【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルの有益かつ無益な情報を書いていくシリーズ記事です。今回のテーマは「47都道府県完全網羅!ご当地ソング特集♬【東日本編】」というテーマでお届けいたします。
歌い継がれる曲や流行りの曲はたいてい、普遍的な歌詞であり、エリアを限定する曲はあまりありません。その一方で、日本には特定の都道府県のことを歌ったいわゆる「ご当地ソング」が数多く存在します。
ご当地ソングは、その都道府県でのみ熱狂的に支持されているのが特徴です。中には、都道府県の枠組みを超えて全国的にヒットすることもあります。ご当地ソングは熱いのです。
今回は、添乗員として全47都道府県を制覇した私が、それぞれの都道府県にゆかりあるご当地ソングをご紹介していきます。全都道府県をご紹介する予定ですが、今回は【東日本編】と題しまして、北海道・東北・関東・中部地方の各都道府県のご当地ソングをチョイスしてみました。一緒にYouTubeのリンクを貼ってますので、知らない曲は勝手に聞いてね!
※各都道府県ごとに1つずつ選びました。売り上げ枚数とか発売年などは考慮していません。あくまで私主観です。また、1つずつだけ選ぶという方式なので『〇〇って曲が入ってない。やり直し!』とか文句言うのやめてください(*'ω'*)
<目次>
北海道&東北地方
知床旅情(北海道)
元々は1960年に歌手の森繁久彌氏が作曲&作詞をし、自身で歌唱しレコードとして発売した曲です。森繁久彌が1960年公開の映画『地の涯に生きるもの』の撮影で知床半島に長期滞在した際に制作された曲です。
森繁自身も発売後、NHK紅白歌合戦で歌ったんですけど、のちに加藤登紀子がカバーし大ヒットしました。なので、私にとって『知床旅情』は加藤登紀子の曲、ってイメージが強いです(森繁verも良いんですけどね)。
津軽海峡冬景色(青森県)
津軽海峡 . 冬景色 / つがるかいきょう・ふゆげしき - 石川さゆり
青森県に関しては文句なしで石川さゆりの『津軽海峡冬景色』でしょう。現在では、寝台列車がほぼ全滅(一部高級寝台車は残ってるけど)しちゃって、「上野発の夜行列車」も過去の物になっちゃいました。それでも、曲の良さは色あせないのです。
秋田音頭(秋田県)
秋田音頭は、1663年ごろ秋田藩のお殿様であった佐竹義隆に対し上納された曲と言われています。『知床旅情』でさえ昔の曲だな~って思っていたのに、秋田音頭は段違いですわ(*'ω'*)。
聞いてみれば分かると思いますが、純和風ラップです。最近の若手DJにぜほカバーしてもらいたい曲です。
北国の春(岩手県)
直接的に岩手県感を感じる歌詞は無いんですけど、歌い手の千昌夫が岩手県出身なので、勝手に岩手県のご当地ソング扱いにしました。
日本で2番目にミリオンセラー達成までの期間が長かった曲です(1位は中島みゆきの『地上の星』)。1977年発売の曲ですけど、2年後の79年の年間売り上げランキングで5位にランクインしました。2年以上かけてちんたらヒットした曲だと言えます。
山笠音頭(山形県)
東北の人々はとにかく夏祭り好きです。青森はねぶた、宮城は七夕まつり、秋田は竿灯まつり、そして山形は花笠まつりです。花笠まつりは、『花笠音頭』に合わせて花笠を振り回して踊る伝統行事です。
ところで、『〇〇音頭』とか『〇〇節』とかいう郷土民謡はだいたい小学校の運動会で踊らされるみたいです。この花笠音頭も山形県の小学生たちは、運動会の創作ダンスで有無を言わさず踊らさられるみたいです。こうやって郷土洗脳教育を実施していくのですね(*'ω'*)
青葉城恋歌(宮城県)
さとう宗幸が歌う『青葉城恋歌』。青葉城とは伊達政宗で有名な仙台城の別称です。JR仙台駅の新幹線ホームの発車メロディーにも使用されています。
さとう宗幸のヒット曲自体は、まあこの1曲だけなんですけど、この曲をこの令和の時代まで引っ張り続け、今では宮城県のローカルタレントとして君臨しています。ご当地ソングは、1曲大ヒットすればその後は『あの名曲でおなじみの!!!』と紹介され続け、ローカルでずっと暮らしていけるのです(*'ω'*)
みだれ髪(福島県)
やっぱりね、ひばりさんを入れたいわけ。演歌の女王、美空ひばりが1987年に発売した曲『みだれ髪』。福島県の塩屋埼(しおやさき)灯台をモチーフにした楽曲です。
