【時には昔の雑誌を‥】シリーズは、筆者であるツベルクリン所有の昔の雑誌を、解説を入れながら読んで行くシリーズ記事です。今回は1993年10月22日発行の『ザ・テレビジョン』をご紹介していきたいと思います。
『ザ・テレビジョン』とは、毎週水曜日に発売される週刊誌(月刊誌もある)で、主にその週のテレビ番組表や話題の芸能やスポーツの情報が載っている情報誌です。
今回ご紹介するのは、今から27年前の1993年10月22日発行分です。アラフォー&アラフィフホイホイ記事です。どうぞご覧ください。
<目次>
表紙&サッカー日本代表特集
通常、『ザ・テレビジョン』の表紙は、レモンを持った芸能人が写ることが多いのですが、93年のこの週は、サッカーW杯最終予選直前ということもあり、サッカー日本代表一色です。
1993年という年は、プロサッカーリーグであるJリーグが発足し、空前のサッカーブームが巻き起こった年でもありました。翌年の94年に控えるサッカーW杯アメリカ大会への初出場も期待されていたのです。
当時の日本代表監督はオランダ人のハンス・オフト氏であり、「オフト・ジャパン」と呼ばれました。
出典:https://www.sponichi.co.jp/
"『コレが無敵の日本代表だ!』‥10・15対サウジ戦で開幕するサッカーW杯アジア地区最終予選。DF陣に不安が…な~んて声もあるが、アジアでは1年以上負けなし!やるときゃやってくれるのが、この日本代表の精鋭たちだ。"
以上のようなリード文で、当時の日本代表メンバーが紹介されています。
上記で紹介されている中で、あんまりサッカーに詳しくない私でも知ってる選手と言えば、 長谷川健太選手、ゴン中山選手、武田修宏選手、三浦知良選手、福田正博選手、ラモス瑠偉選手、井原正巳選手、それに現サッカー日本代表監督の森保一選手などと、まさに無敵軍団です。
ただ、いかんせん27年前の代表ですからね~さすがにいまだ現役の選手はいないですよね、きっと(*'ω'*)
横浜FC 53歳の三浦知良 J1最年長出場記録 更新 | サッカー | NHKニュース
とこんな感じで当時の日本はサッカー熱がすごかったのです。そして、W杯出場が決まる最終戦のイラク戦は深夜帯にも関わらず視聴率が48.1%を記録しました。名を馳せた名選手も数多くいるし、きっと最終予選も突破してW杯にも出場して活躍したんだろうなぁ~(∩´∀`)
ドラマ紹介
お嬢様恋愛ドラマシリーズ『白鳥麗子でございます!』の第2シリーズが93年の10月から放送されていたようです。超絶ウルトラアウトローお嬢様である白鳥麗子(松雪泰子)の恋愛模様を描いた、たぶんラブコメディーです。
主題歌は93年の春に放映された第1シリーズがZARDの『負けないで』、第2シリーズが同じくZARDの『きっと忘れない』。この時期のドラマって主題歌も贅沢ですよね~(*'ω'*)。
ちなみに、白鳥麗子が掲げる「お嬢様5か条」というものがあります
- お金持ちである
- 自己中心的である
- 常識が無い
- バージンである
- 自分をチヤホヤしない男の子を好きになる
お金持ちじゃなければ、ただただイタいババアになってしまいます(*'ω'*)
ちなみに出演者で気になったのがこのお方。
『お口の中が宝石箱や~』でおなじみのデブ食レポタレント、彦摩呂さん。昔はちゃんと俳優をやってたんですね~ちゃんと痩せてるし。
93年にヒットした民放ドラマと言えば『あすなろ白書』。
『あすなろ白書』は、93年10月期のいわゆる「月9」枠のドラマです。主演は石田ひかり、筒井道隆。また当時ブレイクし始めていたスマップの木村拓哉も出演しています。最高視聴率は31.9%を記録しました。
『ザ・テレビジョン』では、『あすなろ白書』に出演した筒井道隆の特集ページが掲載されていました。
当時の筒井道隆は、ドラマ内での役柄から"爽やかだけどどこか頼りない"イメージを世間から持たれていました(まあ、平成元年生まれの私は当時のことは全然記憶に無いんですけどね)。
そんなイメージを持たれていた筒井道隆が、2020年放送の『半沢直樹』では、主人公の半沢に敵対する憎たらしい官僚の役をこなすのですから、時代の移り変わりの早さは恐ろしいです。
