日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【ツベルクリンWalker海外編】添乗員が徹底ガイド~都江堰(中国四川省)〜

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【ツベルクリンwalker海外編は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。その海外verです。今回は、中国四川省にある「都江堰(とこうえん)」という世界遺産をご紹介していきます。

 

 

前回の記事はこちら(四川省成都の錦里)

www.tuberculin.net

 

 

都江堰とは、中国の四川省にある大きな灌漑施設というか、堤防というか、「川の流れる水の量調整したろ!」的な巨大な施設です。最初にこの地に灌漑施設が作られたのは紀元前3世紀です。岷江(みんこう)と呼ばれる川に沿って建設されました。当時の役人、李氷(りひょう)という人物が建設しました。建設理由をまとめると次のようになります。

 

李氷さん『なんか岷江って川、雨季は洪水するくせに乾季は水量少なくなって農業するのに都合悪いなぁ~』

李氷さん『せや!灌漑施設作って、雨季は外に水を逃がして乾季は町の方に水を引き込むようにしたろ!!』

 

ってことです。施設をご紹介していきながらその灌漑の方法を説明していきましょう。

 

 

<目次>

 

 

都江堰の所在地

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出典:都江堰市 - Wikipedia

都江堰は、中国の四川省(しせんしょう)の省都(県庁所在地のような都市)である成都の中にある都江堰市にあります。観光地が市名になっちゃったパターンです。所在地は上の地図の黄色が成都、その中のピンク色部分が都江堰市です。

 

成都へはANAさんが成田から直行便(6時間くらい)を出しています。成都の中心街から都江堰まで車で1時間30分くらいです。

 

 

都江堰に行ってみよう

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チケット売り場です。1人90元(日本円で1400円くらいかな)です。中国の物価を考えるとぼったくりです。私の提唱する観光地の法則、「世界遺産になるとぼったくる」は海外でも通じる教訓です。

 


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ところで、中国の観光地にも子ども料金がありますが、その決め方がワイルドです。日本では年齢で子供料金が適用されますが、中国では身長が基準です。中国の観光地にはチケット売り場に上の写真のように、基準となる身長が掲示されています。都江堰は身長1.3mの人間は全員子供料金のようです。

 


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都江堰の入り口です。

 


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狛犬がいらっしゃいます。口の中に白くて丸い物体が見えます。おそらくマルカワガムのソーダ味です。

 

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案内所っぽい場所です。もちろん、中の人は食事をしていました。中国の労働者は基本的に勤務中は、飯食うかスマホいじるかしています。

 

 

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水を逃がす「外江」と街に水を引き入れる「内江」の2分割に分かれるように施設が建てられています。分かれる部分が、魚の嘴(くちばし)のようなので「魚嘴」と呼んでいます(上の図)。今はコンクリート製ですが、昔は竹細工で出来ていたようです。

 

雨量の多い雨季は、外江に流れる水(逃がす水)が多くなります。逆に雨量の少ない乾季は、内江に流れる水(成都に流れていく水)が多くなるように調節されています。

 

内江に流れ込んだ水は、さらに②・③の部分で水量が再調節されます。最終的に多くも少なくもない都合のよい水量に調節されの部分より成都市内へ流れていきます。このシステムを紀元前のころから整備していたんですね(*'▽')

 

では、まず展望台へ行って全体を見渡してみましょう。

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「魚嘴」を境に外江と内江に分かれます。内江に入った水は大都市成都へ流れていきます。

 

 

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しかし、それだけでは終わりません。内江に入ってきたのは良いものの、『やべぇ、多すぎたわ』となった場合、やっぱり外江に戻るわ~的ルートが用意されています。前述した全体図のの部分の遠景を写しています。


 

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観光地にありがちな記念写真サービス(無料とは言ってない)が都江堰でもあるみたいです。その写真をマグカップにするサービスもあるみたいです。自分の姿が写ったマグカップなんて、家に帰って見ても虚しくなるだけです(๑・̑◡・̑๑)

 


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日本の城にありがちな記念コイン、ここにもありました。金を貪るのに余念がありません。

 


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階段を下って川の方へ降りていきます。

 


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所々売店があります。成都は蒸し暑い地域です。スイカとか食べたくなりますね。しかし、こんなクソ暑い日に、切ったスイカを放置プレイした状態で販売しちゃって大丈夫なんでしょうか?たぶん大丈夫です。

 


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中国にも絵馬があります。ハートの形もあるので、字は読めませんが、恐らく中国語で『ずっと一緒にいようねとか書いてあるのでしょう。こんなの燃えればいいのです。クソが(๑・̑◡・̑๑)

 


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この門をくぐると、つり橋を渡って真ん中の灌漑施設に行けます。

 


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中国の橋ってよく崩落したり爆発したりしますが、ここの橋はたぶん大丈夫です。ちなみに、私が訪れた6月は雨季です。水量たくさんありますので、落ちたら流されます(((o(*゚▽゚*)o)))

 


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吊り橋から魚嘴が見えます。この部分で大まかに水量が調節されるのですね。

 

 

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おばちゃんが何か売ってます。たぶん"きゅうり"と思われます。中国では、水分補給=きゅうり、らしいです。日本人がアイスをペロペロする感覚で、中国人はきゅうりをボリボリ食うらしいです。

 


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魚嘴が見える展望台まで来ました。

 


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可愛らしい女の子です。左手にはパンダのぬいぐるみ、右手にはきゅうりです(๑・̑◡・̑๑)。『アナと雪の女王』の洋服と思われますが、左手にパンダ、右手にきゅうり、がありのままの姿なのです。

 

中国人の子供は、『ねぇねぇ、アイス買って‼︎』ではなく『ねぇねぇ、きゅうり買って‼︎』と親にねだるのです。
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これが魚嘴です。まぁ近くで見たところで『あ、はい‥』くらいの感想しか出て来ません。

 


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皆さまも是非、世界遺産の都江堰にお越しください。

 

 

終わりに‥

設備の概要や水量調節の仕組みを知っておかないとただのデカい無駄な公共物に思えてきます。ぜひ、行かれる方は当ブログで予習してから行ってみてください。『こんなとこ行かねえ~わ』と言う方は、もう満足しましたね?(∩´∀`)

 

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