【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回は、東京都にある明治大学博物館(通称:拷問博物館)を見学してきました。
前回の【ツベルクリンwalker】シリーズの記事はこちら
2019年8月に、プライベートで東京近郊にブログ取材旅行に出かけました。プライベート旅行なので、自分の好きなところへ出かけられるわけですから、基本的にマニアックな観光地を選んで観光してきました。その時の取材記事第5弾です。
博物館って基本的に写真撮影NGですよね。この【ツベルクリンwalker】シリーズは、写真をアップしながら観光地を煽っていきたいので、写真撮影NGの場所はネタとして不適なのです。
写真撮影OKでなおかつ無料で見学できて、当ブログで取り上げるのにふさわしいアウトローな博物館は無いかな~と探していたら「明治大学博物館」を見つけました。文字通り、明治大学の中にある私設博物館なのですが、この博物館の通称が"拷問博物館"と呼ばれているらしいのです。
拷問とは、まさしくアウトロー中のアウトローであり、それを博物館にしちゃったとは‥東京は怖いところです。当ブログで取り上げないわけにはいきません。
<目次>
明治大学博物館へのアクセス
そもそも、明治大学ってキャンパスがいくつかあります。明治大学博物館があるのはその中でも駿河台キャンパスです。私鉄の京王線に明大前駅がありますが、その明治大学は違うキャンパスになるので、特にド田舎民は間違えないようにしてください。
明治大学博物館の最寄り駅は地下鉄もしくはJRの御茶ノ水駅です。
地下鉄御茶ノ水駅です。2番出口から出ましょう。
地上へ上がったら、左に曲がります。JR御茶ノ水駅方面に向かいましょう。
JRでお越しの際は、改札口を出て左斜め方向、頭上の案内板にも「明治大学」と表示されています。
JR駅より歩いて5分ほどで、大きなキャンパスが見えてきます。
入り口です。ってか私みたいな"拷問博物館を見たい"というアウトローな目的を持った人間がキャンパス内に自由に入っていいのでしょうか?(´・ω・`)
と一抹の不安を持っていたら、意外とウェルカムみたいな感じです。ちなみに、勝手に拷問博物館って言ってますが、博物館内には考古学ゾーンとか伝統文化ゾーンも併設されています。その中の「刑罰ゾーン」がいわゆる拷問器具が大集合しているエリアになります。
明治大学博物館へ潜入
入館に特に手続きはいりません。
博物館は地下にあります。
地下1階の常設展示室には、「明治大学の歴史」みたいなマジで興味ない展示品が収められています。
お目当ての拷問器具コーナーは、地下2階にあります。
前述したように、明治大学博物館は「考古学部門」「商品部門」「刑事部門」の3カテゴリーから構成されています。このうち、刑事部門が当ブログのお目当てのコーナーです。
展示品の大まかな流れは、「犯人を捕まえる道具」→「犯人を拷問する道具」→「犯人を処刑する道具」の順に展示されています。
日本の拷問道具
よく時代劇で見る御用提灯。江戸時代において、江戸の治安維持を担ったのは南町奉行所と北町奉行所です。これも時代劇によく出てくる大岡越前は南町奉行、遠山の金さんは最初南町奉行職、後に北町奉行職に就任しています。
犯人を取り押さえる時の刺又(さすまた)です。ケガするよね(´・ω・`)
とりあえず江戸時代の逮捕劇は、御用提灯を持った奉行所の役人たちが刺又を使って犯人を取り押さえるところから始まります。そこからは、いよいよお楽しみの拷問タイムです♬
犯人のお尻ペンペンする棒です。犯人に自白させるための拷問道具で、とりあえず第1段階です。
叩いても自白しない場合は、第2段階に移ります。その名も「石抱(いしだき)」という拷問方法です。
三角形の木を並べた台の上に犯人を正座で座らせます。この時点ですでに痛いです。そして、その上から石板を太ももの上に重ねていきます。石板の重さは1枚45kgほどありました。これをMAX4枚重ねます。
するとどうなるのでしょう?wikipediaの石抱のページから引用すると
「最初の1枚から3枚までは苦痛の為に頻りに叫喚号泣切歯、髪を振り乱して苦悶し、涎・鼻水を垂らすが、4枚目になった後のある時から苦痛を感じなくなってきて、顔貌茫然として頻りに周囲を眺めまわすなどの挙動が現れる。」
