日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【カルト宗教の実態】平等大慧会の元信者(宗教2世)の方にお話を伺いました

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当ブログでは、いわゆる"旧統一教会"が世間から注目される2022年以前より、新興宗教に目を付け、その施設に単身で突入するというアウトローさを前面に押し出してきました。

 

特に当ブログが注目したのが、仏教系の新興宗教、「平等大慧会(びょうどうだいえかい)」です。

 

平等大慧会とは、昭和29年11月11日に、教主・梅本禮暉譽(うめもとれいきよ)によって設立された宗教団体です。ドストレートに断言すると、カルト宗教です(*'ω'*)。

 

こちらがそのホームページ

www.oshajo.or.jp

 

冒頭でいきなり『あなたにとって"信仰"は必要でしょうか?』と投げかけてくる鬱陶しさ(*'ω'*)。カルト臭プンプンです。

 

私が以前、添乗員として広島県の宮島にある厳島神社を訪れた際に、有名な大鳥居の対岸の山の中腹にクソデカい施設が建っているのに気づきました。たぶん、厳島神社を訪問した観光客の99%が気付くし、鬱陶しいと思ったことでしょう。その巨大施設こそ、平等大慧会の総本部、通称「王舎城」なのです。

 

 

 

 

その平等大慧会の施設に潜入した際の記事がこちらです。

 

↓ 広島の総本部

www.tuberculin.net

 

 

↓ 鹿児島県にも関連施設があります

www.tuberculin.net

 

 

これらの記事は、それはそれはもう香ばしい内容で、アウトロー探訪シリーズの名にふさわしい記事だと自負しております。ただ、逆に言えば、一市民として訪問しただけであり、表面上のことしか触れられておりません(表面上に触れただけでもアウトローなんですけど)。宗教団体の内側に迫ったわけではないのです。

 

 

そんな当ブログに、当該記事を読んだという平等大慧会の元信者(いわゆる宗教2世)の方から、SNSを通してご連絡を頂きました。そして、その当時のお話をしてくださったのです。

 

 

↓ 元信者の方から送られてきたメッセージ

 

f:id:tuberculin:20230709170026j:image

 

元信者というより宗教2世と言った方が正しいでしょうか。

 

これも何かの縁と、宗教2世の方にSNSのDMで様々な質問をさせていただくことにしました。この記事は、今なおご家族との関係や自身の境遇に悩む宗教2世の生の声を反映したインタビュー記事です。ぜひ、お読みください。

 

なお、個人の特定を防ぐため、今回インタビューにお答えくださった方を「Aさん」と表記いたします。

上記の潜入記事2つをお読みになっていない方は、お読み頂いたのちにこのインタビュー記事を読んで頂くと、より話がスムーズに頭に入ってくると思います。

 

 

<目次>

 

 

 

 

Aさんについて

 

 

Aさんは現在30歳の元信者(宗教2世)の方です。お住まいは九州地方。ご家族は、お父様、お母様、妹さん、の家族構成とのことです。そして、平等大慧会のゴリゴリの信者だったのは、お母様です。

 

幼い頃に両親が離婚し、離婚した後に、母親が宗教にハマってしまったようです。その後、母親は別の男性と再婚。再婚した男性(Aさんから見れば2人目の父親)は、Aさんの母親の宗教狂いを黙認しているようです。

 

その姿勢もあってか、Aさんと母親の再婚相手とは仲はあまりよろしくないようです。なお、現在もAさんとAさんの実の父親は連絡を取り合っておられるみたいです。

 

 

 

宗教2世のAさんへのインタビュー全回答



インタビィーについてですが、私が考えた質問をAさんに問いかけ、お答えを頂く、という形をとっています。まあ、インタビューはだいたいそういう形だとは思いますけど(*'ω'*)

 

 

Q、当ブログで取り上げた平等大慧会の総本部(広島県)や、鹿児島の施設(涅槃城)には行ったことはあるのか?

