日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【新天皇即位】91年前の昭和天皇即位時の様子を見て予習しておく記事(前編)【時には昔の雑誌を‥】

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2019年の4月30日に今上天皇が退位され、翌5月1日に皇太子さまが新天皇として即位されます。そして半年間かけて即位式にあたる「即位の礼(そくいのれい)」が行われます。

 

今回は、今から91年前に行われた昭和天皇の即位の礼の様子を見て予習をしておこうという記事です(*´ω`)【時には昔の雑誌を‥】シリーズ特別篇とお考え下さい。その前編です。

 

そのために今回取り上げる雑誌は、1928年11月20日発行『国際写真情報』という雑誌です、その天皇即位特別版みたいなやつです。

 

新しい天皇陛下が即位なさる時ってどんな感じになるのか、91年前の天皇即位時の様子を見てみましょう。

 

※ちなみに今回は天皇陛下が題材なので、あんまりふざけると不謹慎ですから普通にやります(いつも普通にやってるつもりですが‥)。でも、読んでためになる記事だと自負しております(´・ω・`)

 

<目次>

 

 「即位の礼」とは?

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出典:https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/photos/180912/plt18091210340002-p1.html


日本の天皇が皇位を継承する際に、国内や外国に対して『天皇になりました!!』と宣言する一連の儀式の事をまとめて「即位の礼」といいます。

 

ちなみに、2019年に行われる即位の礼は次のようなスケジュールで行われる予定です。(Wikipediaの即位の礼のページより引用)

  1.  剣璽等承継の儀
    2019年(平成31年)5月1日〔宮殿 正殿〕
  2.  即位後朝見の儀
    同日〔宮殿 正殿〕
  3.  即位礼正殿の儀
    10月22日〔宮殿〕
  4.  祝賀御列の儀
    同日〔宮殿~赤坂御所〕
  5.  饗宴の儀
    同日、25日、29日、31日〔宮殿 豊明殿・長和殿〕

大事なのは①剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)、即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)です。

 

剣璽等承継の儀は、天皇の証である「三種の神器(鏡・玉・剣)」を譲り受ける儀式です。即位礼正殿の儀は、天皇に即位したことを宣言する儀式です。剣璽等承継の儀が行われる5月1日および即位礼正殿の儀が行われる10月22日は、2019年限定で休日です、やったね(/・ω・)/(GW絡みの5月1日だけ取り上げられるけど、10月22日も休みなのよ~)

 

これらの儀式が行われるのは皇居の"宮殿"です

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出典:皇居全体図 - 宮内庁

昭和天皇の即位の礼(1928年実施)までは、京都の京都御所で行われていました。しかし、今上天皇の即位の礼(1990年実施)からは、東京の皇居にて行われています。諸外国から来賓をたくさん招くので、交通の便が良く警備がしやすい東京で行うようにしたのです。

 

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出典:https://www.sankei.com/life/news/180413/lif1804130011-n1.html

上の写真は、儀式の際に新天皇が着座する「高御座(たかみくら)」です。高御座は普段は、京都御所の紫宸殿(ししんでん)に保管されています。昭和天皇の即位の礼までは、儀式は紫宸殿で行われていました。

 

1990年(平成2年)の今上天皇の即位の礼の際は、京都の紫宸殿から解体されて皇居の宮殿までヘリコプターで運ばれました。今回は、2018年中に陸路ですでに紫宸殿から皇居の宮殿まで運ばれています。

 

 

1929年の即位の礼の概要

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出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/昭和天皇

1926年12月に大正天皇が崩御、大正時代が終わります。1928年(昭和3年)11月に即位の礼が行われました。

 

当時は今と同じく新天皇(つまり昭和天皇)は東京にいましたが、即位の礼は京都の京都御所内の紫宸殿で行われました。つまり、東京から京都まで天皇が移動しなければならなかったのです。

 

1928年11月6日、東京の皇居を出発した天皇皇后両陛下はパレードをしながら東京駅へ。お召列車で京都まで移動。翌7日、京都駅へ到着。またまたパレードをしながら京都御所へ。同月10日、京都御所内の紫宸殿において即位の礼を執り行いました。

 

その時の様子を特集したのが、今日ご紹介する『国際写真情報』という雑誌の新天皇即位特別版です。

 

 

当時の様子を見てみよう


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ツベルクリン所有の雑誌だと示すために、「ツベルクリンのもの」というメモ(しかも割りばし袋)を一緒に添付して撮影しています。非常に分かりやすい前時代的なやり方です。

 

さっそく読んでみましょう(*´▽`*)


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即位の礼が行われた京都御所内の紫宸殿の挿絵です。この中に儀式の際に天皇陛下が着座する高御座が設置されています。

 

ちなみに現在の紫宸殿

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出典:紫宸殿 - Wikipedia

現在の紫宸殿は1855年(安政2年)に建てられたものですから、昭和天皇の即位の礼当時と同じ建物です。

 

