【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、 「世界遺産!安芸の宮島・厳島神社」をお参りしていきましょう。
誰が決めたか知りませんけども、日本には美しい景色が3つあると言われています。俗言う「日本三景」です。宮城県の松島、京都府の天橋立、そして今回ご紹介する広島県の宮島・厳島神社。
海の上に浮かぶ鳥居が美しい風景だと昔の日本人は思ったようです。日本人は鳥居を見ると興奮しますけど、それが海の上に建ってたら発狂しちゃうんですよね。今回は、海に浮かぶ鳥居が大変美しい、安芸の宮島・厳島神社をお参りしていきましょう。
<目次>
宮島へのアクセス
厳島神社は宮島の島内にあります。当たり前ですが、厳島神社へ行くためにはまず島に渡らなければなりません。島へ渡るためにはフェリーに乗る必要があります。
JRでお越しの方は、宮島口駅までお越しください。そこから徒歩6分くらいでフェリー乗り場へ行けます。
自家用車でお越しの方は、フェリー乗り場近くの駐車場へ勝手に停めてください。
宮島観光に最適!平日500円以下の地元民おすすめの駐車場を紹介!! | 広島スターストック
ちなみに、宮島内は道路も狭く駐車場もほぼ皆無です。レンタカーをフェリーに乗せて島内へ渡ろうとすると、アンポンタンと思われますので止めておきましょう(フェリーに車を乗せることも出来ますが島民優先です)。
フェリー会社について
本土側から宮島へフェリーを運航している会社は、実は2つあります。松大汽船とJRです。
どちらも片道180円ですし、どちらも昼間はピストン運行しており待ち時間はそう長くかかりません。ICカードも両船会社対応済みです。
『宮島へ渡るにはどちらの船会社が良いですか?』と聞かれた場合、私は『マジでどっちでもいい。先に来たやつに乗れや(*'ω'*)』と丁重にお答えしています。
ネット上では「JRの方が大鳥居に近づいてくれるよ!」と言ってる記事も見受けられますけど、だって宮島着いたら飽きるほど大鳥居見るんでしょ?って感じです。
もっとも、観光シーズンにJRが発売している普通列車全線乗り放題チケット「青春18きっぷ」をお持ちの方は、18きっぷでJRフェリーの方に追加料金無しで乗れます。18きっぷを持っている方はJRフェリーの方に乗りましょう。
ということで早速フェリーに乗りましょう。
あれ?もしかしてターミナル新しくなってる?(*'ω'*)
実は2020年2月にリニューアルしたばかりなのです。昔のターミナルはこんな感じでした。
前述したようにフェリー会社は2種類あります。マジでどっちに乗ってもいいです。それぞれの船会社が電光掲示板で「次の出発は〇:〇〇分」と大きく表示してあるので、着いたタイミングで早い方に乗りましょう。
切符売り場と乗船口は船会社ごとに分けられていますのでご注意を。JRの切符を持って松大汽船の乗り場の方へ行っちゃうと、もみじ饅頭されます。
どちらの船会社も片道180円、往復360円です。往復割引が存在しない厳しい世界です。帰りの切符を買うのが面倒な方は往復買っておいてもいいでしょう。その代わり、帰りも同じ船会社に縛られることになります。
左の水色の船が松大汽船、右の赤い船がJRです。乗船時間は10分です。
デッキ部分と室内客室があります。デッキの方が眺めが良いんですけど、クソ暑いです。
今回はJRフェリーに乗ってみました。JRフェリーの方が少し大鳥居側の航路を取るので、大鳥居を船内から眺めることが出来ますよ。
あれ?なんか工事の幕が張ってね?(*'ω'*)
行ってから気づいたんですけど、現在厳島神社の大鳥居は改修工事中です(しかも工事期間は未定)。
【8/18更新】大鳥居 修理工事について | 社団法人宮島観光協会|新着情報
世の中には、「晴れ男」「雨女」って言葉がありますけど、「工事男」「改修女」もいますからね。観光地へ行くと目玉の建築物が工事中ってことが多い厄介な人が。
ただね、大鳥居の修理は70年ぶりのことなんですよ。修理している大鳥居が見られるのは今だけです。この次の修理の時は皆さんはもう……(*'ω'*)
厳島神社をお参りしよう!
