【アウトロー探訪】シリーズは、シャレにならないくらいアウトローな場所や人物を私ツベルクリンが潜入取材したシリーズ記事です。今回は、福岡県北九州市にある九州唯一のストリップ劇場、「A級小倉」へ行きストリップショーを見学してきました。そのレポート記事です。
当ブログにおいて一貫しているテーマは「アウトロー」です。ある時にはホームレス街に行き、ある時にはアウトローな博物館へ潜入したりと、日々アウトローな世界を探求しております。それが、【アウトロー探訪】シリーズです。
管理人である私ツベルクリンが、前々から気になっていた場所があります。それは、「ストリップ劇場」です。
ストリップ劇場とは、女優さんが "神秘的な姿"で舞踏を披露するダンスショーが観られる劇場です。昭和40年代には、日本全国に200店舗以上あったとされるストリップ劇場ですけど、今や絶滅危惧種です。
そこで、当ブログでは絶滅危惧種になったストリップ劇場の中でも、九州唯一の劇場「A級小倉」へ行ってきました。
※ストリップ愛が強すぎて5,000字超えちゃいました。
<目次>
A級小倉へのアクセス
やって来ました、福岡の北九州。北九州市の玄関口は、新幹線も停車するJR小倉駅です。
Googleマップで劇場を検索すると「閉鎖」ってなってますけど、ちゃんと現役ですから。それにしても、政令指定都市の玄関口となる駅から徒歩1~2分のところに、アウトローな世界って存在してるんですね(*'ω'*)
小倉駅の南口の方にマクドナルドがあります。そちら方面に歩いて行ってください。
すると右手側に"大人のおもちゃ"って看板が見えてきます。大人のおもちゃって何のことだろ?(*'ω'*)。まあいいや、この看板を右手に曲がります。
するとそれはそれはアウトローな小路に。
こういう昭和感香ばしい店先って素敵です。アウトローがはみ出しちゃってます。
A級小倉の料金やタイムスケジュール
A級小倉に関する情報は以下の通りです。
入場:午前11時30分~
開演:午後1時~午前0時くらいまで
料金:一般・6000円
早割・4000円(午後1時までに入場)
ポラ写真撮影:1枚1000円
当たり前の話ですが、女性がダンスの途中で「神秘的な姿」になりますから、18歳以上しか入場できません。
基本的には、演者は5人出演します。流れとしては
個々の演者によるダンスショータイム(20分)
↓
ポラロイド撮影タイム(希望者)
↓
お別れダンスタイム(1分)
これを5人の演者が繰り返します。
5人の個人演目が終わると、演者全員がステージに出てきてじゃんけん大会や5人合同ダンスをした後に撤収します。これを1クールとして、深夜0時ぐらいまで4クール繰り返す(演者の5人は変わらないけど演目は変わるらしい)タイムスケジュールです。1クールはだいたい3時間くらいです。初心者は1クール見れば十分だと思います。
ストリップショー鑑賞の際の注意事項
アウトローの中にもルールがあります。むしろ、アウトローな世界だからこそ掟があるのです。
〇場内の撮影は厳禁
写真撮影は、後述する有料ポラロイド撮影以外は全て禁止です。スマホをカバンから出すことも禁止です。電話やLINEなどはロビーで済ませましょう。
〇館内は禁煙
タバコは外かロビーで吸いましょう。
〇私語は控える
なぜかよく分かりませんが、開演前の劇場は変な緊張感で包まれています。私語をする空気では無いんですけど、ショーの妨げになるのでショータイム中の私語は控えましょう。
〇飲み物は持ち込みOK(アルコールも可)
場内に飲み物を持ち込むのはOKです。食べ物はダメな気がします。館内に自販機もあります(アルコール自販機もあり)
〇演者の女性に触らない
前の席だと、手を伸ばせば触れられる位置まで演者さんが来ますけど、絶対に触ったりしてはいけません。『手を伸ばせば触れられるけど触れない』のが、紳士と淑女たるふるまいなのです。
〇途中外出OK(でも席取りはNG)
13時に開演して終わり(4クール終了)が深夜0時なので、食事などのために外出することは認められています(館内では食べ物の販売は行っていない)。小倉駅近くなので飲食店はたくさんあります。ただ、荷物を席において場所取りしておくのはNGです。
また、今の時期はコロナウイルス対策として
- 入口にて検温の実施
- 劇場内のソーシャルディスタンスの確保
- マスク着用(1枚50円で販売あり)
が実施されています。
空気感としては、『ルールを守れば、初心者もウェルカム』みたいな感じです。初心者を拒絶してる空気はないですけど、たぶん私が訪問した時には他のお客さん全員が常連さんのようでした(お客さん同士もみんな顔見知りっぽかった)。
そんな場所に、私みたいに1人(+ふなっしー)で突入するのは、相当の覚悟が必要です。初心者さんは、誰かと一緒に行った方がいいような気がします。もっとも、『一緒にストリップ見に行こうよ!』という誘いに乗ってくれる知り合いがいれば、の話ですけど‥(´∀`)
ストリップショーに潜入!
