【アウトロー探訪】シリーズは、管理人である私ツベルクリンが普通のガイドブックでは紹介されないアウトローな場所に潜入し、ご紹介していくシリーズ記事です。
今回は、「平等大慧会シリーズ第2弾!」と称しまして、鹿児島県の宗教施設・涅槃城(ねはんじょう)にたった1人で乗り込んできたので、その様子をレポートしていきます。
<目次>
そもそも平等大慧会とは?
平等大慧会(びょうどうだいえかい)とは、広島県に本部を置く宗教団体です。新興仏教の「霊友会」から派生した宗教団体のようです(霊友会自体は信者が120万人ほどいる)。
以前、私は広島県にある平等大慧会の総本山「王舎城」にたった1人で潜入したことがあります。
世界遺産である厳島神社の大鳥居の先に見えるクソデカい異様な建物は、平等大慧会の総本山の建物なのです。
大鳥居の写真撮る時、絶対映り込むやんけ。クソ邪魔やわ(*'ω'*)
広島に本部を置く平等大慧会ですが、実はその他の地域にも拠点があるようなんです。
なんか南九州に固まってるんですけど(*'ω'*)。今回はその中でも鹿児島県南大隅町にある涅槃城へ行ってみることにしました。
涅槃城へのアクセス
まず言っておきますが、涅槃城の到達難易度エグいですよ(*'ω'*)。鹿児島県は薩摩半島と大隅半島の2つの半島から成るんですが、
出典:https://www.min-iren.gr.jp/
県庁所在地である鹿児島市や砂蒸し温泉で有名な指宿(いぶすき)温泉があるのは、地図左側の薩摩半島。一方で涅槃城がある南大隅町は、地図右側の大隅半島。根本的に大隅半島って冗談抜きで何もないんですよ。高速道路も無いし。南大隅町はその半島の先っぽですからね(*'ω'*)
広島の「王舎城」は、宮島行のフェリー乗り場から車で10~15分くらいの場所にあるので、まだ行きやすい場所ではあるんですけど、涅槃城に関してはまさに最果て感というかあの世への入り口感があります。
もちろん車でしか行けません。県道68号線をひたすら南下していくと、突如として大きな看板が現れます。
アピール強すぎでしょ。
青文字で「無垢世界」って書いてます。やべえ、ハートフルだわ。てか、無垢って英語でinnocent(イノセント)だから、無垢世界って英訳すると『innocent world』じゃん。
信者の方にとって曲のサビ部分『♬いつの日もこの胸に~流れてるメロディ~』ってお経かな?(´∀`)
案内板の横に涅槃城全体図が描かれていました。
広いもん、宗教施設だもの(*'ω'*)
なんかファンキーな眼鏡アフロ野郎が描かれてるんですけど。何この人?(๑・̑◡・̑๑)
では意を決して進んでいきます。
怪しいフォントで書かれた案内板が道を教えてくれています。
あと1キロ。変な緊張感が高まります。
まずは涅槃門とご対面
敷地内に入るとまず見えてくるのが「涅槃門」です。
早速度肝を抜いてくるもん(๑・̑◡・̑๑)
サイズ感が場違いだよね。
裏側に回ってみます。
門は閉まっていますが、横に車道があるので車でそのまま抜けていけます。
紋章には「平等大慧会」の文字が。宗教色を全面に押し出していくスタイル。ってか、この紋章って天皇家の菊の紋っぽいけど大丈夫なんですかね?
かと思えば、「涅槃城」と大きく草文字って言うか造園文字と言うか…テーマパーク感も忘れてはいません。
涅槃門のすぐ横にはインターホンが。「ご用の方は押してお話し下さい」って書いてます。これで、疑問点があってもすぐに解決出来ますね‼︎(๑・̑◡・̑๑)
再び全体図。何ヘクタールあるんや、ってくらい広いです。
『広いから迷子になりそう…』と心配になったあなた、安心してください。
敷地内には至る所に監視カメラがありますよ‼︎ これで、ずっと見守られてる感(見張られてる感)に包まれて安心ですね‼︎
敷地内には所々『関係者以外立ち入り禁止』の看板が。見られたくない施設があるんでしょうか?
