日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【ツベルクリンwalker】日本三大がっかり名所・はりまや橋に行ってがっかりしてきました【高知県】

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【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、日本三大がっかり名所の高知県「はりまや橋」を見てきました。

 

皆さんは「日本三大がっかり名所(観光地)」ってご存じですか?

日本三大がっかり名所とは!?

 

観光地って基本的にワクワクする場所ですけど、観に行くとがっかりしちゃうとか本末転倒ですよね。よく言われるのが、「札幌の時計台」「高知のはりまや橋」、そしてあと1つは「沖縄の守礼門」とか「長崎のオランダ坂」とか色々挙げられます。残り1つは様々な場所が挙げられますが、時計台とはりまや橋は固定メンバーのようです。

 

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出典:https://www.sapporo.travel/spot/facility/clock_tower/

 

時計台のがっかりさの所以は、"牧歌的なたたずまいの建物がビル群のど真ん中にある"アンバランスさであり、時計台そのものは素敵な建物だと思います。

 

一方、はりまや橋は橋そのものががっかりさせるという何とも救いようのない名所なのです。見る人すべてをがっかりさせる名所、はりまや橋にわざわざ行ってきたのでご紹介していきますね。

 

<目次>

 

 

はりやま橋の概要

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そもそも「はりまや橋」って何なん?って話ですが、以下の通りです。

 

〇江戸時代、大商店であった播磨屋(はりまや)と櫃屋(ひつや)が、両方のお店を行き来しやすくなるために架けた私設の橋

〇元々は堀川と言う河川に架けられた橋(現在、河川は埋め立てられてる)

〇時代と共に架け替えられてきた。1958年(昭和33年)に登場した赤い朱色の欄干を持つverが映画『南国土佐をあとにして』で登場し有名に

〇平成になって石造りの橋にリニューアル

〇『でも赤い朱色の橋も見たい』とかいう観光客のワガママに答えるかたちで、はりまや橋の横に昔の姿を再現した"はりまや橋(朱色ver)を再建した

 

なるほどなるほど、何かめんどくさい歴史を持ってるみたいです。まあ、現地に行ってガイドしていきましょう(*'ω'*)

 

 

 

はりまや橋の詳細情報

 

 

・いつでも見学可

・駐車場は周辺のコインパーキング利用

・トイレは地下通路にあり

 

 

私が訪問した際は、「セントラルモータープールはりまや橋西」と言う駐車場を利用しました。おそらくはりまや橋に一番近い駐車場ではないかと勝手に決めつけております。

セントラルモータープールはりまや橋西(高知市)周辺駐車場情報|ゼンリンいつもNAVI

 

 

 

はりまや橋へ

 

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平成になってはりまや橋周辺は「はりまや橋公園」として整備されました。水路になってますが、昔はここに堀川という川が流れていました。そこに架かっていたのがはりまや橋なのです。

 

昭和期に川は埋め立てられましたが、『橋っぽさを醸し出したい』とかいうミーハーな理由で、埋め立てた川にそってわざわざ水路を人工的に新しく造りなおしました。川を埋め立てて人工河川を作るとか頭の中よさこい節かよ(*'ω'*)

 


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無駄に綺麗(∩´∀`)

 

 


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先ほど紹介したセントラルモータープールはりまや橋西駐車場は、公園のすぐ横にあります。

 

 


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さ~て、はりまや橋はどこかな~(*'ω'*)

 

 


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高知県内でも屈指の名所、はりまや橋はどこかな~。

 

 


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あったわ。なに、ほんとにこれがはりまや橋なん?(*'ω'*)

 

 


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でも欄干部分に「はりまや橋」って書いてあるわ。

 

私以外の観光客も『‥はりまや橋ってここよね~?』と不安な様子で写真撮影をしておられました。『仮にここだとして、じゃあ私は何と一緒に写真を撮っているのかしら?』との疑問が脳裏をかすめているはずです。がっかりの本場はレベルが違います。

 


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この朱色のはりまや橋は、平成期になって『江戸時代のはりまや橋を再現しよう!』と言う悪ノリによって整備されたものです。人工の水路にとりあえず朱色の橋を架けました感あふれています。高知県は一体何がしたいんですかね?(*'ω'*)

 

 

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すぐ近くには顔ハメパネルが。がっかりしたショックも冷めやらぬまま、顔ハメパネルで写真撮れる心の余裕がある人を見習いたいです。

 

 

 

朱色のはりまや橋は、あくまでレプリカというか、観光客をがっかりさせるために整備したものです。現役のはりまや橋は、朱色verのすぐ横にあります。

 

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どれがはりまや橋か分かりますかね~(*'ω'*)

 

 


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この石造りの欄干、これが正真正銘の「はりまや橋」です。後述しますが、昔は朱色verの欄干だったのですが、平成に入ってから石造りの欄干に付け替えられました。

 

さっきから何度も言うように、川は埋め立てられているので、ただ道路に意味もなく欄干が存在しているだけです(人工の水路はあるものの)。この欄干はあくまで『高知県にははりまや橋という有名な橋があるらしい』と思ってやってくる観光客のために残しているだけなのです。

 

私が添乗員として高知へのツアーに同行した際も、観光バスのドライバーさんの計らいでこのはりまや橋を通ってくれるんですけど、私が何度車窓から紹介したってお客様は『?』『橋ってどれ?』状態になります。そんなのがっかりする以前の問題です。はりまや橋に来て、がっかり出来るだけまだマシかもしれません。

