日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【保存版】公立の小学校&中学校でかかる変な教育費を考えてみる記事

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【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルの有益かつ無益な情報を書いていくシリーズ記事です。今回のテーマは、「公立の小学校&中学校でかかる変な教育費を考える記事」です。

 

 

少し前に、公立学校の制服の費用が問題になったじゃないですか。

www.sankeibiz.jp

 

公立の小学校の制服を、一式8~9万円かかるアルマーニ製(イタリアの高級ブランド)に変えたことに対し『小学生には高すぎる』と批判が上がったニュースです(もっとも、公立の小学校とは言え、東京の銀座にある学校ですし、保護者もおおむね賛成していたようです)。

 

この事例は極端な例ですけど、私立学校はともかく、公立学校においても様々な教育費がかかってきます。日本国憲法第26条では「義務教育は、これを無償とする」って書いてあるんですけど、実際は結構お金がかかります。

日本国憲法第26条 - Wikipedia

 

公立学校でかかる教育費の中には、支払いを十分納得できる費用もあります。例えば、給食費は保護者が支払うべき費用だと私は考えます。1食あたり200円前後でしかも毎日、栄養満点の食事を作るって家庭では中々できませんからね。

 

ただ、教育費の中には本当に必要なのかどうかわからない変な教育費もあったりします。数百円とか数千円くらいなら『まあいいか‥』で済むかもしれませんが、数多くの場面でその度に数百円とか数千円徴収されていたら、家計に影響が出てくるかもしれんません。

 

今回は、元中学校教師の私が"変な教育費"について考えていきたいと思います。

 

 

<目次>

 

 

 

副教材費(問題集&資料集)

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小中学校では、年度初めに教科書が配布されます。教科書については無償であり、保護者が教科書代を支払うことはありません(60年代までは教科書は有償でしたが…)。しかし、学校の授業は教科書のみで行うわけでありません。教科書以外の副教材に関しては、保護者負担です。

 

例えば、小学校では国語は漢字ドリル、算数は計算ドリルを使用する学級がほとんどです。これらのドリル(1冊500円前後)は、副教材と呼ばれ、費用は保護者負担です。年度初めにまとめて学校から徴収されます。ドリル等の購入は強制です。というより、学校の先生から『今日の宿題は計算ドリルの〇〇ページです』みたいに、宿題としてドリルが出されるのです。

 

このような自学自習用の問題集は、小学校では「ドリル」、中学校では「ワーク」なんて呼ばれ方をします。自学自習はもちろん必要でしょうけど、こういった問題集を、保護者に何の相談もなく、学校側から強制的に購入させるのはどうなんでしょう?

 

 

中学校に上がると、問題集だけではなく「資料集」も副教材として加わってきます。

 

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出典:https://www.sing.co.jp/

 

私は元中学校社会科教師なので、社会科を例に挙げます。これはどの教科でもそうですが、年度初めに各出版社から問題集と資料集の見本が学校に届きます。その中から、各教師が選び、生徒(っていうか保護者)に購入してもらうのです。

 

ワークは1冊数百円、資料集は1000円ほどかかります。『まあ、その程度の金額なら別に問題ないだろ‥(*'ω'*)』と思って保護者から副教材費を徴収するのですが、よくよく考えてみると、中学校の社会科は「地理」「歴史」「公民」の3カテゴリーに分かれています。そのそれぞれにワークと資料集が存在するので、社会科だけでも結構な負担です。それを各教科用意するとなったら、新学期早々結構な負担になってきますよね。

 

 

 

実習のための教材費

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出典:https://www.sing.co.jp/

 

各授業の実習で使用する補助教材も大抵は保護者負担です。主に小学校で保護者に請求がいく実習で使う補助教材をいくつか見ていきましょう。

 

 

書道セット

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出典:https://www.hakubun.co.jp/

 

自分(平成元年生まれ)が小学生の頃は、まだこんなに書道セットがアグレッシブじゃなかった気がしますが、小学3年生になると習字が始まるので、書道セットの購入案内が教師より配られます。だいたい3000円~5000円ほどします。

 

もちろん、自分でどっかのお店に行って購入して大丈夫です。その方が安上がりです。なんなら歳の離れた兄姉のお下がりでもいいのです。でもね~こんな小3が好きそうな書道セットの案内を見せられるとね~欲しくなっちゃうわけです。そして結局は、学校指定の書道セットを購入しちゃうのです。

 

ちなみに、私は学校指定のセットは購入せず、代わりに幼稚園を卒園する時にもらった書道セットを使ってました。数年後に使うであろう書道セットをプレゼントしてくれるなんて、今考えてみると私が通っていた幼稚園はよくできた幼稚園ですわ。

 

 

