。

 

ただ、問題はどちらも勝気な性格だったため、夫婦仲は良くなかったようです。どちらかというと夫婦と言うより、戦友と言った方がふさわしいような関係で、お互いに立花家を守るために奮闘するものの、子宝には恵まれませんでした。

 

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出典:豊臣秀吉 - Wikipedia

その後、豊臣秀吉に見いだされて、宗茂は秀吉の下で数々の戦歴を挙げていきます。誾千代も陰ながら夫である宗茂を支えました。

 

1600年に起った関ヶ原の戦いでは、秀吉への恩から豊臣方(西軍)で参戦。戦いの結果、徳川家康側(東軍)が勝ち、宗茂は罰として所領を全部家康に取り上げられてしまいます。

 

ただ、宗茂は非常に強い武将だったので、野放しにしておくよりある程度の所領を与えて自分の側に付けておいたほうが良いと考え直した徳川家は、1620年(関ヶ原の戦いの20年後)、宗茂のもともとの領地であった福岡県の柳川を宗茂に与えました。一度取り上げられた領地を再び取り返す、まさに異例の処置でした。まさに、徳川家も恐れる武将だったのです。

 

詳しくはこちらを

「立花宗茂と誾千代」NHK大河ドラマ招致キャンペーン

 

 

 

島津義弘(鹿児島県など)

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出典:島津義弘 - Wikipedia

戦いには負けたけど、負けっぷりがアウトロー過ぎてヤバい戦国武将がいます。鹿児島を本拠地にしていた戦国武将、島津義弘(よしひろ)です。

 

彼は次男です。島津家は長男の義久が継ぎました。島津家の役割分担として、兄の義久が本部で指示、義弘は現場監督のような形をとっていました。

 

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1600年に起きた天下分け目の合戦、関ヶ原の戦い。島津家当主の義久は鹿児島から遠くの地で行われるこの戦いに参加することを躊躇しました。
 

義弘は『天下分け目の合戦に島津家が参加しなければ、その後の影響力が格段に落ちてしまう』と考え、自分個人で動かせる兵隊(1500人ほど)を連れて、関ヶ原の戦いに西軍側(石田三成側)で参戦しました。

 

結果はご承知の通り徳川家康(東軍)が勝ちました。戦いの行く末が決まり、西軍が敗走する中、義弘は『敵に背を向けての逃亡は島津の名に恥じる。敵に向かって中央突破すべし』と訳の分からないことを言いだし、数万人に及ぶ東軍の中へ突っ込み中央突破をはかりました。

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世にいう「島津の退(の)き 口」と評されるこの中央突破は成功。義弘は無事脱出に成功しました。

 

このアウトロー逃走劇を目の当たりにした家康はドン引きし、西軍についた武将が軒並み処分を受ける中、島津家に対しは"お咎めなし"という異例の対応をしました。

 

島津の退き口に関しては、NHKの以下の動画で綺麗にまとめられています。


島津義弘 関が原の戦い 島津の退き口

 

まあ、義弘についてはこの島津の退き口がハイライトであり、この10分の動画を見れば、もうお腹いっぱい感があります(๑・̑◡・̑๑)

 

詳しくはこちら

http://www.synapse.ne.jp/yuchan/rekisi/yosihiro.html

 

 

 

終わりに‥

以上、大河ドラマを誘致している候補地や主人公をご紹介してまいりました。

 

各人物の大河ドラマ誘致委員会のHPなんかを見ると、一番やる気に満ち溢れているのは「立花宗茂と誾千代」な気がします。最近の大河ドラマで取り上げられた時代を見ると、

 

2018年‥幕末

2019年‥現代

2020年‥戦国時代

2021年‥幕末~明治時代

2022年‥鎌倉時代

 

ですから、2023年に取り上げられるのは、戦国時代かもしくは違う時代(室町時代とか?)になると勝手に予想しています。一体、誰になるんでしょうね。

 

 

2021年追記:2023年の大河ドラマは古沢良太氏脚本の『どうする家康』に決定しました。主演は松本潤さんです。やはり予想通り戦国時代の人物でしたね。これで24年以降、しばらくは戦国時代の人物が選ばれることは無さそうです。

 

ってか家康かよ。もうちょっとニッチな人物に手を出して欲しかったところですけどね‥。

 

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