劇場内は写真撮影禁止ですので、文章だけで(一部アップされている写真を引用)説明していきましょう。
入口に係員さんがいますので、まずは検温されます。熱が無いことが確認できれば、受付にて入場券を購入します。階段を上がるとチケットもぎりのおじさんがいるので、入場券を提示し、ロビーに入ります。ロビーはクソ狭いです。ロビーを抜けると劇場です。
劇場内はこんな感じです(地元カメラマンが運営するHPより引用しました)
劇場内は許可なしの写真撮影は禁止です。劇場内の広さは学校の教室と同じくらいです。前方にステージがあり、ステージから客席に向かって「花道」が伸びています。
劇場について解説します。
ステージから登場して、ある程度ステージ上で踊った後、花道まで演者が出てきます。花道の真ん中、円形の部分(赤丸)は回転します。演者がポーズをとった状態で回転すると思ってください。
円形の部分の周りが最前列の客席です。演者に触ってはいけませんけど、触ろうと思えば触れてしまう距離感です。劇場内は自由席(ソーシャルディスタンス確保のため、×がしてある席には座らないように)なんですけど、さすがに初心者の私が最前列に陣取るのは気が引けます。なので、少し遠巻きの席で観覧することにしました。
開演前の劇場では、常連さんが紙テープ投げのリハーサルをしていました。
女優さんが決めポーズをしたときにステージに向かって投げつけるテープです。こういうことしていいのはたぶん常連さんだけです。
投げテープを誰もいないステージに投げて練習していました。現在コロナ対策のため劇場内では大型の扇風機がいくつも稼働しており、風に流されてシミレーション通りに投げれない模様で『扇風機の風下に向かって流さないとなぁ~』と独り言を言ってました。
この日のお客さんの入り具合は、開演13時時点で20名ほどでした。これが多いのか少ないのか分かりませんけど、コロナ禍の影響で多分いつもより少ないのではないかと推測されます。20名のほとんどがオッサンでおそらくほぼ全員が常連さんでしょう。中には"Enjoy strip with me!"と書かれたTシャツを着ているおじさんもいました。そのTシャツどこで買えるんだろ?('ω')
その中で、30代くらいの女性が1人いました。その女性は他のおっさん達と親しく話していたので、たぶん常連さんです。ストリップ好きな女性ってやっぱりいるんですね~(・∀・)
この日の出演者は以下の通りです。
1.ゆきみ愛
2.蘭あいら
3.瀬能優
4.南美光
5.須王愛
どんな女優さんかは各自調べてください(*'ω'*)。ストリップ女優は、全国の劇場を回って活動しています。ストリップ界においては、10日間1つの劇場で公演に出演すると、次の日にはどこかの劇場へ移動します。サーカスの興行みたいな感じです。(もっとも、本拠地となる所属劇場がある。例えば、ゆきみ愛さんはA級小倉所属のストリップ女優さん)。
登場シーンは、各自色んな衣装(着物、バニーガール、フラメンコ風など)で登場します。最初の5分は普通にダンスします。
登場シーンのイメージです。ここまでは普通のダンスショーです。最初の10分ほどは、ボーカルなしの音楽(ダンスミュージックみたいな曲かな?)に合わせて踊ります。
登場から5分後、衣装を脱ぎだします。『おっ、いきなり姿現しちゃう?』と思ってたら、衣装の下に衣装を着てました。なんやねん、マトリョーシカかよ(*'ω'*)
登場から10分後、客席へ背中を向けて何やらもぞもぞし始めました。そして、無造作に床に投げ捨てられるブラジャーとパンティー(*'ω'*)
イメージとしてはこんな感じです。
※イメージ図です
もうアレだもん(*'ω'*)
そして、おもむろに花道を進み円形ステージへ。そこで、客席に見せつけながらの上体そらし
※イメージ図です。
この状態で円形ステージが回転します。どの席にいてもきちんと神秘的な部分を見ることが出来て何かアレです。
あと、足を上げてしつこいくらいに見せつけてきます。
※イメージ図です
言っておきますが、神秘的な部分を食い入るようにガン見してたら初心者丸出しです。常連のおじさま方は『うん、今日もなかなかの出来だな。』と達観した様子で見守ります。
