【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は福岡県新宮町にある猫ちゃんだらけの島、相島へ行ってきましたのでご紹介していきます。
<目次>
猫の島・相島の概要
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
相島(あいしまorあいのしま)は、福岡県新宮町に属している離島です。周囲8キロ、人口273人(H29年)の小さな島であり、一見日本どこにでもある離島のようです。けれども、この相島には人間とほぼ同じ数の猫ちゃんが住んでいる"野良猫天国"な島なのです。
相島へのアクセス
離島なので渡船に乗船する必要があります。本土側の渡船乗り場へのアクセス方法ですが、
JR鹿児島本線:福工大前駅下車。新宮町営コミュニティバス(第1ルート)で約15分
西鉄電車:西鉄新宮駅下車。新宮町営コミュ二ティバス(第2ルート)で約20分。
新宮町の町営コミュニティバスについてはこちらのリンクもご参照ください。
自家用車の方は、渡船乗り場駐車場(12時間以内300円)があります。180台ほど停められます。
この広々とした駐車場がもし満車の場合は、おそらくフェリーも満員なので乗船できないかもしれません。その際は潔く諦めましょう(*'ω'*)
相島渡船について
本土側の相島渡船乗り場です。渡船乗り場前にコミュニティバスの停車場があります。
待合所です。フェリーは最大150名乗りですが、現在コロナの影響で定員を半数程度に押さえて運航しています。満席となった場合、次の便になってしまう可能性もあります。20~30分前に乗り場へ行っておけば大丈夫かと思います。
渡船の時刻表です。
夏期は1日6往復、冬期は1日5往復です。大丈夫とは思いますが、最終便逃すと相島1泊!!が決定してしまいます。島内に旅館は、営業してるのかどうか分からない廃墟みたいな旅館しかないので、時間には気を付けて下さい。
料金は片道大人480円、小児240円です。
待合所にはロッカーもあります。
ぁぁアアア嗚呼アアアアアア嗚呼アア~猫ちゃん(*'ω'*)!!!!!本土側にもいたのね~!!ちゃんと人間同士のソーシャルディスタンスを保てる位置に座ってくれているよ!!
2階建て、潮風を浴びて顔面カッピカピになりたい方は2階の展望席へどうぞ!
船内はとても人口200人ちょっとの小島に向かうとは思えないくらい清潔で綺麗です。猫ちゃんのおかげです(*'ω'*)
相島におけるルールやマナー
猫ちゃんと触れ合う前に、相島におけるルールやマナーを確認しておきましょう。
<猫にエサをあげない>
後述しますが、猫ちゃんたちのエサは島民の方々があげています。観光客がエサをあげると多分デブ猫になっちゃうのでエサやりは控えましょう。
<猫を持って帰らない>
どんなに可愛くても我慢しましょう。
<猫を捨てていかない>
『この島ならたくさん猫がいるから生きていけるだろう』と勝手な解釈で猫を島に捨ててはいけません。
<猫を移動しない>
猫には猫自身の縄張りがあります。猫ちゃんを抱っこして他のエリアに連れて行かないようにしましょう
<ごみを捨てない>
ゴミは持ち帰りましょう。
<人の家に勝手に入らない>
相島は有人島です。島民の方々も猫目当ての観光客がたくさんやって来ることは承知済みですが、勝手に人の家や敷地内に入らないようにしましょう。
肝心の猫ちゃんですが、島全体にくまなくいるわけではありません。
猫ちゃんたちは、渡船乗り場から漁港周辺までの約1キロの範囲に固まっています。なので、猫ちゃん見るだけなら上地図の赤枠エリアだけ見学で十分です。滞在時間ですが、昼食を食べるとしても2~3時間あれば十分かな?と思います。
相島の猫ちゃんたち
何も言われなければ、ただの漁村に見えます。
渡船を降りると近くに相島渡船待合所があります。
先に帰りの切符を買っておきましょう。券売機で購入出来ます。
ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっん、猫ちゃん‼︎(๑・̑◡・̑๑)。待合室に住んでいるのかな?