『間違って立ち入り禁止エリアに入っちゃったら心配だな…』と思ったあなた、安心してください‼︎ 立ち入り禁止エリアの入口には、もれなく監視カメラが設置されていましたよ♫
しばらく進むと涅槃像が一瞬見えます。
(赤丸で囲んだ部分)黄金に輝く涅槃像が仰向けになっています。普通、涅槃像って横向きなんですけど、何か仰向けの方が本場のやり方っぽいです。
参考として、Google earthで撮影された空中写真で確認してみます。
確かに仰向けスタイルです。
涅槃城エリアへ
涅槃門から3分ほど車を走らせると、涅槃城の駐車場に到着します。
広すぎて全体が掴めませんが、だいたいこんな感じ。ってかこんなに広い駐車場要りますかね〜?人っ子1人いないんですけど。
駐車場より坂道を登っていけるスペースがありました。
何これ?(๑・̑◡・̑๑)。金玉乗っかってますやん。
実はこの謎の塔は、ペット供養塔なのです。
ほらね、賽銭箱ぶら下げたワンちゃんがお出迎えです。お布施しないと。
ちなみに私はうさぎ飼いです。
うさぎのレリーフもありました。うさぎも対応可のようです。やったね!そして、よくよく調べると、干支の動物分のレリーフを塔の周りにはめ込んでいるみたいです。うさぎがいて当然ですわね。
分かりにくいですが、銀色のモニュメントは「人」って漢字を表しているみたいです。案内板によると、動物(ペット)の供養がきちんとできるのは日本でここ涅槃城だけと言い張ってるみたいです。そして、ここで供養された動物は、死後すぐさま人間に生まれ変わることができるみたいです。何それハートフルじゃん(*'ω'*)
そして、気になるのが♀のオブジェ。平等大慧会関連施設ではちょいちょいこの♀オブジェが乱立してあります。宗教色を強烈に感じる物体が敷地内には散りばめられています。
でも何か可愛い(о´∀`о)
江戸時代、この辺りには番所(見張り所)があったようです。当時は独立王国だった琉球王国からの異船を監視する目的があったみたいです。まぁ今も監視カメラで見張られてるんですけどね(๑>◡<๑)
展示館があるらしいんですよね〜。
2体の仏像がお出迎え。奥の四角の建物の上に、先程見えた仰向けスタイル涅槃像が横たわっています。
左側はゾウさん。ぱおーん(๑・̑◡・̑๑)
右側は獅子さん。こちらには展示館があります。入ってみましょう。
うわぁ、閉まってるわ。そりゃそうよ、だって私以外お客さんいないもん。
気を取り直して真ん中の階段を登っていきます。恐らくこの階段が仰向けスタイル涅槃像に繋がっていると思われます。
はい、立ち入り禁止。先に進みたければ入信しろ、って話ですかね。
ただ階段を登ることで、2体の仏像の近くまで行けます。
獅子さん(๑・̑◡・̑๑)
ぱおーん(´∀`)
休憩所&お土産コーナーに入ってみた
平屋建ての建物があります。ここは休憩所&お土産コーナーです。駐車場には数台の車が停まっているのに人がいないので、もしかしたら休憩所に行けば人がいるかもしれません。
休憩スペースの前には「夢殿」という六角形の物体が。まあ、奈良県にある世界遺産法隆寺の中にある夢殿を模したものでしょうけど、なかなかキメちゃってますね。
休憩所へ入ると、眼鏡をかけたおば様がやって来て検温されました。中には、案内係っぽい眼鏡のおば様と、レジ係の方2名体制でした。ここで働いているってことは99%信者の方なんでしょうけど、見た目は本当にどこにでもいる普通のおば様たちなんですよね。ってことは、身近な人も実は‥ってこともあるかもしれませんね。
下の写真、左上の方に見にくいですが「名物・お土産鹿児島特産品」コーナーが写っています。ただ、品ぞろえのやる気の無さは異常です。まあ、人がそんなに来ないからたくさん置いたところで、って話なんですけどね。
そして、やる気ないドリンクカウンター。こういうカウンター、昭和感溢れる温泉旅館にもあるやつです。
コーヒーチケット11枚つづりって何なん?そんな11回もこんな場所に来ますかね~?ああ、信者用ね(*'ω'*)