20分ほどのダンスタイムが終わると、1枚1000円でポラロイド写真が撮影できます。ステージに演者さんが出てくるので希望者はステージに並ぶのです。どれくらいの人が並ぶかで、その女優さんの人気度がなんとなく分かります。
なんとなくですが、今回の出演者の中で一番人気があったのは、3番目に出てきた瀬能優さんな気がします。
だってwikipediaのページがあるんだぜ(*'ω'*)
そしてそれはそれは、結構なご年齢で(∩´∀`)
このポラロイド写真は、女優さんからカメラを渡されるので、好きな格好をさせて撮影することができます。女優さんは、1枚羽織っただけなので、当然神秘的な部分だって写せます。ちなみに、ポラロイドタイム中の館内BGMはサザンオールスターズの『マンピーのGスポット』でした。これ以上適したBGMはありません。
女性のお客さんも普通にポラロイド撮影してました。『女性ファンだと一体どんな感じで撮影するんだろ?』って思ってたら、普通に足広げさせた御開帳ポーズを女優さんに取らせていました(*'ω'*)。一体、どんな気持ちで女性が女性の神秘的な部分を撮影してるんだろ?疑問は深まります。
気になったのが、19歳(って言ってた)の男の子が4人目の南美光さんのポラロイド写真10枚撮ってたことです。10枚って1000円×10=1万円ですよ。1万円札の最もアウトローな使い方です。19歳でストリップにのめり込むとか、将来が心配です('ω')
実は、このポラロイド撮影タイムって女優さんとお話できるチャンスタイムなんですよね。ってか普通に女優さんもお客さんに『〇〇さん久しぶり~!』『元気だった?』とか言ってたので、お互いに顔見知りの関係のようです。どんだけストリップに通ってんだよ(*'ω'*)。
そして、写真を撮影するついでに女優さんに差し入れを渡せます。だから、常連さんは『登山かよ』って思うくらいの荷物パンパンに詰まったリュックサックを持参してくるのです。
撮影したポラロイド写真ですが、女優さんに写真を預けておくと、後で写真にサインして返してくれます。もっとも、『推しメンだけ観ればそれでOK。写真を撮ったらもう帰る』みたいな一本気溢れる人は、その場で写真を渡してくれます。
常連さんの中には、推しメンの女優さんのダンスだけ見て興味ない女優さんの時間帯はロビーでタバコ吸うみたいな人もいました。何人くらいが観てるかでも、その女優さんの人気度が分かるような気がします。
5人のダンスが終わったら、5人全員が出てきてじゃんけん大会が始まります。じゃんけんに最後まで勝つと、次回使える無料招待券がもらえます。マジでいらないけど、じゃんけんに参加しないのはアウトローブロガーとして許されないこと‥満を持してじゃんけんに参加し見事秒殺しました。
これで1クールが終了です。女優さん全員が最後の挨拶に出てくるときに、預けていた写真を女優さんから直接受け取れます。その後、少し休憩タイムを挟んで2クール目が始まりますけど、私はもうお腹いっぱいなので撤退しました。
最後に私も女優さんのポラロイドを1000円払って撮影させてもらいました。なお、そのままアップすると、一発でGoogleポリシー違反になっちゃうので、掲載は控えさせていただきます。
写真の裏に手書きのメッセージが‥
見事にテンプレ化された文章ですが、それでも嬉しいもん。私の前に並んでた19歳の男の子が10枚ポロライド写真買っちゃうのも納得です。
ぜひストリップ劇場へ!
ストリップ劇場って聞くと、なんだかいかがわしい場所を想像するじゃないですか(まぁそうなんですけど)。でも、女優さんのストリップにかける情熱は半端ないです。ショーを見ていると、そのプロ意識を見せつけられます。彼女たちのストリップに対する誇りを感じるのです。
ダンス中は、当然"神秘的な部分"が見えちゃってるんですけど、そこにあるのは下品な感じではなく美しさです。なんか感動しちゃうんですよね。
西日本エリアではかなり劇場は減ってしまいましたが、関東圏では十数軒ほど残っています。アウトローな美しさを求める方は、勇気を出して劇場へ足をお運びください。私は1回観たのでもう充分です('ω')
女の子のためのストリップ劇場入門 (イブニングKC) [ 菜央こりん ]
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