 

A、はい。基本的には月1回、広島の本館(上記記事の王舎城のこと)に行き、年に2回ほど鹿児島の涅槃城へ、広島に行ってるメンバーと鹿児島在住のメンバーで合流してお参りに行っていました。

 

まず広島の総本部へ行った際の話を。バスを借りて皆で行くのですが、バスの中ではこの宗教のあり方や像の建築方法の説明、さらには南妙法蓮華経と校歌みたいな宗教の歌の練習してましたね。

 

着いたらあのジュースも買ってました!笑

 

筆者注釈

あのジュースとは、平等大慧会関連施設でしか買えないプライムテンという飲み物を指します。記事中でも紹介しています。味はポカリスウェットに宗教を混ぜた味です(๑・̑◡・̑๑)

 

 

<回答続き>

私はレゴブロックが好きだったので売店でレゴを買ったり、駐車場内のテントではミニ四駆の会場もあったりと、人はかなり多く居ました。

 

本館の中に入ると巨像があって各階の大部屋に入るたびに、色々な大人達が絶対と言って良いほど1万円お布施してました。

 

信仰者の方の持ち物や服装についてです。お経が書いた本とパンフレットを持って行き、首から数珠と変な小さい綿が着いた物を下げて、手にも数珠、肩からタスキ(恐らく袈裟のこと)をかけています。


基本的には白色で統一しましょうってルールがありました。またその格好でトイレに入ることはタブーでした。

 

校歌みたいなのを歌うのも各フロアでやっていて、代表で歌う人やテレビモニターで歌ってる人も居てこの人達が主催側なのかなと分からないけど思ってました!

 

 

 

 


鹿児島の涅槃城では、とにかく山道を半日ほどひたすらお経唱えながら歩いてる人達に着いて行ったのを覚えてます。

 

像の周りを5周回ったら15度向きが変わるなど言っててほとんどの人が洗脳されて信じてました!

 

ひたすら歩いて疲れたのか、私はオカルトを全く信じてないのですが、最後着いた所で後ろを振り向くとあなたの思う世界が見れると言われてさっきまで見てた森が砂漠に変わったのは怖かったし小さい時の超常現象です。多分歩き疲れて脳がだいぶ疲れて睡眠状態にでもなってたと思います!

 

 

筆者解説

月1回のイベントの際には、子供が喜ぶイベントも開催されていたようです。子供時代から宗教に引き込もうとしているわけですね。

 

f:id:tuberculin:20230711011007j:image

↑丸い形の建物が王舎城。平等大慧会界隈で最も重要な施設。

 

王舎城は6階建て以上はあったと思います。各フロアには、宗教色を全面に押し出した絵画や展示物が飾ってあったのですが、そのフロアに入るたびにお布施1万円払うとかエグ過ぎるでしょ。しかもそれを毎月って(๑・̑◡・̑๑)

 

後半の方の"像の周りを5周したら15度向きが変わる"とか、"後ろを振り向くとあなたの見たい世界が見える"とか……、Aさんには悪いですが『ちょっと何言ってるのか分からない(๑・̑◡・̑๑)』。

 

 

 

 

Q、お母様が宗教にのめり込むようになったキッカケは?

 

A、私が5歳くらいの頃に母と父が離婚してから本格的にハマりだしました。その頃、お金も人脈も何もない母が飲み屋で働いていたのですが、そこで知り合った人達(お客様)の中に信仰者がいたようです。団地住まいで宗教友達みたいなのが出来たのもきっかけだと思います。

 

 

 

 

Q、毎日のお参りのルーティンみたいなものはありましたか?

 

A、毎朝、神棚の榊の水の入れ替え(シバと言っていた)、供え物の入れ替え、お参りをしなさいがルーティンでした。

 

小さい時は釣りは駄目、川遊びは駄目など宗教的に魚の命で遊ぶな、みたいな事を言われていました。他にも色々制限されましたかましたが、全部反発してやっちゃってましたね!笑

 

 

 

 

Q、信者に生まれた子供の名前を、宗教団体の偉い人に決めてもらう、みたいな話を聞いたことがあるが、実際にあるのか?

 

A、これは今現在、母が通ってる宗教グループでは未だにあります(平等大慧会とは別の宗教らしい)。

 

名前もらった親は歓喜で泣いてる人も見ますし、反対に半信半疑で名前をもらわなかった信者の子供が病気になったり、障害があったりすると、その人らが居ない所で『名前を付けてもらわないからあぁなったのよ‼︎笑』って陰口を言われる、という話も良く聞いていました。

 

 

筆者追記

 

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宗教の偉い人から名前をもらうしきたりは、カルト宗教あるあるみたいです。平等大慧会のホームページを調べたら、大慧会もそのしきたりはあるみたいで、本名とは別に大自然の理に沿ったキラキラ宗教ネームをもらえるみたいです。

 

きっと、キラキラ宗教ネームをもらったガチ信者の方は感涙し、お布施をこれでもかというくらい献上するのでしょう(๑・̑◡・̑๑)

 

 

 

 

Q、9歳まで平等大慧会の施設に通っていたとの事だが、それ以降行かなくなったのはどうしてか?