病気で入院していた美空ひばりが退院後、最初にレコーディングした曲です。美空ひばりはどちらかと言うと低音域の歌声が魅力ですけど、この曲では2オクターブ分もの音域差があります。退院直後の美空ひばりは、難曲とされたこの曲を苦にせずに歌いきったのです。
関東地方
草津節(群馬県)
群馬県屈指の名湯、草津温泉。草津温泉では木の板でお湯をかき混ぜることで湯を冷ます湯もみが有名です。もちろん、黙って湯もみするのわけではなく、『草津節』という郷土民謡を歌いながら(ついでに踊りながら)行います。
歌いだしは『♬草津良いとこ~一度はおいで』で知られます。
渡良瀬橋(栃木県)
渡良瀬橋は栃木県足利市に架かる橋のことです。歌っている森高千里自身は熊本県出身なんですけど、『渡良瀬橋っていう響きが良くね?(*'ω'*)』と思い、実際に現地を訪れて作詞した曲です。
歌詞中にある『♬床屋の角にポツンとある公衆電話覚えてますか?』の公衆電話はいまだに現存しています。
潮来傘(茨城県)
演歌歌手である橋幸夫のデビュー作品が『潮来傘(いたこがさ)』です。この曲は、茨城県の観光地、潮来(いたこ)をモチーフにした曲です。
潮来は水郷の街であり、12個の橋を船で巡る十二橋めぐりも有名です。
オラはにんきもの(埼玉県)
アウトローギャグアニメの『クレヨンしんちゃん』の舞台は、埼玉県の春日部市です。クレヨンしんちゃんはかつて「子供に見せたくない番組」扱いされてましたけど、近年では四半世紀以上もおバカなのは凄いという風潮になり、春日部市はしんちゃん一家に春日部市の住民票を発行しました。
クレヨンしんちゃんが春日部市を応援しています/春日部市公式ホームページ
むしろ、最近では「理想の家族」的な見方が強まり、春日部市の広報活動にもしんちゃん一家が登場するようになりました。ここまでなると、むやみやたらに象さんチンコを出せなくなってしまうという弊害も生まれています。
想い出の九十九里浜(千葉県)
千葉県のご当地ソングとして、私の頭の中にパッと思いついたのが、Mi-Keの『思い出の九十九里浜』です。脳裏に『♬嗚呼ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~くじゅうくりはまぁ~』ってフレーズがこびりついて離れないのです。
そして多分、Mi-Keってアイドル歌謡グループは『思い出の九十九里浜』 だけの一発屋な気がします(活動休止後、ソロ活動で活躍したみたいですけど)。一発屋の一発がご当地ソングというのもアレです(*'ω'*)
有楽町で逢いましょう(東京都)
『東京ってご当地なのか?』という疑問と『歌詞の中に"東京"ってワード頻出しすぎ』問題があります。世の中は東京のご当地ソングだらけなのです。
そうなってくると、東京のより詳細な地名が出てくる曲が本当の意味での東京のご当地ソングと言えます。その条件で考えると個人的にはフランク永井の『有楽町で逢いましょう』かなと。
有楽町のどこで会うかというと、今は無き「そごう有楽町店」です。関西を本拠地としていた大手百貨店そごうが、東京進出のために制作したキャンペーンソングだったのです。
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ(神奈川県)
「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 4thシングルB面曲 1975年
神奈川県のご当地ソングと言えば『ブルーライト・ヨコハマ』とか、茅ケ崎出身のサザンの曲とか色々あるんですけど、私の"脳内神奈川BGM"はダウン・タウン・ブギウギ・バンドの『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』です。
ボーカルの宇崎竜童は、どちらかというとボーカルというより作曲家としての側面も強く、当時絶大な人気を誇っていた山口百恵の楽曲提供も数多く行っていました。百恵ちゃんの『♬これっきりこれっきり~もう、これっきりですか?』の歌いだしで知られる『横須賀ストーリー』も、宇崎の作曲です。ちなみに、作詞は宇崎の奥さんである阿木 燿子が行っています。
武田節(山梨県)
ある特定の地域ですさまじい人気を誇っている歴史人物がいるものです。宮城県の伊達政宗、熊本県の加藤清正、鹿児島県の西郷隆盛‥そして山梨県で言えば武田信玄です。