 


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そしてやってくるアンパンマンverの路面電車。アンパンマンの作者、やなせたかし先生は高知県出身です。なので、高知県は基本的に坂本龍馬とアンパンマンをゴリ押ししてきます。

 


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はりまや橋のすぐ横には、アンパンマン&ジャムおじさんの石像が。

 

 


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東京の方には信じられないでしょうけど、はりまや橋があるエリアって高知市内でも有数の繁華街なんですよ。まあ、東京の方がこの風景観たら『八王子かよ(*'ω'*)』って思うかもしれませんが‥。

 

 

橋の反対側へ


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反対側にも建造物としては意味が無いはりまや橋の欄干があります。横断歩道もありますが、この道路の下には「はりまや橋地下広場」なる地下通路が整備されています。

 

 


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早速下りてみましょう。

 

 


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高知県では令和の今、スケボーが流行っているらしいです。ナウいです(*'ω'*)

 

 

 

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地下広場です。土砂降りの日でも雨にぬれずに向かい側へ移動できますし、土砂降りの日は家で過ごしましょう(*'ω'*)

 

 

実は地下広場には"ある物"が展示されてあります。


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この赤い物体、何か分かりますか。これは昔の旧はりまや橋の欄干なのです。

 

先ほど、「現役のはりまや橋の欄干は石造りだよ」と紹介いたしましたが、昔(平成10年くらいまで)の欄干は木製の朱色ver欄干だったのです。ただ、たぶん老朽化のため、1998年(平成10年)に朱色verから石造りverの欄干に付け替えられたのです。

 

昔の朱色ver欄干時代の景色はこんな感じ

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また、高知県を舞台にしたスタジオジブリ作品『海がきこえる』においても、旧朱色ver欄干のはりまや橋が登場します(『海がきこえる』は1993年公開)。

 

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去年からスタジオジブリ公式HPが場面写真の提供を始めました。常識の範囲内で自由に使用できます。

今月から、スタジオジブリ作品の場面写真の提供を開始します - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

 


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ということで、この地下広場に昔の朱色verはりまや橋が今も地下広場に展示っていうか放置されています。地上でがっかりさせておいて、地下でもがっかりさせていくスタイルです。

 

本当は地元の博物館に展示するのがいいんでしょうけど、欄干として働いていた現役当時に何か不祥事を起こしたんですかね?

 

ちなみに、椅子があるので座って欄干を眺めることが出来ます。じっくり欄干を眺めたい人にはうってつけですね。もちろん、私以外に地下広場には誰もいません(*'ω'*)

 

 


地下通路を通って反対側に移動してみましょう。

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するとまさかのライブスタジオが。閉まっていたので『まあ、コロナの影響大きいだろうな‥惜しいスタジオを亡くした‥』と勝手に悲壮感漂わせていたのですが、現在もウイルス感染対策実施して、ライブを開催していますよ!

X-pt.web site

 

どうやらキャパ300人くらいです。十数万円で半日貸し切り出来るみたいなので、当ブログの収益が高知県知事の月給を超えた時には、このスタジオを貸し切って私主催のエアバンド大会を開催したいです(∩´∀`)

 

 

どうでもいい妄想を働かせながら、向かい側へ移動してきました。


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反対側のビルには、からくり時計が設置されています。


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こんな感じで動きます。

www.youtube.com

 

午前9時から午後9時まで、毎時0分に約8分間、よさこい節のメロディーに合わせてからくり時計が動きます。

 

仕掛けが全部登場するとこんな感じになるっぽいです(他サイト様写真引用)

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出典:https://www.kochike.pref.kochi.lg.jp/column/88265/

 

上に高知城、右にはりまや橋、左が桂浜と坂本龍馬、そして下によさこい節を踊る踊り子さん。まさに、高知の名物を全部何も考えずにぶち込んだ幕の内弁当みたいな時計です。あわよくば中央からアンパンマンが飛び出してきて欲しいところではあります。

 


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時計からアンパンマンは飛び出しませんが、その代わりにからくり時計の下にはバイキンマンとドキンちゃんの石像が。

 

 

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はりまや橋の名を有名にしたのは、ペギー葉山さんの楽曲『南国土佐を後にして』の大ヒットによるものが大きいでしょう。1959年(昭和34年)に発売され、大ヒットを記録します。同タイトルの映画も製作され、歌詞中に登場するはりまや橋の名が全国的な知名度を得るようになったのです。その『南国土佐を後にして』の歌碑が建てられています。

 

www.youtube.com

 

大ヒットを受け『あの"南国土佐を後にして"で有名なはりまや橋を見たい!』と思ってはるばる高知へやって来た観光客も多かったはずです。きっと京都の嵐山にある渡月橋みたいな立派で大きな橋を想像して‥。

 

 

 

終わりに…


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散々がっかりするという目的を果たせたので、ある意味満足して駐車場へ戻ってきました。駐車料金を精算機で清算しようと思い、駐車番号を確認しようと思ったらまさかの消えてるパターン。番号が分からないと駐車料金払えねぇ(*'ω'*)

 

2度、3度がっかりできるはりまや橋。ぜひ皆さんもがっかりしにいらしてくださいね!

 

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