これまで、京都御所は春と夏の特別公開期間中(それぞれ5日間)しか一般客は入れませんでしたが、2016年7月よりいつでも入場できるようになりました(しかも無料)。紫宸殿も中へは入れませんが、外からは見放題です(´・ω・`)


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天皇が儀式の際に着座する高御座の挿絵です。前述したように、普段は京都御所内の紫宸殿にて保管されています。2019年2月現在は、5月1日から行われる即位の礼のために東京へ輸送済みです(終わったらまた紫宸殿へ戻します)

 

1928年11月6日、新天皇である昭和天皇は京都御所へ向けて東京の皇居を出発します。
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皇居前の様子です。天皇を一目見ようと見物人がめっちゃ来てます。


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とりあえずおめでたいイベントなので、江戸っ子たちがやりたい放題におみこしをかついで煽りまくってます。

 


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パレードの前座として、日本の国旗を持った国旗隊がぞろぞろと歩いています。パレードは600mの長さに及んだようです。

 

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パレード本体の登場です。赤〇は、天皇家の宝物である三種の神器が入っているおみこしです。パレードは皇居を午前7時に出発し、東京駅へ向かいました。



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パレードを待ち構える徹夜組の見物客。現在の丸の内周辺です。東京ディズニーランドのパレードも何時間前から場所取りする猛者がいますよね。91年前でも場所取り合戦はあったようです。日本人は昔から徹夜で並んだりするのが好きなようです。11月の早朝ですから寒いので、毛布を膝にかけてますね(´・ω・`)

 

皇居を出発して1時間後、午前8時に天皇皇后両陛下を乗せたお召列車は東京駅を出発します。

 

翌7日、御召列車は京都駅に到着します。京都駅からはまたパレードをしながら京都御所を目指します。

 

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赤〇の馬車に天皇陛下(昭和天皇)がご乗車されています。この左右の門もパレード用に作られた(そしてすぐ撤去される)ものですね。門の柱に"京都市"と書いてあります。

 

もともと平安京(794年)のころから明治維新まで、天皇は京都にいらしゃっいました。1869年の明治2年に『ちょっと東京に行ってくるわ!!』といった感じで天皇が京都から東京へお引越し。そして、なんとなくそのまま東京にずっと滞在してるって感じです。

 

つまり、1869年以来59年ぶりに天皇が京都へやってきたわけです。普段は"おこしやす"精神で平静を保っている京都市民も興奮しちゃってます。
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烏丸通(からすまどおり)にて、天皇陛下のパレードを待ち構える京都市民です。

 

パレードは、京都駅から一直線に京都御所まで伸びる烏丸通にそって進みました。

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出典:http://www.checkin.co.jp/shijo-karasuma/08map.html

マップの下の方に京都駅、駅から伸びている赤い矢印が烏丸通、マップ上の方に京都御所があります。

 

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出典:烏丸通 - Wikipedia

当時の烏丸通です。この道をパレード隊が京都御所へ向かって進んでいったんですね~。


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今でいう"シルバーシート"的な高齢者優先の見物者ゾーンがあったんですね。おそらく90歳井以上くらいのご年齢の高齢者かと。

 

ちなみに、この日は雨天でした。どしゃ降りではなかったようですが、傘もささずに(差したら見えないし、天皇陛下に対し失礼だし)パレードの到着を待っています。

 


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即位の礼では、五節の舞という演舞を踊り手が踊ることになっていました。

五節舞 - Wikipedia

その踊り手が京都御所前でスタンバイしている様子です。

 

 

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京都御所前で待ち構える見物客。とりあえずおめでたいことなので、万歳三唱しています。


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外国人のご婦人も、訳分かんないけどとりあえず万歳しています。

 

天皇皇后両陛下は、7日午後2時に京都駅を出発。午後3時15分に京都御所に到着しています。京都駅から京都御所まで4キロちょっとですから、人が歩くスピードでパレードは進んでいったのですね。


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京都御所内のお車寄所に到着した際の様子です。京都御所の玄関にあたる場所です。

 

ちなみに現在のお車寄所

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出典:https://s.webry.info/sp/68971846.at.webry.info/201008/article_8.html

もちろん、昭和天皇の即位の礼当時の建物です。現在は、外からなら自由に見学できますよ。

 

このように昭和天皇即位の際は、パレードが実施されました。もちろん、2019年の即位の礼においてもパレードは行われます。実施日は2019年10月22日です。

 

東京の皇居内にある宮殿からスタートし、赤坂離宮までパレードが実施されます。儀式の正式名称は「祝賀御列の儀」といいます。

 

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出典:http://www.news24.jp/articles/2018/10/19/07407130.html

パレードのルートは、現在検討中らしいです。おそらく、今上天皇の即位の礼の際のパレード(1990年11月実施)で通行した青色のルートが最有力です。10月22日は月曜日ですが前述したように2019年限定で休日になります。見に行けますね!(ツベルクリンをはじめとする土日も出勤する社畜は知らない)

 

まとめ

ご覧頂きありがとうございました! 次回の後編は、京都に天皇皇后両陛下がご到着された後の様子について見ていきたいと思います。

 

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