そもそも、山梨県民は武田信玄のことを呼び捨てにはしません。「信玄公」と敬意を持って読んでいます。もし、山梨県内で武田信玄のことを呼び捨てにしょうものなら、県民から風林火山されますよ(*'ω'*)
中部地方
天城越え(静岡県)
静岡県の伊豆半島にある交通の難所、天城峠を超えていくことを"天城越え"って呼びますけど、それを歌にしたのが石川さゆりの『天城越え』です。
ちなみに、石川さゆりは1977年(昭和52年)から出産で休んだ83年を除いて連続でNHK紅白歌合戦に出場しています。そして、2007年から『天城越え』と『津軽海峡冬景色』を1年おきに歌い続けています。
2019年は『天城越え』だったので、2020年はたぶん津軽の方です。これに対して石川さゆりは『ちゃんと新曲出してるんですけどね!』とややご不満とのこと(*'ω'*)
信濃の国(長野県)
長野県民は全員この『信濃の国』を歌えるらしいです。どうやら、小学校で必ず習うみたいです。
歌詞を見ると、長野県の地理がだいたい分かるようになります。もしあなたが長野県に引っ越ししたとしたら、真っ先にしないといけないのは、ご近所への挨拶や役所への手続きではなく、『信濃の国』を覚えることです。
佐渡おけさ(新潟県)
新潟県の佐渡島に伝わる民謡『佐渡おけさ』。そのルーツは熊本県の天草地方にあります。天草の民謡だった『牛深ハイヤ節』が江戸時代の北前船(日本海を運航した運搬船のこと)を通じて、新潟県まで伝わり、多少の新潟アレンジが加えられて『佐渡おけさ』になったのです。
こきりこ節(富山県)
富山県の世界遺産、五箇山の合掌造りに伝わる郷土民謡『こきりこ節』。こきりこ節は、「こきりこ」と「さらら」という楽器を駆使して演奏されます。
こきりこはこちら。
出典:http://www.hirata-koubou.com/
「さらら」はこちら
「こきりこ」は打ち鳴らすだけですけど、「さらら」の方は見た感じ絶対使いこなせそうにない楽器ですわ(*'ω'*)。演奏の仕方は勝手にYoutubeでも見てね。
輪島朝市(石川県)
石川県の能登半島、輪島市では「日本三大朝市」の1つに数えられている輪島の朝市が毎朝開かれています。それを歌った水森かおりの『輪島朝市』。団体ツアーの行程にもよく入ってきます。どうでもいいですが、以前無料の記念品として頂いた輪島塗りの箸を今も使用しています。無料は長持ちなのです。
ご当地ソングはだいたい、水森かおりがやりたい放題やってます。たぶん【西日本編】でも水森さんは出てきまくりんぐです(例えば鳥取県とかね…)。乞うご期待です。
ふるさと(福井県)
五木ひろしが1973年に発売した『ふるさと』。歌詞には別に福井県の地名とか出てこないんですけど、五木ひろし自身が福井県の出身であり、2007年~08年に放送された福井県が舞台の朝ドラ『ちりとてちん』の劇中歌としても使用されたので、たぶん"ふるさと=福井県のご当地ソング"という認識になっちゃってます。
奥飛騨慕情(岐阜県)
盲目の演歌歌手であった竜鉄也が1980年にデビューシングルとして発売されたのがこの『奥飛騨慕情』。
岐阜県の観光名所、飛騨高山のさらに奥深く行ったエリアが奥飛騨地方です。奥飛騨地方には、奥飛騨温泉郷があり、北アルプスを一望しながら浸かる露天風呂は最高です。
出典:https://www.travel.co.jp/guide/matome/1026/
燃えよドラゴンズ(愛知県)
プロ野球の応援歌もご当地ソング化しています。なんだかんだ言ってプロ野球は様々な世代から支持を得ているので、その応援歌も色んな世代の耳に残っているのです。愛知県の名古屋市を本拠地としているプロ野球チーム、中日ドラゴンズの応援歌が『燃えよドラゴンズ』です。
もっとも、『燃えよドラゴンズ』は、中日の"公式"応援歌ではありません。公式応援歌は別にありますけど、『燃えよドラゴンズ』が有名になりすぎちゃったのです。
時代によって歌詞が変わったり、歌い手が変わっていますが、やっぱり初代の1974年版、板東英二verが一番しっくりきます。別に板東英二の歌唱力が優れてるってわけではないのですが、しっくりくるのはなぜか板東英二verなのです。
終わりに…
次回は【西日本編】と題しまして、近畿・中国・四国・九州地方のご当地ソングを勝手に1曲ずつ決めつけてご紹介していきたいと思います。
当ブログのtwitterアカウントはこちら
ツベルクリン@アウトローブロガー (@tuberculin0706) | Twitter