いやぁぁぁぁぁ嗚呼ぁぁぁぁんっ、猫ちゃん‼︎身体の色がベンチと同化してて分からなかったよ(๑・̑◡・̑๑)
一見、ただの波止場に見えます。
猫ちゃん!!!なんで背水の陣的な場所にいるのぉ~?(*'ω'*)
こっち来たわ!!
よく『黒猫が目の前を横切ると不吉』みたいに言われますけど、そんなの関係ねえわ。ガンガン横切ってください(∩´∀`)
黒猫が横切ると縁起が悪い?その理由と縁起の良い話 | ねこちゃんホンポ
防波堤にたたずむ猫ちゃん!
目が合ったよ!!!
休憩中(*'ω'*)
模様が可愛いねぇ~(*'ω'*)
サービスショット(*'ω'*)
めっちゃ猫いるわ(´∀`)
気持ちよさそうだねぇ~!
相島の猫ちゃんは基本的に人馴れしてるから接近しても逃げませんわ。
おしり(*'ω'*)
にくきゅう(*'ω'*)
私も這いつくばって撮ってるよ!!
びよーん(*'ω'*)
こんな感じで島民の方が水なりエサを置いてくれています。
お食事中ごめんね。
すごいくつろぎ方だねぇ~!!
お昼寝中( ˘ω˘ )
私の日曜日午後と同じ体勢だわ('ω')
私の仕事中の体勢と同じだわ(^v^)
このアングル好き。
井戸端会議(´∀`*)
お花といっしょ。
島の駅「あいのしま」
ランチを頂けるところは何か所かありますが、渡船待合所すぐ横の島の駅「あいのしま」に行ってみることにしました。
お土産屋さんが併設されていて、猫グッズなど販売しています。
1階が食堂、2階がカフェになっています。
刺身定食(1360円)。相島は本来漁師の島ですから、刺身は得意です。
終わりに…
新宮町のHPにおいて、相島の猫に関して次のような文章が掲載されていました。
"相島には、昔から飼い主のいない猫がたくさん生息しています。この猫たちは、ネズミや魚さい(魚のアラ)などを食べて生きてきました。最近では、「猫の島」として有名になり、観光客のかたから餌をもらうようになり、非常に人懐っこく寄っていくようになりました。一部のかたから、「猫が痩せていてかわいそう」「目ヤニが出たり病気になったりしている猫がいる」など、猫を心配する声を多くいただいています。"
確かに、相島の猫の中には、怪我していたりする猫も見受けられます。もちろん、病気や怪我が無くなればそれに越したことは無いのでしょうが、相島の猫は自然の中で生きる猫であり、決して動物園やペットショップにいる猫とは違うと思うのです。自然の中で生きていくことは決してたやすいことではないことを、人間側が知るべきです。
もちろん、相島の猫が少しでもいい環境で過ごせるような取り組みも進んでいます。猫に対する不妊手術もその1つです。2021年3月に島内の猫に対して一斉に不妊治療&けがや病気の治療がボランティアの方々(公益財団法人どうぶつ基金)によって行われました。
出典:世界6大猫スポット福岡 相島でノラ猫233頭に不妊手術。どうぶつ基金 – どうぶつ基金
この取り組みの結果、島内ほぼ全ての猫の不妊手術が完了したようです。不妊手術を行えば、発情による喧嘩が減り、それに伴い喧嘩による怪我も少なくなっていくと見られています。
不妊手術をした猫は、目印に手術の麻酔が効いているうちに耳に切れ込みを入れています。それは桜の花びらのように見えるので、不妊手術が終わった猫を「さくらネコ」と呼んでいます。
すなわち、現在の相島に生きる猫はみな1代限りの命です。その1代限りの命で懸命に生きる猫ちゃん達を見守って欲しいですね。