話題のテレビアニメ
当時はゴールデンタイムに各放送局がアニメをたくさん放送していました。当時のテレビアニメのラインアップです。『スラムダンク』『コボちゃん』『ドラゴンボールZ』『クッキングパパ』『まんが日本昔ばなし』‥当時の子供(現在の30代後半)は贅沢だなぁ~。
そして、『クレヨンしんちゃん』の長寿っぷりよ(*'ω'*)
当時のテレビ番組表
『ザ・テレビジョン』をご紹介しているわけですから、当然当時のテレビ番組表を見てみたいわけです。93年10月期はどんなテレビ番組が放送されていたのでしょう?
月曜日から日曜日までの番組表を順番にアップしていきます。見やすいように、午後6時からの時間帯のみ抽出して掲載しています。ただ、この番組表を見て『あぁ、懐かしいな、こんな番組あったね~』って思える世代って、九分九厘老眼です。見にくいかもしれませんが、自分の老いを責めてください(*^-^*)
なお、放送局は左から「NHK総合」「NHK教育」「TBS」「日本テレビ」「フジテレビ」「テレビ朝日」「テレビ東京」系列です。
月曜日
前述したように93年10月期の月9枠は、『あすなろ白書』です。月9枠の裏番組は『たけしのTVタックル(テレビ朝日系:現在は日曜昼からの放送)』、『スーパーテレビ(日本テレビ系:(2005年までの放送)』だったようです。
『スーパーテレビ』のラテ欄を見ると「▽カズ物語▽空前のサッカー狂想曲▽W杯の魅力」と、サッカーW杯最終予選前の高ぶった雰囲気が伝わってきます。結果を知っている現在の私たちが読むと、なんだか切なくなります。
火曜日
この時代は、『サザエさん』の再放送が火曜日に放送されていたんですね。俗に言う"サザエさん火曜版"です。火曜日の再放送は、オープニングテーマが日曜版とは違ったんですよね。
こっちのオープニングテーマも好きです。でもね、平成生まれの私は、サザエさん火曜日verの記憶が無いのよね(∩´∀`)。
夜8時からテレビ東京系では『火曜映画劇場』が放送されていました。今ってあんまり映画番組って無いですよね、『金曜ロードショー』くらいかしら。
アラフォー&アラフィフ世代の方が一番懐かしい番組は『なるほど!ザ・ワールド』でしょう。
永久保存版 なるほど!ザ・ワールド 〜世界のおもしろリポート集〜 【DVD】
毎度毎度海外ロケって、今じゃ予算が下りないでしょうね。『なるほど!ザ・ワールド』は私が小学校に上がる前に放送が終わってしまった(特番で復活はしている)ので、放送されていた当時の記憶が全くありません。リアルタイムで見たかったな~。
水曜日
小学生の頃の私は、テレビ東京系の『いい旅・夢気分’(2015年レギュラー放送終了)』を見て、「この人たち、お金もらって旅行してんのか、いい身分だな(*'ω'*)」と羨ましく思っていました。紀行番組を見る小学生とは何とも渋いです。そんな羨望のまなざしが、のちに添乗員になったキッカケと言っても過言です(*'ω'*)
そして、個人的に懐かしいのが『とんえるずの生でダラダラいかせて!(2001年まで放送)』です。定岡さん元気かな…(*'ω'*)
木曜日
テレビ東京系の『TVチャンピオン(2006年まで放送)』懐かしいなぁ~。大食い王決定戦とか見てましたもん。
そしてこの当時から『ダウンタウンDX』やってたのね。実は、この1993年10月より放送開始だったみたいです。今年で27年目の長寿番組です。そして、初回から菅原文太と山城新伍とかいう大御所ゲスト。最初からド突き回してたんでしょうね。
金曜日
まあ、これと言った番組は無いんですけど(『金曜ロードショー』とか今でも放送してますし)、テレビ朝日系の『ミュージック・ステーション』の出演者が「渡辺美里」「森高千里」「リンドバーグ」「クラス」「光GENJI」と、大変バブルチックなメンツです。
土曜日
TBS系の『世界ふしぎ発見!』は、1986年から放送が始まっており、現在まで続く長寿番組です。30年以上放送したって、いまだに不思議って発見できるんですね(*'ω'*)
土曜の夜7時から、TBS系は『にほん昔ばなし』、テレビ朝日系は『セーラームーン』と『スラムダンク』という豪華なラインナップ。当時の小学生はどっちを見たんでしょうね?