宮島フェリーターミナルへ着きました。宮島側のターミナルは昭和感漂う雰囲気でホッとします。
厳島神社は飛鳥時代から存在したとされていますけど、大規模に改修したのは平清盛です。当然ゆかりある清盛の銅像もありましたけど、誰もここで写真を撮ろうとする人はいませんでした。坂本龍馬像や西郷隆盛像に比べて、平清盛像はいまいちパンチが弱いみたいです。
表参道商店街を突き抜けると厳島神社の境内です。商店街のグルメなんかは次回の記事でご紹介しますのでそれまで待っとけや(*'ω'*)
拝観料は300円です。
社殿へ入るとまず現れるのが「客(まろうど)神社本殿」です。こちらには農業を中心とした産業の神様「アメノオシホミミ」様など5柱(神様は"柱"で数えます)の神様を祭っています。
海の上に建てられた社殿ですので、床の板に隙間があります。仮に床上浸水したって、その隙間から海水を排水しやすくするためです。高潮が襲ってくること前提の造りであり、床上浸水上等!床上浸水ウェルカムな姿勢なのです。
干潮時にだけ姿を見せる「鏡の池」。水が溜まっているところから湧水が出ちゃってるみたいです。
社殿内にもお手洗いはありまぁす!
大鳥居を背にしてご本殿があります。ご本殿には宗像三女神(むなかたさんじょしん)という3柱の女神さまが祭られています。以前紹介した福岡県の宗像大社にいらっしゃる神様と同じです。
あって良かった過去記事(*'ω'*)
宗像三女神は交通の神様として知られています。特に厳島神社の三女神は、海上交通の神様として知られています。交通安全のため、ぜひ拝み倒してください。
さて、神社と言ったら狛犬(こまいぬ)なわけです。
左右両側にそれぞれ狛犬がおすわりしています。さて、どっちがオスでどっちがメスなんでしょう。
まずは本殿を背にして(大鳥居が正面)右側の狛犬。
うん、女の子やな。
続いて本殿を背にして左側の狛犬。
案外小さいのぉ、これでメスを満足させられるかしら?
御朱印やお守りはご本殿の隣で。
おみくじ(100円)は、昔ながらのくじを引いて出た数字の引き出しに入っている用紙を取るスタイル。
なお、おみくじをしようと財布を確認すると、まさかのお札しか無い事態。拝観料を払う時に100円玉総動員させるという痛恨のミス。両替してもらうのもめんどくさいので諦めることにしました。おみくじなんか引かなくたって大吉に決まってらぁ!!(*'ω'*)
実は厳島神社には、交通安全の神様だけでなく、大国主命さま(おおくにぬしのみこと・縁結びの神様)や天神さま(学問の神様、菅原道真のこと)もいらっしゃいます。神様オールスター的な神社なのです。
大国主命さまがいらっしゃる大国神社。
天神さまがいらっしゃる天神社。
神社に行くとどうしてもやってしまうのが、おもしろ絵馬を探すことです。人の願いを面白がるのは非常にファンキーな行動ですけど、どうしたってファンキーな絵馬は存在するのです。
※モザイク処理済み
やっぱり神様にお願いするんなら、これくらいドストレートに書いた方がいいわけよ。
現状維持が難しいのよね‥(;・∀・)
コロナ禍で就職戦線も厳しくなるでしょうね。だからこそ漢字を間違ったらダメなわけよ。書類選考で落とされちゃうパターン。
そしてよく見たら「結婚」の「婚」の字も間違ってます。このレベルになると、神様の力を借りたとしてもどうにもならないわけ(*'ω'*)。
ということでお参りは無事終わりました♬
出口からだと、厳島神社の社殿と五重塔を合わせて写真におさめることができます。
工事中の大鳥居
思いっきり工事中だもん(´∀`)
左から見ても工事中だもん。
厳島神社の大鳥居は、時間帯によってはこのように干潮時は歩いて大鳥居まで近づけます。満潮時に歩いて近づくとたぶん溺れます。
ところで皆さんは、「満潮時の大鳥居」と「干潮時の大鳥居」、どちらがお好きですか?
出典:https://www.tenmaya-travel.co.jp/
干潮時なら歩いて鳥居まで行けるのがメリットです。でもね、やっぱり厳島神社の鳥居は海に浸かっておいて欲しいって願望もあるわけです。
私は添乗員の仕事を含めて過去に何度も厳島神社へ行ってますけど(今回はプライベート取材)、何度行ってもいつも干潮状態なんですよね。『こいつと行くといつも満潮(干潮)やん』っていう、「満潮男」「干潮女」の存在も世間に認知されて欲しいと思います。
終わりに…
私が生まれて初めて1人旅をしたときに(大学3年生時)、最初に行ったのがこの厳島神社だったんですよね。あれからもう10年。あの時から今日まで交通事故に遭ってないしなおかつまだ結婚も出来ていません。なので交通安全のご利益は確かなようです。
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