日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【アウトロー探訪】大阪のあいりん地区(釜ヶ崎)潜入レポート

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【アウトロー探訪】シリーズは、シャレにならないくらいアウトローな場所や人物を私ツベルクリンが『最悪捕まっても問題ない』という意気込みで取材したシリーズ記事です。今回は、大阪市内にあるあいりん地区(釜ヶ崎)に潜入してきました。

 

前回の【アウトロー探訪】シリーズはこちら

www.tuberculin.net

 

 

そもそもアウトローとは、「ロー(法律)」をアウトしている、言うなれば無法地帯とか無法状態ってことです。日本は法治国家ですから、基本的には無法地帯は存在しないのです。

 

ただ、日本には一か所、ガチ無法地帯が存在します。大阪府の西成(にしなり)区にある「あいりん地区」です。

 

あいりん地区、昔は「釜ヶ崎(かまがさき)」って言われてました。どんな場所かまとめると

 

  • 日雇い労働者の街
  • ホームレスさんだらけ
  • 覚醒剤が手に入りやすいらしい
  • 平成になってから暴動が起きた
  • とにかくアウトロー。大阪人でも近付かない
  • 物価が崩壊している
  • 宿泊施設の料金が安いので、最近は海外から来たバックパッカーの巣窟になっている

 

まさに、当ブログが取材すべき場所ですね(o^^o)

 

今回は、あいりん地区に潜入してきましたので、その様子を皆さまにお届けします。

 

あいりん地区に潜入することは、ある程度の危険を伴います。また、環境も決して良いとは言えません。行かれる方は自己責任でお願いします。

 

<目次>

 

 

 

あいりん地区ってどんな街?

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あいりん地区の歴史は江戸時代までさかのぼります。江戸時代当時の大阪は「天下の台所」と呼ばれた一大商業都市であり、江戸に匹敵する経済圏でした。そのため、仕事を求めて農村から出稼ぎにくるようになりました。

 

しかし、仕事にありつけなかった失業者が溜まり、のちにスラム街を形成するようになります。

 

昭和期になって、行政側がスラム街の浮浪者たちを一カ所に集約したのが、現在のあいりん地区、当時は釜ヶ崎と呼ばれるエリアでした。

 

それ以後、あいりん地区は悪い言い方をすれば、地域社会から脱落したワケありの人々が仕事を求めて集まって来た現代版スラム街なのです。

 

 

 

あいりん地区へのアクセス

 

恐らく最寄り駅は、JRの新今宮駅かと思われます。駅から徒歩10分くらいでしょうか?

 

ちなみに、あいりん地区の位置関係はこんな感じです。

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新世界ゾーンは、通天閣などがあり、普通に観光スポットです。何の危険もありません。ソース2度つけしたら怒られるくらいです。

 

飛田新地(とびたしんち)ゾーンは、料亭街です。もちろん、普通の料亭ではありません。どんな料亭なのかは、各自「飛田新地」でググッて下さい。女性は行っても面白くないっていうか、アレです(๑・̑◡・̑๑)

 

 

あいりん地区を拡大してみます。

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小学校は現在閉校になっています。

真ん中左側に南北に走っている南海線より右側(東側)のオレンジ色の範囲があいりん地区と呼ばれるアウトローエリアです。

 

後述しますが、赤丸の三角公園が最も労働者が終結するヤバいエリアです。 

 

 

 

あいりん地区へ潜入

 

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今回はJR新今宮駅から歩いてあいりん地区へ潜入します。

 


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日曜日だったので工事はやっていません。多分、こういう工事現場にあいりん地区の日雇い労働者が派遣されるのでしょう。

 


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ってか駅自体が早速アウトローな雰囲気だもん(๑・̑◡・̑๑)

 

 

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工事現場への日雇い労働が多いのか、作業服が販売されています。

 

あいりん地区の名物と言ったら、価格崩壊自販機です。あいりん地区は『ここ日本?』ってくらい物価が低いです。
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自販機の値段は50円〜が基本です。自販機の値段を見れば、今いる場所があいりん地区内か地区外かが分かります(๑・̑◡・̑๑)

 


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街中にいたるところにコインロッカーが存在します。これは、観光用ではなく、ホームレスの人々が貴重品を預けておく場所です。

 


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その証拠に、月極ロッカーなる他地域では意味不明なシステムがあります。

 

 

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噂で、あいりん地区のコンビニのトイレには"注射器を捨てないでください"というアウトローな注意書きがあると聞いてました。

 

それを確かめようと、ローソンに入ってみたら、トイレがチェーンで施錠されていました。アウトローな悪事にはアウトローなやり方で返す、これがあいりん地区の日常なのです。

 


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あいりん地区は宿泊費が安いので、最近では外国人の溜まり場になっているようです。まぁ、子供連れて泊まるエリアじゃない気はしますけど(๑・̑◡・̑๑)

 

 

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外国人が宿泊することを想定した和風スタイルホテルです。あいりん地区も少しずつグローバル化してるみたいです。

 

あいりん地区の入り口にそびえ立つのが、「あいりん労働福祉センター(現在は閉鎖中)」です。
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ここは、企業側が仕事の求人をかけ、労働者が仕事を探しにくる場所でした。毎朝5時に1階のシャッターが開き、労働者がその日の食い扶持を探したのです。

 

"でした"と過去形なのは、2019年3月末に老朽化のため閉鎖されたからです。

 

大阪府は新しく電子化された新施設を整備したのですが、あいりん地区の労働者が電子化に付いていける訳がないのです。一部の労働者は、"憩いの場"が閉鎖された事に憤っているようです。

 

 

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憤っている人々はどうしてるかと言うと、施設が壊されないように、センター前に"住居"を構えているのです。

 

 

