当ブログ『日常にツベルクリン注射を‥』に"ベストセラー記事"的な記事があるとしたら、この記事でしょう。
私が派遣添乗員として「てるみくらぶ」のインド5日間ツアーへ行ったら、出発翌日に会社が破産しちゃった事件を、文章化したものです。添乗員側の視点での文章は、それまでほとんど世に出回ってなかったらしく、予想に反して非常に大きな反響を頂きました。
しかし、この記事で語られているのは、破産を知った私の行動を追ったものであり、現地のインドの情報はほとんど出てきていません。インドとかいう世界屈指の"アウトロー"な場所に行ったにも関わらずに、です。
今回は、てるみくらぶのインド5日間ツアーに同行した時の思い出を、前のスマホのデータフォルダーの写真をむりやり引っ張ってきて、ブログの記事にしてみました。2017年3月の話です。その当時はブログを始めていなかったので、あまり写真を撮ってなかったことが悔やまれますが、何とか記事に出来るぐらいには残っていました。
ちなみに、なんでこんな記事を今更書くのかと説明すれば、現在コロナウイルスの影響で添乗員のお仕事がほぼ皆無なので、観光地ガイド記事が書けないって事情からです。そこらへん察してくださいね(*'▽')
私が同行したてるみくらぶのツアーは「インドゴールデンルート5日間」とかいう名前を聞くだけで帰って来れなさそうなツアーです。
5日間の海外ツアーで燃油サーチャージ込で1人5万円(2名1室)とか、全然ツアーに詳しくない人でもヤバさが分かる安さですわ。
このツアーで回ったのは、いわゆる「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれているインドのド定番コースです。「デリー」「ジャイプール」「アグラ」の3カ所の観光地を結んだ三角形のルートです。
出典:https://india-traveling.com/
インドに行くのが初めて、という旅行者におススメなコースです。いきなり死体が流れているガンジス川へ行くのは、ただのアウトローです。もちろん、初心者コース的なこの三角形コースでも、十分インドのアウトローに触れることが出来ますからご安心ください。
やっぱり、インドの観光名所と言ったら「タージ・マハル」なわけです。
インドの王様だったシャー・ジャハーンが、先立たれた愛する妃ムムターズ・マハルのために建てた大理石のでっかい墓です。ゴールデン・トライアングルの1つ、アグラにあります。
ちなみに、入場料はインド人50ルピー(日本円で75円くらい)に対して、外国人は1100ルピー(日本円で1650円くらい)と、あからさまなボッタくり作戦です。インドの観光地は、こういうインド人料金&外国人料金が存在します。
タージマハル的な建物を背中にした時の風景です。はるか向こうに見えるのが大楼門です。直線距離にして300mほど。しかも、入園口は大楼門のさらに奥です。歩くのダルいです。
やっぱりね、やっぱりつまんでみたいの。この写真撮る奴は、ピサの斜塔で支えポーズするし、マーライオンで口を開けて「あ~ん」みたいなポーズするのです。「世界三大観光名所決めポーズ」だと思うのです。
続いてご紹介するのは、ゴールデン・トライアングルの1つ、ジャイプールの名所、「アンベール城」です。インドという国は、昔は各地に王様が存在する群雄割拠状態でした。そのうちの1つ、アンベール王国の拠点がアンベール城なのです。
でっかいもん。そして、見学してたら疲れちゃうもん。
ガネーシャ門です。門の模様描くのめっちゃ頑張ったよね(*'ω'*)
綺麗だろ、鏡なんだぜ‥。
インドの観光地へ行くと物凄い数の物売りさんがウロチョロしています。
『センエン!ミッツデセンエン!』と、まとめ売りでアプローチしてきます。どの物売りさんも、九分九厘値段は『センエン!』なのです。長年の経験から、日本人にとって1000円が絶妙な金額設定だと気づいたようです。
インドだけではなく、世界各国に物売りさんはいます。私流物売りさん撃退方法は、"徹底的に無視する"です。よく、手で払ったり『NO!』って言う方がいます。それでは不十分です。
この徹底的無視作戦の特徴は、まるで物売りさん自体が見えていないかのように振る舞うのです。
出典:ドラえもん
『ドラえもん』のあるワンシーン。のび太や両親がわちゃわちゃやってる状況でのこのドラえもんみたいな表情こそ、徹底的無視作戦状態と言えます。物売りさんに全く目を合わせないし、ウンともスンとも言わない。すると物売りさんは『‥‥。もしかしてこいつにはオレの姿が見えていないのか‥』と錯覚させることができます。
インドで4泊しましたが、そのうち1拍は高級ホテルグループのシェラトンホテルでした。インドだって綺麗なところは綺麗なのです。
おっと、お楽しみのところを邪魔しましたね‥(*'▽')
旅行の楽しみの1つが、現地の人との交流です。
夕食会場でインド舞踊を踊ってくれた踊り手の女の子。舞踏が始まる前の待機中はめっちゃダルそうだったけど、舞踏の最中はやっぱりダルそうでした。
それでも写真に写るときは最低限の笑顔を見せてくれて良かったです。だって、撮影の前にチップ渡したもの(*'ω'*)
ホテルのロビーで迎えてくれた男の子。11歳って言ってました。チップ無くてもちゃんとポーズ取ってくれるんですよ♬。奉仕精神の塊だもん。
インドの子どもたちって、カメラを向けるとちゃんとカメラ体形になってくれます。
観光地で見つけた女の子。もう自分が可愛いことを分かってるよね。めっちゃムカつくわ~(*'ω'*)
私がインドへ行ったときは、ちょうど「ホーリー祭」ってお祭りの最中でした。色のついた水をお互いに掛け合うという、クソ迷惑なお祭りです。
このように、観光客に対しても無慈悲に色水を掛けられます。マジでクソ迷惑です。
ところで、インドのツアーには、「私」「運転手さん」「日本語話せるインド人ガイド」の他に「アシスタント」というよく分からないポジションの人が同行していました。見た感じアシスタントのお仕事は、"お客さんに朝ペットポトルの水を配る"以上です。
そのアシスタントがこちらの彼です。
ちなみに、この色水かけられた状態で私に抱き着いてきましたからね。仕返しに今度会ったら、彼がうん〇食ってる時にカレーの話してやるわ!
