【学校で教えてくれない社会科】は、社会科の教員免許を所有しているツベルクリンが、学校で教えてくれないような役立たない社会科の授業をしていくシリーズ記事です。20時間目の今回の授業は、「国境の写真をひたすら紹介する授業」です。
前回の復習はこちら
「国境(こっきょう)」とは、国と国の境目のことを指します。日本は完全な島国であり、他国と陸続きではありませんから、国境は海の上に存在します。なので、目には見えないのです。
でも、そんな国は珍しいほうで、たいていの国は陸続きの国境が存在しています。陸続きの国境ならば、目に見えやすいと思われます。
20時間目の今回は、世界の色んな国境を見せつけていきたいと思います。最も、国境に関しては、中学1年生社会科で習いますから、【学校で教えてくれない社会科】じゃないんですけど、そんなこと気にしていたらロクな大人になりませんよ(*'ω'*)
中国と北朝鮮の国境、「図們口岸(ともんこうがん)」という検問所です。陸続きの国境には、お互いの国それぞれに検問所が存在し、パスポートなどの身分証明書を提示して通過します。
陸続きと言っても、歩いて通過できる国境もあれば、図們口岸のように車もしくは鉄道のみの通過しか許可されていないところもあります。
この何の変哲もないブロック板も「国境」です。厳密に言うと、「国境」ではなく「軍事境界線」と呼ばれています。この境界線が存在するのは、北緯38度線、韓国と北朝鮮の境界に位置する板門店(はんもんてん)です。
.1950年~53年にかけて、韓国と北朝鮮は朝鮮半島の支配権をめぐって戦争をしました(朝鮮戦争)。やがて、戦局は膠着状態になり、『よし、この辺で勘弁してやるか(*'ω'*)』と、朝鮮半島の真ん中あたりを通る北緯38度線を仮の境界線としました。それが、現在の軍事境界線なのです。
なぜ、「国境」ではないかというと、韓国は北朝鮮を国と認めてないし、北朝鮮も韓国を国と認めていないからです。
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緊張感ありまくりんぐの板門店ですが、ツアーで気軽に行けます。もちろん、兵隊さんや現地ガイドさんの管理下のもとですが‥(*‘∀‘)
マレーシアとインドネシアの国境です。国境を陸路で超える場合、たいてい検問所があってパスポートの提示が必要です。場所や超えようとする人物の国籍によっては、ビザ(入国許可書)が必要な場合があります。
ビザは、基本的には事前に申請&取得しておくべきなんですけど、国境検問所で取得できることもあります。ただ、検査官がいなかったり寝てたりご飯食べてたり博打してたり色々やってらっしゃるので、めっちゃ時間がかかります。ビザはなるべく事前に申請しておきましょう。
マレーシアとシンガポールの国境です(国境検問所)。シンガポールは島国なので、両国の間には橋が架けられています。橋を徒歩で渡ることは出来ず、車か鉄道で超えます。
両国それぞれに検問所があり、例えば車で超える場合ですが、①車を降りて出国審査を受ける→②一度車に戻って橋を渡る→③渡り終えたら車を降りて入国審査を受ける(スーツケー等も降ろして検査を受ける)、というクソめんどくさい手順をこなさなければなりません。もうちょっと、こう高速道路の料金所並みのチェックで超えれませんかね~(´・ω・`)
高速道路の料金所みたいな国境、ありますぜ(*'ω'*)
アメリカとメキシコの国境検問所、サン・イシドロ国境検問所です。『家はメキシコだけど職場はアメリカですねん』って人も多く、アメリカ&メキシコ間の国境は年間3億5000万人が行き来してるみたいです。
それだけの往来がある国境ですから、国境をバレーボールのネット代わりに使っちゃってます。
真ん中のネットっぽいのがアメリカとメキシコの国境です。やっぱりね、国境があったらバレーボールかブタミントンをしたくなりますよね!
アメリカとメキシコの国境は非常に興味深いです。
国境を境に様子が全然違います。ちなみに、左がアメリカ、右がメキシコです。メキシコからアメリカへ国境を越えて出稼ぎに行く人が多いですから(アメリカの方が賃金高いし)、アメリカ国境にメキシコ人が集まっちゃったんですね。
アメリカとカナダの国境も人の往来が多いことで有名です。
橋の真ん中が国境、右側がアメリカ、左側がカナダです。橋の手前にそれぞれ国境検問所があります。
アメリカとカナダの国境検問所などのように、行き来する人が多い場所はパスポートに押される出入国スタンプが省略されることが多いようです。『毎回スタンプ押してたらパスポートのページ無くなっちゃうだろ(´・ω・`)』ってのが理由です。
世界には、『国境でいちいち検問するの面倒くさくね(*‘∀‘)』って気づいたところもあります。
ヨーロッパ州に位置するハンガリーとスロバキアの国境に沿って流れるドナウ川、そこに架けれられちるマーリア・ヴァレーリア橋です。
今までの国境と違うのは、一切の検問所が存在しないからです。これは、EU(ヨーロッパ連合)というグループに加盟している国同士で決められた協定、「シェンゲン協定」によるものです。
シェンゲン協定とは、協定参加国同士は国境での検問を無くして自由に行き来できるようにしようぜ!的決まりです。シェンゲン協定外の国から来た観光客も、最初の国で入国審査を受ければ、協定内の国同士は行き来自由です。
ドイツとオランダの国境です。『国境?何それ(*'ω'*)』状態です。
ただ、ドイツとオランダそれぞれに法律なり交通規則が存在しますから、右側にオランダ国内における道路の制限速度の表示がなされています。
ノルウェーとフィンランド国境です。看板無かったら気付かねえ(*'ω'*)
奥がドイツ、手前がオランダ。+の線が国境。県境かよ(*'ω'*)。反復横とびし放題じゃん!
オフィス内に国境線が。右がドイツ、左がオランダ。
建物を横切る形で国境線が。左がドイツ、右がオランダ。こういう場合、固定資産税とかどうなるんでしょうかね(*'ω'*)
カフェテリアにだって国境は忍び寄ってきます。左がオランダ、右がドイツ。カフェテリアの中でも国境線を使って反復横とびし放題じゃん♬もちろん、カフェで反復横とびしてたら怒られますけどね!
今まで2国間の国境を見てきましたが、3国の国境が交わるファンタスティックな地点もあります。
出典:https://dailynewsagency.com/
ヨーロッパのオーストリア&ハンガリー&スロバキアの3国国境です。首脳会談ごっこができます。
首脳会談ごっこが出来る地点はここです。
出典:https://www.travel-zentech.jp/
青丸の3国が接している地点です。3国とも前述したシェンゲン協定に加盟しているので、テーブルを囲んでピクニックし放題です。
島国の日本に住んでいる私たちからすれば、『そんなに簡単に国境を越えられていいのか?』と不思議に思うかもしれません。でもね、国境ってあくまで人間が引いた人為的な線ですからね。地球からすれば、そんな線関係ないよね(*'ω'*)
まあ、人が自由に行き来できるようになると、その分テロリストさんやウイルスさんがたやすく侵入しやすくなる問題はあるんですけどね‥。
コロナで揺らぐ「移動の自由」 欧州、連帯の行方は [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
トーエイライト(TOEI LIGHT)反復横とび用マット T1816
よくよく考えたら、反復横とびって線が3本必要やったわ。国境線1本だけじゃ線が足りねぇ‥(*'ω'*)
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