 

A、母が宗教を紹介してもらった家族と仲が悪くなってきたのと、宗教の会合に呼ばれる頻度が高くなり付き合いがキツくなったからです。そして、また違う宗教にもハマったからです!笑

 

 

 

 

Q、母親が違う宗教にハマったとのことだが、それは平等大慧会と同じく仏教系の信仰宗教なのか?

 

A、色々な宗教に行きテレビに出てる人の所も行きましたが現在も基本的には全部仏教ですね!

 

 

 

 

Q、幼い頃から宗教に関わらされていたようだが、その環境に違和感を覚えたりしたのか?

 

A、初めて行った時(4歳)から違和感しかなかったです。母も貧乏だったし紹介してもらった家族も貧乏なのが分かるのに、お布施はたくさん払っていましたから。また、人は多いのですが、ほぼ主婦っぽい女性と子供ばかりだったので、旦那さん達は宗教に賛成していないのだな、と思っていました。最初から宗教に対してはずっと疑いの目で見ていました。

 

 

 

 

 

Q、友達などに自分が宗教2世だと言うことを告げたことはあるのか?あるとしたら、どのような反応があったのか?

 

A、最初は私も隠してたんですけど、団地住みなので近所の子に言ったら、私も行ってるって言われました。意気投合して、その子から宗教の校歌みたいなのを聞いたら全然知らなくて…笑。他にも宗教ってあるんだってびっくりした記憶です。

 

 

 

 

Q、母親に宗教を辞めるよう説得したことはあるか?


A、何度も説得したし、小6の時に暴れてバットで部屋を壊したのを覚えてます。それくらいやっても、母親の宗教熱は冷めませんでした。結局、未だに私の言うことは聞かないし、今では妹と私は諦めて母親の好きにさせています。

 

 

 

 

Q、宗教とは無関係だった離婚した父親(母親の再婚相手ではなく実の父親)とは、連絡を取り合うことはあるのか?

 

A、連絡は取りますね。私が母親と喧嘩し、元の親父の所に家出をする時もありました。そこから母親のもとに帰る時に、母親から塩をかけられたりしました。親父は『塩かけババア!』って言って私と2人で爆笑していました。

 

 

 

 

 

Q、2022年以降、旧統一協会がらみでいわゆる宗教2世の問題が注目されるようになったが、それについてどう思っているか?


A、正直今更かよって思いました。宗教2世の人は、親の言いなりな人も多いし、自分の人生を切り開けず悩む人多いんだろなって思っています。

 

(襲撃事件を起こした容疑者について)人は生き返ると思ってるから殺したりもするんだろなって思いました。要は、現実逃避してきた人生で、自分が凄い事件を起こして存在感正義感が欲しかったんだろなと思いました。

 

 

 

 

 

Q、このブログを読んでいる読者の方に伝えたいことは?

 

A、まず伝えたいのは、人生どん底に落ちて破産しても神は助けてくれないですし、神が助けると言う人はみな騙してくるものだという事です。なので、人頼みではなく自分が動くしかないです。行動あるのみです。

 

友達や家族からの頼みに断れない優柔不断な性格の人は、宗教勧誘してくる人とは関わらない方が良いです。縁を切るくらいじゃないと駄目です。

 

また、友達が宗教に熱中している場合、それを助けようと思ってもほぼ無理です。宗教を否定されると余計怒るので、他の遊びに誘うとか違う世界見せて助けてやるしかないですね。

 

 

 

 

 

 

Aさんは、最後に付け加えでこうおっしゃっていました。『宗教は辞める時が一番大変だ』と。

 

 

 

 

あとがき

 

まず、今回の記事作成にあたり、インタビューに快く応じて下さった宗教2世のAさん、本当にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。

 

Aさんはたまたま見かけた当ブログを読み、私の書くひねくれた文章を気にいって下さり、私宛にメッセージを送ってくださりました。インタビューを受けて下さったのも、このブログなら自分の境遇を十分に伝えてくれるとお考えくださったからなのかもしれません。もちろん、そうだったらいいなという私の妄想です。

 

私が想像できないような壮絶な人生を送ってこられたであろうAさん。宗教2世の中には、事件を起こしてしまったり悲観して自ら命を絶ってしまう方もいたことでしょう。よくぞここまで真っ当に生きていてくださったと思います。

 

 

 

 

当記事をお読みいただき、少しでも宗教2世の方に寄り添う気持ちを持ち、また今後の生きる糧にしていただければ、これ以上の幸せはありませんし、Aさんの想いも少しは報われることでしょう。

 


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当記事はAさんも読んでくださると思いますので、皆様のご意見ご感想をブックマークやコメント欄にてお聞かせいただければ幸いです。

 

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