【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、福岡県と山口県の県境を歩いて行き来できる「関門人道トンネル」をご紹介していきましょう。
生きていて一番興奮する時って県境を越える時ですよね。国境より興奮するかもしれません。
ふしぎな県境 歩ける、またげる、愉しめる (中公新書) [ 西村 まさゆき ]
県境に関する書籍も出版されているくらいですから、興奮するのは私だけではありません。
今回私が目を付けた県境は、福岡県と山口県の県境です。
両県は、関門海峡という海峡によって隔てられています。両県の県境は、県と県の境というだけでなく、本州と九州の境でもあり、他の県境とは格が違うのです。
両県を行き来する方法は、「関門橋(高速道路)」「関門トンネル(在来線)」「関門トンネル(新幹線)」「関門トンネル(自動車専用道)」「連絡船」など数種類あります。このうち、ちゃんと県境を確認できるのは高速道路になっている関門橋と自動車専用トンネルなのですが、関門橋の上で『県境に来た!』とか写真撮影してたら、時速100キロで走る車に轢かれて死にます('ω')
『どうしても福岡県と山口県の県境で写真を撮りたいんだ』という県境マニアに朗報です。実は関門海峡の海底に「関門人道トンネル」という歩行者専用のトンネルが存在するのです。歩行者用なので、やりたい放題できます。しかも、日本で唯一の"海底を歩いて渡れる県境"です。
今回は、県境マニア必見の関門人道トンネルをご紹介していきましょう!
<目次>
関門人道トンネルへのアクセス等
関門人道トンネルの入り口は、自動車専用トンネルとは違う場所に出入り口があります。人道トンネルの入り口までは、路線バスなどでアクセスすることも可能ですが、手っ取り早いのは自家用車で行くことでしょう。
しかしながら、他に自動車専用トンネルがあるのに、わざわざ車で来て歩いて県境を超えていくとか、何がしたいのか分かりません。しかしながら、世の中には私のような変な人もいるのです。
今回は福岡県側から山口県側へ歩いて渡ります。まずは、関門海峡とふなっしーの2ショット。今から対岸まで歩いて渡るとか考えたら、早速気分はだるいです(*'ω'*)
当たり前ですけど、人道トンネルは歩行者用のトンネルなので「人道トンネル専用駐車場」とかありません。それは"1人用ラブホテル"が存在しないのと同じ理論です。
車でお越しの方は、神様から怒られるかもしれませんけど、近くの和布刈(めかり)神社の駐車場に停めましょう。もちろん、お参りしてくださいね。
御本堂です。
説明版です。読みにくいと思いますが、本気で読ませようと思って撮影していないので我慢してください(*'ω'*)
和布刈神社では、海洋散骨をやってくれるみたいです。やったね!
和布刈神社から道路沿いを歩いていくと、福岡県側の人道トンネル入り口が見えてきます。
手前にお手洗いがあります。
人道入り口手前にお店が。
やっぱりこのクソ蒸し暑い時に食べたくなるのは、おでんなわけ(*'ω'*)。
人道トンネルへ潜入
トンネルへは、地下までエレベーターで降下していきます。歩行者は無料、原付バイク(50㏄以下)や自転車などは20円です。料金は山口県側で支払います。乗り物はトンネル内では必ず押してくださいね。
トンネルは午前6時から午後10時まで通行できます。それまでに通行できなければトンネル内1泊が決定します。
北九州の玄関口である門司(もじ)は、バナナのたたき売りで有名です。バナナとコラボしたイルカちゃん。
よく見ると、輪切りしたバナナでハートマークを形どっています。ところで、エレベーターの扉が開いたらハートマークは真っ二つになるんですけど、それは大丈夫なんですかね‥(*'ω'*)
「地上」と「地下」の2種類しか存在しないボタン。何とも潔いエレベーターです。
地下のエレベーターホールです。
記念スタンプ台が存在しました。こういうスタンプが存在するってことは、観光協会さんはこのトンネルを"観光地"って思ってるということです。つまりは、県境そのものが観光名所になるのです。
よく見るとスタンプは半分。
半月型のスタンプです。『もう片方は山口県側で押してね!』という観光協会さんからの鬱陶しいメッセージです。
いよいよトンネルへ。全長780mあります。横幅は4mくらいです。
長いわ(*'ω'*)
関門人道トンネルにはもう1つの顔があって、それは地元住民のウォーキング&ランニングコースとしての顔です。1年間一定の温度で天候の影響を受けないので、写真のようにランナーがトンネル内を行ったり来たりしています。
真ん中まで行くと、それはそれは分かりやすい県境。
思わず県境の線を使って反復横跳びしたいです。
県境をまたぐマスコットキャラ。
県境をまたぐマスコットキャラ(パート2)
さっきのランナーです。もう山口県から折り返してきたのね。
山口県側の出入り口が見えてきました。
山口県側(下関市)のエレベーターホールです。
早速、鬱陶しいスタンプ押さないと。
何か知らないけど滲みましたわ。
山口県側の地上に上ってきました。ここで原付や自転車、一輪車やリヤカー等の方は20円投入してください。
山口県側の出入り口です。まあ、特に感動もありません。
終わりに…
なお、車を福岡県側に置いてきたので、この後トンネル内を歩いて福岡県側に戻りました。往復1.5キロ歩くとか県境マニアっていうかドMです。
もし読者の方の中で『自分たちは歩くので車を山口県側(もしくは福岡県側)まで運転して持ってきてほしい』という方がいらっしゃいましたら、私ツベルクリンが1台につき79,800円(税抜)で承りますので、ご希望の方はどうぞお知らせください(*'ω'*)
コロナが収まるまでは、宿泊を伴う旅行は避け、日帰り弾丸ツアーで取材を敢行していくつもりです。今回の北九州エリア取材では、人道トンネルともう1か所、北九州の超アウトローなスポットを取材してきました。もう1か所ついては、後日【アウトロー探訪】シリーズでご紹介していきます。別に見なくてもいいです(*'ω'*)
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