とのことです。3枚目までは痛がるけど、4枚乗せたらハートフル状態になるっぽいです。
ちなみに、拷問にはルールがあって、拷問中に犯人を死なせてはいけません。犯人が苦痛のため死んだ場合、拷問を実施した役人は処罰されます。江戸時代にも、Googleポリシーみたいなルールは存在したのです。
見事に第2段階を勝ち抜いた犯人さんは、第3段階へとチャレンジすることが出来ます。「釣責(つりぜめ)」です。手首を縛られて宙に浮かされる拷問です。つまりは、SMプレイです。ってかSMプレイです。
※「釣責 SMプレイ」と検索すると、それはそれはもうポリシー違反画像ばかり出てきます。
やり方はこんな感じです。
ビジュアル的には、先ほどの石抱の方がレベルが高そうですけど、痛みが激しいのは釣責の方らしいです。
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外国の拷問道具
明治大学博物館には、日本だけでなく、外国の拷問道具も展示してあります。
何これ?(๑・̑◡・̑๑)
これは中国の拷問で、いわゆる見せしめのための物です。
さて、西洋の拷問道具を見てみましょう。
だから何これ?(๑・̑◡・̑๑)
「鉄の処女」という拷問道具です。カテゴリーとしては、恥辱刑(ちじょくけい)という刑罰にあたります。この中に入れられて街の中に放置させられるという、精神的苦痛を味わせるための道具です。
処刑道具の数々
さて、数々の拷問の結果、罪を認め裁判の結果死刑が宣告された場合、様々な方法で処刑されました。その処刑道具をいくつか見ていきます。
まずは、磔(はりつけ)です。十字の柱に身体を縛られ、鉄の槍で身体を突き刺される処刑です。
続いて、火炙りの刑です。
こちらは「鋸引(のこぎりびき)」という処刑道具です。まず、犯人はこの箱の中に入れられ首だけ穴から出した状態にさせられます。そして、箱ごと土に埋め顔だけ地面から出ている状態にさせられました。米俵は重しです。
その状態で3日間放置プレイします。ノコギリがそばに置いてあるので、切りたい人はどうぞご自由に♬というサービスです。ただ、ノコギリだけでは死なないので最終的には磔とか火炙りにされます。死刑の中でもレベルの高い方法です。
さて、このような処刑方法によって死んじゃった死刑囚は、死んだ後も晒されます。
首置き台です。死刑囚の首を置いて、町中に晒されます。
ただ、このような刑は明治時代になると、前時代的だとされて廃止されます。そして、その後は『とりあえず首を絞めよう♬』という流れになります(絞首刑ってやつ)。その流れは、やり方を変えて現代でも実施されています。
絞罪柱(こうざいちゅう)という、首絞めマシーンです。
明治政府としては『明治政府は先進的で江戸幕府みたいな残酷な処刑方法はやらないもんね~(*'ω'*)』とのポリシーで開発した処刑道具なのですが、あまりにも苦痛が激しかったのでわずか3年でお蔵入りになった道具です。
絞罪柱のやり方は、窒息死を狙うものであったので、死ぬまでに時間がかかる方法でした。『なら、首の骨を粉砕してやろう♬』との考え方で開発されたのが次の写真の方法です。
執行の時は、床を取り払います。落下エネルギーによって首をボキボキにするやり方です。これがしっくりきたらしく、以後形を変えて現代までこの方法で実施されています。しかしながら、この階段登るときの恐怖心はヤバいですよね(´・ω・`)
色々処刑道具をご紹介してきましたが、やっぱり外せないのがギロチンですわ!穴に首をはめて「#ギロチン~」みたいなタグ付けてインスタ映えたいですよね♬
終わりに‥
こんな博物館、誰もいねぇ~だろうと思ってたら、15人くらいお客さんいて繁盛してました(まあ無料だから繁盛もクソも無いんですけどね)。つまり、人間は"拷問道具を見たい‥"という願望を日々持って生きているのです。
ってか、昔は"公開処刑"が開催されていたように、拷問や処刑って娯楽だったんですよね。今でこそそういうアバンギャルドな娯楽は一部の某北朝鮮さん等を除いて禁止されています。禁止されているからこそ、『ちょっとだけ拷問に触れたい』願望を満たしてくれる明治大学博物館は、アウトローであり欠かせない博物館なのです。