バスの中から写した写真です。ホーリー祭の期間中は、「ホーリカー・ダーハ」というたき火を行い、悪霊もろとも焚き上げる祭事が行われます。そのたき火の火がつけられる直前のお祈りを写したものです。
伝統的な祭事だということは分かったとして、何で交差点のど真ん中でやってるんですかね‥(*'▽')
個人的なインドに関する格言を申し上げるとすれば、『インドに行ってわざわざ動物園へ行かなくてもいい。なぜなら街中がすでに動物園だもん』です。
ヤギって普通、野良状態になりますかね~?(´∀`)
ウリ坊かわいいよ!そして、ウリ坊に近づこうものなら、瞬く間に母親イノシシに吹っ飛ばされます。
ヒンドゥー教の教えでは、牛は神聖な生き物ですから殺したりしてはいけません。この写真のように大切(放置)にされています。
ジャイプールは、別名「ピンクシティー」と呼ばれる街です。街中の建物が写真のようなピンク色の外壁で統一されています。大変美しいですし、バイクごちゃごちゃです。
インドには物売りさんの他に物乞いがたくさんいます。
物乞いの少女です。インドに限った話ではありませんが、こういう少女のバックには大きな組織(マフィアなど)が潜んでいるケースもあるのです。子供たちに物乞いをさせて、資金を得るような闇の組織が。
物乞いに対して、先進国側の人間である私たちはどう対応すべきか、非常に難しい問題ではあります。1人にお金をあげようものなら、我も我もと途端に物乞いに囲まれてしまうかもしれません。
個人的には、少年少女の物乞いに対しては、お金を施すのではなく、小さいお菓子を与える方が良いのかなと思います。闇の組織が子供たちを操っているのかもしれませんから。私は物乞いの子どもたち向け配布用に、ペコちゃんのペロペロキャンディを持参しています。
不二家ステッカー ポップキャンディ パッケージ ミニサイズ LCS604 お菓子 ステッカー FUJIYA ペコちゃん グッズ
ってかね、こっちがキャンディ渡そうとするとあいつら何なのかも確認せずに奪い取っていくからね。少しはペロペロして無邪気な姿見せろよ(*'ω'*)
とは言え、インドの滑り台は急ですから、キャンディ奪い取るくらいアクロバティックでないと生きていけません。こんなんお尻の皮剥けるやん。
ふと振り返ると公園内に野良牛さんが。もう驚かないもん。
『インドってフリーダムだな~』って思った出来事が、宿泊したホテルで起こりました。
私たちがチェックアウトしようと思ったら、フロント前のロビーで寝てる人いたもの。警備員さん来てたけどお構いなしだもん。
日本のホテルじゃロビーに布団敷いて寝てる人見かけないですからね。インドってどこで寝ても許されちゃうんですね。すごいです(´・ω・`)
終わりに‥
内心は『ちゃんと帰りの飛行機の予約残ってるんだろうか‥』と不安でいっぱいだったものの、それを忘れさせるくらいハートフルでアウトローな国。それがインドです。
てるみくらぶのツアーで訪れたゴールデン・トライアングルは、熟練の先輩添乗員方々から言わせると「綺麗なインド」とのことです。もっとアウトローなインドを見たい方は、巡礼者がガンジス川へ沐浴するために集まるバラナシとか、南インド地方へ行ってみてください。衛生面その他命全般に関わることの保証はしませんけど(´・ω・`)
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