裁縫セット

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小学5年生になると、家庭科の授業が始まります。家庭科の授業で裁縫を習うので、5年生に上がるころに学校から「裁縫セット」の購入案内が届きます。

 

これも書道セットと同じように、自分で揃えても大丈夫です。でもね、カタログ見てると欲しくなってくるのよ。どちらかというと、裁縫セットっていうより裁縫セットを入れるバックを選ぶ感が強い気がします(上のカタログのように)。

 

だいたい裁縫セット+バックで5000円前後かかります。たぶん、自分で手芸店やAmazonなどで買った方が安くつきます。ただ、やっぱり"みんなと同じものを使いたい"って思って、結局は買っちゃうのです。

 

 

エプロン&ナップサック

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裁縫セットを買うと次に裁縫の製作キット購入の案内がやってきます。たいていの小学校で「ナップサック」と「エプロン」を作ります。その製作キットも学校から購入案内がやってくるのです。それぞれ700円~800円といったところでしょうか。ご丁寧に型紙とか付属品が全部入った至れり尽くせりの製作キットです。

 

これに関しては、ほぼ強制です。買う買わないというより、『どの柄がいいか選んでね!』と、購入前提で話が進みます。これも、『数百円だからいいか‥』とそこまで深く考えずに学校へお金を払うのです。自分で布と糸買ってきたらもう少し安く済みそうな気がします。製作キットで作ってたら、キットが無いと作れない技術しか習得できない気がしてくるんですけどね…。

 

 

彫刻刀セット

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出典:https://www.amazon.co.jp/

 

裁縫セットなどは、将来的にも使う可能性があるからまだ許せるんです(当ブログによく出てくるふなっしーのぬいぐるみも、小学生の時買った裁縫セットで作りましたし)。だが「彫刻刀セット」、てめえはダメだ(*'ω'*)。

 

5本セットで2000円前後するんですけど、彫刻刀なんてプライベートで使わないでしょ。もしプライベートで彫ってるやつがいたら、もっといい彫刻刀持ってるって。彫刻刀に関しては、公費で共用の彫刻刀を購入して人数分図工室に置いといてくれませんかね。そんな2~3年でダメになるような物じゃないでしょ(∩´∀`)。

 

 

 

 

体育館シューズ

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学校生活に必ず必要なのが上履きです。徹底的に調査したわけではないのですが、これまでの経験を総合すると、小学校では自由、中学&高校では学校指定の上履きだった気がします。小学校は6年間で足のサイズがかなり大きくなるので、上履きを学校指定しているところはあまり無いような気がします。

 

中学に上がると、だいたいの学校で学校指定の上履きを購入させられると思います。だいたい3000円前後といった感じでしょうか。百歩譲って、上履きはずっと履くので、まあ学校指定の上履きを買ってもいいかなと思います。ただ、多くの学校で「体育館シューズ」も学校指定の物を購入させている現状があります。

 

つまり、生徒は上履きと体育館シューズの2種類の靴を持たされることになります。なんで2足買う必要があるんですかね。『上履きで体育館に上がると床が汚れる』というのが学校側の理屈でしょうけど、そんなの入り口にマットを置けばいい話じゃないんですかね。

 

『体育館シューズは上履きに比べてグリップ性に優れている。体育の授業では上履きよりも体育館シューズの方が動きやすい』という意見もあります。なるほど、ごもっともです。だったら、逆に上履きを廃止して体育館シューズに統一してもいいのではないでしょうか?そのほうが、経済的ですし、なにより履き替える手間が無くなります。体育館入り口で履き替えてたら入り口が渋滞して危ないんですよね。

 

 

 

 

防災頭巾&頭巾カバー

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出典:https://item.rakuten.co.jp/

 

小学校にあがるとほぼ強制的に「防災頭巾」を購入するように学校側から促されるようです。普段は椅子にかけて座布団替わりに使用するようです。防災頭巾本体が3000円前後、防災頭巾カバーが1000円前後かかります。個人で準備させる学校もあれば、学校指定の防災頭巾を一律で購入させるところもあるようです。

 

防災頭巾を"変な教育費"とか言ってたら『子供の命をなんだと思ってるの!!』と炎上しそうですが、私見を言わせてもらえば"変な教育費"です。

 

なぜかと言えば、自分の地域では小学校~高校、そして自分が勤務した中学校でも防災頭巾は一切購入しなかったからです。実は、防災頭巾を準備するかどうかは地域によってかなりばらつきがあります。

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出典:https://item.rakuten.co.jp/

 

少し古いデータで申し訳ないですが、東日本大震災後の2012年3月末時点における、防災頭巾を備蓄している公立学校の割合を示したものです。地震が将来的に起こりうると言われている関東&東海地方では備蓄率が高いです。逆に白色の地域のように『は?防災頭巾って何?』というエリアも存在するのです。