ちなみに、スペースの奥の方は今は絶対やってないと思われる食堂みたいな感じでした。それでも気になったので奥へ行こうとすると、眼鏡のおば様から『奥には何もないので行かないようにしてくださいね~』とやんわりと注意されました。常に見守られている感に包まれて安心できます(∩´∀`)
でもね、眼鏡のおば様は基本的には仏様のように優しい態度で接してこられます。『今日は展示館を閉めちゃってて、すいませんでした。』と。あの展示館は、曜日関係なく、施設側が見せたくねぇと思ったら閉めるスタイルのようです。おば様からのお話によると、平等大慧会の成り立ちや仏像などを所蔵しているそうです(内部の写真撮影は出来ない)。良かった、なら興味ねぇわ(*'ω'*)
休憩所の窓からは、これまた異様な建物が見えました。
私『あの建物は何ですか?』
おば様『あれは人間用の供養塔なんですよ。あっちの方にはペットの供養塔(先ほど紹介したやつ)なんかもありますよ。一般の方は中には入れないんですけど、外観が特徴的ですよね。今日の午前中も、「インスタ映えするから」って観光の方がお見えになってましたね~』
何でもありだな、インスタグラムって(*'ω'*)
ところで、以前の広島県「王舎城」編の記事をお読みになった方、「プライムテン」って飲み物、覚えてますでしょうか?
これです。平等大慧会公式飲料であり、平等大慧会関連施設でしか買えない幻のクソマズ飲料です。梅、ドクダミ、高麗人参をブレンドした炭酸飲料で、味はアクエリアスに宗教色を足した味になっています。
私が眼鏡のおば様に『あの~プライムテンって置いてますか?』と尋ねると、"おお、お前さんはプライムテンを知ってるのか!"と言いたげな明るい表情になって、『こちらにありますよ、どうぞどうぞ!』と言って下さったので2本買いました。
プライムテンを買って眼鏡のおば様とお別れした後、供養塔まで近づいてみることにしました。
『これより先は関係者以外立ち入り禁止』って看板もあるし、監視カメラもありますが、眼鏡のおば様の『外観だけなら写真を撮りに行ってもいいですよ』との言葉を信じて突っ込みます。
休憩所を裏側から見た様子。どうやってこの最果ての地まで資材を運んで来たんでしょうね?宗教のパワーかな?
やっぱり何かアレです。
Google earthで空中写真を見てみましょう。
ほら、宗教だもの(*'ω'*)
広島の王舎城もそれはそれはアレでしたけど、ここはここでアレです。ただ、涅槃城の方が到達難易度がエグいので、王舎城へ行くだけでも十分宗教感を感じられるかなとも思います(普通の人はどっちにも近寄らないでしょうけど)。
終わりに…
ちなみに、涅槃城がある大隅半島の反対側、薩摩半島には平等大慧会関連施設である「多宝仏塔」という施設もあります。
平等大慧会の公式HPによると、多宝仏塔とは以下のような施設だそうです。
「教主は真実の 多宝佛塔の建立地を探し求め、昭和34年、ついに九州南薩にその地を見出しました。そこはお経典に秘められた全ての条件にあったところでした。いよいよ時が訪れ、約束の地に多宝佛塔が建立されたのです。」
ちょっと何言ってるのか分かんない(*'ω'*)
この多宝仏塔、以前は「ムー大陸博物館」というぶっ飛んだ名前だったそうで、Googleマップだとその名前で認識されているみたいですけど、実は少し前から休業してるみたいです。
2021年の今でも休業してるかどうか、わざわざ反対側の薩摩半島へ渡って調べてきました。
休業してましたよ!!門からしてかなりアレな施設ですわ。ぜひ休業する前に見たかったところです。(にしても、【アウトロー探訪】って調査場所が辺鄙な所にありすぎるから時間も金もかかるのよね‥)
以上、当ブログの平等大慧会シリーズはこの記事をもって完結とさせて頂きます。どうもありがとうございました!!
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