このセンターから奥へ進むと、いよいよあいりん地区です。
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おっと、いきなり先制パンチが‥。センター前にウェルカムボードっぽいやつが設置されています。

 


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『ようこそ釜ヶ崎(あいりん地区の旧名)へ』『殺人行政』『世間の風は冷たいわ』などと早速アウトローです。

 

そして、キティちゃん(๑・̑◡・̑๑)。彼女は仕事を選ばないとは聞いていましたが…。

 

あいりん地区へ入る際の注意事項が掲示されています。
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私の拡大解釈だと、『人間は撮るな(街を撮るなとは言っていない)』『フラッシュ撮影はするな(フラッシュ撮影で無ければ可)』と感じました。

 

ってか『寝ている人に、缶を投げたり蹴ったりイタズラをしないでください』って(๑・̑◡・̑๑)。無法地帯じゃん。

 


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車が止まってると思ったら、求人が貼ってありました。あいりん地区では、車=求人情報掲示板、らしいです。

 


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オンボロのバスが止まってると思ったら、あいりん地区の労働者を支援するグループの事務所でした。あいりん地区では、バス=事務所、らしいです。

 


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あいりん地区の西端の道路を進んでいます。

 


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あいりん地区労働者の移動手段は、自転車です。あいりん地区は自転車だらけの街です。

 

あいりん地区内での、"定住"方法としては、「路上」「ドヤ(簡易宿泊所)」「アパート」の3種類の方法が考えられます。


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生活保護は、住所を持っていないと申請できません。路上はもちろん、ドヤ住まいでは、住所を持っているとはみなされないのです。

 

そこで、元々ドヤとして運営されていた建物を、アパートと申請し直した所もあります。上の写真の建物は、そういう背景があると考えられます。

 

ちなみに、あいりん地区内に不動産屋とかありません。各アパートが直接労働者と契約していくガチンコなやり方です。

 

ただ、話は単純ではなく、生活保護を受ける人は、このあいりん地区住民から、冷めた眼差しで見られるようです。自力で金を稼いでいない奴ら、と"ベテラン路上生活者"は思うらしいです。

 

路上で暮らす"メリット"は、お金がかからないことです。日雇いで貰える1日数千円の給料で1週間は暮らしていけます。調子が悪くたくさん働けない人や、そもそも働く気がない人は路上で寝るのです。

 

 

あいりん地区内にだって飲食店はあります。
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飲食店です。もう一度言います、上の写真に写っているのは飲食店です。

 


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粗大ゴミと思うでしょう?残念でした、さっきの飲食店の飲食スペースでした(๑・̑◡・̑๑)。開放感溢れるテラス席ですね!

 

 

 

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負けない(๑・̑◡・̑๑)

 


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あいりん地区内にある西成警察署です。ありえないくらい頑丈な作りです。要塞かよ(๑・̑◡・̑๑)

 


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消防署だって要塞です。戦時下体制ですね。

 

さて、あいりん地区内でもっともアウトローな場所は、三角公園と言われています。ここで炊き出しが行われるのです。あいりん地区内の労働者が集結する場所です。

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ここは、ガチアウトロー地区なので、あまり写真は撮れませんでした。


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あとは各自自己責任でお越しください。

 

なお、炊き出しを行ってる団体の事務所はこちら。

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炊き出しを行ってる側も、炊き出される側に見えるのはナゼでしょう。

 

 

あいりん地区内の労働者で、特殊な技術を持っており比較的高賃金を得ることが出来る人(日当1万円以上)は、ドヤ(簡易宿泊所)に"住む"ようです。

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1泊1200円〜っていつの時代なのよ(๑・̑◡・̑๑)

 


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ちなみに1200円の部屋はこんな感じ。3畳くらいでしょうか。壁と天井と布団はあるみたいです。

 

 

『1泊1200円は高いわ!』という方にはこちら。


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部屋にカラーテレビ付きってヤバくないですか?70年代かよ( ・∇・)。

 

そして、扇風機ってことは、エアコン無しですわ。夏とか逆に路上のほうが過ごしやすいんじゃ…(*^◯^*)。

 

 

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それでいて、街中に高級車レクサスとか止まってるんですよね。何だろうこの格差は。

 

 

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この建物もドヤだと思われます。長崎県の軍艦島を彷彿とさせます。

 


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令和も2年になりますが、あいりん地区では現在、結核が流行っているらしいです。昭和かよ(๑・̑◡・̑๑)

 


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そして、まさかですが、あいりん地区のど真ん中に保育園があります。わかくさ保育園です。恐らく日本一アウトローな保育園です。

 

もちろん、あえてこの場所に保育園を設置しているのです。この保育園は、経済的に厳しい家庭のお子さんを積極的に受け入れてるそうです。

 

最近では、あいりん地区労働者の中でも比較的働けて稼ぎがあり、精神的に余裕がある高齢者と園児との交流もあるらしいです。一緒に芋掘りとかするようです。やはり、ある程度飢えの恐れが無くなったら、次に欲するのは人の温もりなんですよね。




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 「おつとめ今日も一日ごくろうさん」、日雇い労働者の街らしい標語です。

 

 

 

終わりに‥

あくまで個人的な感想ですが、近年は海外旅行者に愛される安宿街という側面を持ち始めたので(USJや関西国際空港へのアクセスも良好)、昔ほどは危険な香りはしない気がします。まあ、『外国人がうろついているから安心!』みたいな通常とは逆の価値観の時点でアレですが‥(´・ω・`)

 

歩いてみた感じ、杖をついた人ばかりだったので、悪い言い方をすれば、あいりん地区に残された寿命は長くないのかなと思います。

 

それ以上に、2025年に万博を控える大阪は、あいりん地区自体を一掃する可能性だってあるのです。

 

 

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