出典:https://ciatr.jp/topics/180336
なお、『にほん昔ばなし』の平均視聴率は20%ほどあり、結構なお化け番組だった模様(๑・̑◡・̑๑)
日曜日
この時は、『さんまのからくりTV』って30分番組だったんですね。明石家さんまが出演していて、放送枠30分で足りたんでしょうか?
ダウンタウンの人気番組の1つであったフジテレビ系の『ダウンタウンのごっつええ感じ』。このころのダウンタウンってめっちゃハードスケジュールじゃないですか?
THE VERY BEST ON AIR of ダウンタウンのごっつええ感じ 1993 [ ダウンタウン ]
ちなみに、同じ日曜日の夜8時からは日本テレビ系で『天才・たけしの元気が出るテレビ』が放送されていました(この週は特番編成だった模様)。「元気」と「ごっつ」が同じ曜日の同じ時間に放送してるとか、日曜日の夜お出かけ出来ないじゃん。まあ、どっちの番組もリアルタイムで見たこと無いんですけどね(*'ω'*)
視聴率ランキング
テレビ番組情報誌として、やっぱり気になるのは視聴率ランキングなわけ。各カテゴリーごとにランキング形式で紹介されています。左側が関西地区、右側が関東地区の視聴率です。
やっぱり朝ドラが強いわけ。NHKの連続テレビ小説『ええにょぼ』の最終回が42.2%を獲得しています。もっとも、朝ドラは朝の出勤前に見てから行く人も多く、40%以上の視聴率は当時はそれほど珍しくない数字でした(この数字をもってしても、当時は視聴率低下の傾向が見られていると思われていました)。
この時代は視聴率20%超え珍しくない時代だったんですね。気になるのが、関西地区の『探偵ナイトスクープ』と関東地区の『ねるとん紅鯨団』って、深夜番組なんですけど、ランキングにランクインしてくる異常さよ。
ナイトスクープは現在でも関西ローカルで放送中ですし、ねるとんの方は当時人気絶頂だったとんねるず出演だったこともあり、常にランキング上位の常連でした。
『超常現象を見た!』とかいう今聞いたら鼻で笑いそうなオカルト物が、視聴率25%以上を取る時代です。みんなオカルト系好きだったんですね。
アニメは『サザエさん』『クレヨンしんちゃん』『ドラゴンボールZ』の3強だったようです。当時のクレしんは今以上にGoogleポリシー違反な内容だったと思いますが、ポリシー違反な内容でも見たい人はいっぱいいるのです。
終わりに…
気になる広告欄を見つけました。
現北海道日本ハムファイターズの監督である栗山英樹さん、CD出しちゃってたんですね。しかもシングルじゃなくてアルバム(*'ω'*)。
アルバム収録曲の1曲、『天使というより魔法使い』。ちょっとタイトルの意味分かんない。