日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【追悼記事】ZARD(坂井泉水)さんが書く歌詞の魅力

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『好きな男性のタイプは?』と聞かれたら、B’zの稲葉さんだったり阿部寛さんだったり舘ひろしと答えます。もし、『好きな女性のタイプは?』と聞かれたら、たくさん綺麗な方がいますが、私はZARD(以下:坂井泉水)さんと答えます。

 

 

この記事を読者の方がいつ読んでいるか分かりませんが、記事をアップした5月27日は坂井泉水さんの命日であります。"美人薄命"とはよく言ったもので、彼女も40歳で旅立ってしまいました。

 

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坂井さんはZARDのボーカルとして(まぁ、固定メンバーは彼女1人なんですけどね)、1991年にデビュー。1993年に発売した『負けないで』が大ヒット。その後も、『揺れる想い』『マイフレンド』などがミリオンセラーを記録。アルバムは9作連続ミリオンヒットを記録し、これは連続記録としては歴代1位です。

 

彼女の魅力は、その美貌や透き通るような歌声もそうですが、彼女自身が書く歌詞がとても魅力的なのです。ZARD名義の曲のほとんどは、彼女自身が作詞しています。

 


負けないで - ZARD(フル)

 

1993年発売で彼女最大のヒット曲『負けないで』。夢に向かって頑張る人を応援する曲ですが、この曲には他の応援ソングでありがちなフレーズ、諦めないでが1回も登場しません。

 

諦めないでの代わりに坂井さんが使っているフレーズが「走り抜けて」です。もっとも、当初は『最後まであきらめないで~』だったようです。後に「走り抜けて」に書き換えたそうです。自分だったら「走り抜けて」ってワード出てきませんもの。

 

 


ZARD マイ フレンド

 

1996年発売の『マイフレンド』。アニメ『スラムダンク』の主題歌となった曲です。この曲の中で気になる歌詞がこちら。

 

♬ひとりでいる時寂しさより二人でいる時の孤独の方が哀しい

 

この歌詞を見ると、『マイフレンド』という曲は失恋曲なのかなという気がしてきます。一緒にいてもすれ違ってしまう心模様を"孤独"と表現したのでしょう。だから、歌詞中に「せつないマイフレンド」と出てくるのです。

 

でも、曲の中で主人公は成長します。

♬あなたを想うだけで心は強くなれ(2番のサビ)

♬あなたを想うだけで心は強くなれ(最後のサビ)

 

現在進行形だった表現が過去形に変わっています。曲の中で微妙な心の変化が読み取れるようになっています。

 

 

彼女の歌詞の特徴の1つが、当て字です。本気(マジ)みたいな。彼女の歌詞に出てくる当て字をいくつか紹介します。

 

真実(ほんとう)『負けないで』

笑顔(ウィンク)『運命のルーレット廻して』

仕事(ゆめ)『突然』

存在(ひと)『突然』

大勢(なかま)『君がいたから』

私達(ふたり)『I can't let go』

孤独感(ひとりきり)『かけがえのないもの』

故郷(けしき)『ハートに火をつけて』

少年(あおい)『Last Good-Bye』

肩書(みかけ)『今すぐ会いにきて』

国境(とき)『探しに行こうよ』

 

例えば、「未来(あした)」とか「恋愛(こい)」「心臓(ハート)」だったら思いつきますよ。でもね、「仕事(ゆめ)」とか「国境(とき)」とかかなり特殊な読ませ方ですよね。坂井さんの独自の感性が垣間見えます。

 

当て字がたくさん出てくるのが『永遠』という曲です。


ZARD<永遠>

 

粉(かけら)‥♬きらきらとガラスの粉になって

楽園(くに)‥♬誰も知らない楽園へ

女性(やつ)‥♬生意気な女性だと思った?

 

そして、これだけ当て字を駆使しているのにも関わらず、タイトルは『永遠(えいえん)』と素直に読ませている所も面白いです。

 

 

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出典:https://www.diskgarage.com/

坂井さんと同じ事務所(ビーイング)で仲が良かった大黒摩季(坂井さんより2歳年下)さんは、彼女が書く歌詞に付いてこのように回顧しています。

 

「素直さ、かな。泉水ちゃん(坂井さん)の歌詞からは、華美なデコレーション、自尊心、虚栄心をいっさい感じません。彼女の心の語るままに紡がれた純度の高い言葉がつづられています。作品を装飾しがちなエンタテインメントの世界で、貴重な存在です。世の中には、エヴァーグリーンとして聴き継がれる曲、歌い継がれる音楽があります。大ヒットしても、一時の流行で懐メロ化する音楽もあります。どんな音楽がエヴァーグリーンになり得るのか――。それは、歌詞にも、メロディにも、サウンドにも無駄がない作品だと、私は思っています。」

 

「それを考えると、泉水ちゃんは、時代が変わろうとも揺るがない、そのままリスナーのハートに寄り添ってくれる絶対的、普遍的な存在でした。等身大でぶれることのない泉水ちゃんが今生きていたら、どんな言葉を作り、歌っているのか。願いがかなうならば聴いてみたい」

 

そして、彼女の人間性についてこう語っています。

 

「ふだんは柔軟性のある女性です。でも、自分の音楽には完璧主義者でした。常に理想を追い求め、絶対に妥協しない。周囲がなんと言おうと、核がぶれることはない。芯の強い性質です。クリエイティヴなことにいっさい手を抜かないところは、僭越ながら私にも似たようなところがあり、共感を覚えました。」

 

出典:大黒摩季が語るZARD・坂井泉水の「小悪魔のささやき」 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

 

 

坂井さんの人間性は、そのまま歌詞に表現されています。芯が強い女性ヴォーカリストのイメージがある大黒摩季さんも、坂井さんの"ブレない性格"に一目置いていたのです。そして、ブレなかったからこそ、時代が変わっても今なお彼女の曲は愛され続けているのです。

 


ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜 [ ZARD ]
 

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