 

もちろん、防災頭巾を全否定しません。けれども『防災頭巾さえあれば大丈夫!』という思考は少々危険じゃないかな、と思います。

 

そもそも、防災頭巾って何のためにかぶるんですかね?ヘルメット代わりなんでしょうか?もし、ヘルメット代わりだとしたら、あの布切れで大きな落下物から頭を守れるとは到底思えませんけどね。

その防災頭巾はかわいい子どもを守ってくれますか? | 現役消防士が教えるイチイチキュー

 

東日本大震災の悲惨な映像を見て私なんかは『子供たちに必要なのは防災頭巾じゃなくて"ライフジャケット"なんじゃ‥』って思ったりしました。でも、なぜか現在でも"防災頭巾絶対主義"が強いような気がします(もちろん、防災頭巾<ライフジャケットって考えてる学校もあるんですけどね)

防災備蓄品!小学生の安全対策に『小型ライフジャケット』※導入事例 高階救命器具 | イプロス都市まちづくり

 

ってかね、地震が起きたら防災頭巾とかどうでもいいからとにかく逃げなさいよ。「津波てんでんこ」って言葉を知らないんですかね?

津波てんでんこ - Wikipedia

防災教育ていうのは、防災頭巾のかぶり方を教えることだけではなく、『とにかく逃げなさい』って常日頃から子供たちに伝えておくことだと思いますけどね。

 

 

 

修学旅行費

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修学旅行自体は必要だと思います。それも教育的な理念どうこうは関係なく『クラスメイトと外泊するのって楽しくね?(*'ω'*)』的な単純な思考です。

 

ただ、旅行なので当然費用がかかります。修学旅行費は保護者負担です。たいていは、前々から積立方式で徴収がなされます。

 

私は教師だけでなく添乗員もやっていたので、だいたいの旅費は分かるつもりです。たとえば、小学校の1泊2日なら1人あたり2万円代、中学校の2泊3日なら5~6万円、といったところでしょうか。もし、同じ日数でこの金額を著しくオーバーするとしたら、費用をかけすぎです。

 

公立学校には、この数万円を(積み立て方式とは言え)支払うのがキツい家庭だってあります。だから、団体割とか学生割などを駆使しまくって、なるべく安く抑えたいものです。ただ、近年の修学旅行は『それ要るん?』って料金があったりするんですよね。

 

例えば、観光タクシー代。

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中学校で2泊3日で京都へ修学旅行へ行く場合、たいてい2日目は班別の自主研修(自由行動)になります。事前に決めたルートを班別に巡っていくのです。この自主研修に観光タクシーを利用する学校が結構あります。

 

9時から16時まで7時間借りるとして、4人乗りの普通車タクシーなら1人あたり数千円~1万円弱かかります。もちろん、この費用が修学旅行費に加わってきます。

 

観光タクシーのメリットは運転手が常に同行するので安全だということです。また、運転手がある程度時間配分を考えてくれるので時間が読めやすいのも魅力です。でもね~(*'ω'*)。

 

確かに安全だけど、日本ってそんなに危険な場所ですかね。1人で行動するならともかく、数人のグループ単位で行動していてそんなに危険な目に遭うんでしょうか?よっぽど1人で登下校している時間帯の方が危険だって。

 

自由行動中は、旅行会社から班ごとに携帯電話の貸し出しがあります。何かあったら先生の電話にワンプッシュで掛けられるようになっていたりします。トラブルがあれば先生に連絡を取ることが出来るのです。

 

もちろん、初めての街を中学生だけで(しかも公共交通機関で)巡ってたら迷ったり、全然違う方向に行ったりすることもあるでしょう。でも、それも勉強じゃないですか。

 

事前の保護者説明会などで、保護者の"総意"として観光タクシー利用が決められたのなら良いんですけど、たいていは先生たちの独断で、後から保護者説明会で伝えられることがほとんどです。少しは、保護者を交えた議論の余地があってもいいと思うんですけどね。

 

 

 

終わりに…

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本当に必要な費用であれば、子供のために惜しみなく投入することも大事ですが、古くからの慣習などで未だに購入が続いている物やサービスもあります。

 

『その費用は本当に必要なのか?』『他の物で代替できないのか?』『より安いものを購入できないのか?』という再検討が学校現場においても必要なのではないでしょうか?

 

もちろん、"安かろう悪かろう"の視点も忘れてはならないのですが、収入増が大きく望めない現代社会においては、教育費の支出を出来る限り減らしていくことが、家庭の経済状況に大きく左右されずにすべての子供に等しい公教育を受けさせることが出来る近道なのではないでしょうか?

 

 

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