【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルの有益かつ無益な情報を書いていくシリーズ記事です。今回のテーマは、「日本全国!一度は乗ってみたい遊覧船&クルーズ特集!」です。
旅行に行って観光客が旅先でやることは船に乗ることです。気が付けば遊覧船やクルーズに乗ってます。その需要と言うか期待に応えるように、川や湖や海がある観光地にはたいてい遊覧船やクルーズ船が待機しています。
今回は、日本国内において長らく添乗員生活を送ってきた私がお勧めする遊覧船やクルーズ船をご紹介していきましょう。
<目次>
- 流氷クルーズ・おーろら号(北海道)
- 隅田川の屋形船(東京都)
- 箱根海賊船(神奈川県)
- たらい舟(新潟県)
- 大阪市公営渡船(大阪府)
- 伊根湾めぐり遊覧船(京都府)
- うずしお観潮船(徳島県)
- 柳川川下り(福岡県)
- 終わりに…
流氷クルーズ・おーろら号(北海道)
真冬の北海道の風物詩と言えば流氷です。流氷が押し寄せてくると、どう考えても船では進めないだろうと普通の人は思いますが、あえて流氷の中を進んでいきたいというアウトローな心意気も人間は持っています。流氷クルーズ「おーろら号」は、流氷を間近で見たい方におススメです。
なお、最近は地球温暖化の影響で、流氷が流れてくる日数が段々少なくなってきているようです。流氷クルーズに乗ってみたい方はどうぞお早めに。
ちなみに、私が乗船したのは網走港発の「おーろら号」ですが、紋別(もんべつ)港からは同じ流氷クルーズの「ガリンコ号」が運航しています。お好きな方でどうぞ。
隅田川の屋形船(東京都)
なぜか知りませんけど、船に乗ると食べたくなるし飲みたくなるんですよね~。そんな食いしん坊ボーイ&ガールにおススメなのが、東京「隅田川の屋形船」です。
出典:https://www.asoview.com/base/819/
船の中で調理してくれるので、いつでも口の中ただれるくらいアツアツのお料理を頂くことができます。
ルートは、隅田川をお台場方面に向かって往復するルートが一般的です。
出典:https://www.yakatabune-tsurishin.com/
スカイツリーやお台場、東京タワーを川から眺めることができます。桜の時期は、お花見クルーズが楽しめます。
ランチクルーズもやってます。少しリーズナブルなお料金で楽しめますから、まずはお昼の時間で乗船してみるのはいかがでしょうか?
箱根海賊船(神奈川県)
主に東京在住の方が"遊覧船"と聞くと、おそらくこの「箱根海賊船」を思い浮かべるのではないでしょうか?別に頼んでもないのに、毎年お正月の箱根駅伝のゴールの際に、この海賊船が映し出されるんですよ。忖度ですよね(*'ω'*)
出典:https://www.hakone-kankosen.co.jp/
このように、箱根の芦ノ湖を行ったり来たりします。天気の良い日は遊覧船から富士山が望めます。もちろん、天気が悪くて富士山が見えない日は、特に何も見るものはありません。富士山頼りの遊覧船なのです。
ちなみに、芦ノ湖で遊覧船を運営している会社は、「芦ノ湖遊覧船(西武系の会社)」と「箱根海賊船(小田急系の会社)」の2つあります。芦ノ湖遊覧船の方は、海賊船ではありません。こんな感じの普通の船です。
出典:https://www.tripadvisor.jp/
よく旅行会社のツアーで乗船するのは、あんまりお客が乗ってない芦ノ湖遊覧船(海賊船じゃない)の方が多いです。でも、お客様(ほとんど高齢者)は勝手に海賊船だと勘違いして参加してくるので、船を見るとあからさまにガッカリした表情を浮かべます。船内から見える景色は一緒なのに。高齢者だってやっぱり海賊船に乗りたいというアグレッシブな気持ちをお持ちなのです。
↓海賊船のほう
↓海賊船じゃないほう
たらい舟(新潟県)
これまでご紹介してきた船はすべて機械で動くものでしたが、機械化が進むだ現代だからこそ、人力で動く船にだって乗りたくなるのです。でも普通の船じゃ面白くないので、「たらい舟」にしてみました。
新潟県の佐渡島でたのしめるたらい舟。もともとは、狭い入り江に潜む貝類や海藻を捕獲するために、機動力あるこのたらい型の船が開発されました(現在でもたらい舟による漁業が行われています)。現在では、観光客もたらい舟体験が出来るようになっています。
出典:https://twitter.com/Sado__riki_ya
なにが楽しくてこんな狭い船に7人も乗っているのか謎ですが、7人乗っても大丈夫です。
希望すると海女さんの手ほどきを受けながらたらい舟を操縦することも出来ます。
詳しくは、力屋観光汽船さんの公式HPへ
インターネット黎明期のようなレトロな雰囲気のページがグッときます(*'ω'*)
大阪市公営渡船(大阪府)
船には乗りたい、でもお金はビタ一文払いたくない!という強欲なあなたにおススメなのが、「大阪市公営渡船」です。大阪市が運営する渡船であり、乗船料は無料です。
現在、大阪市内には8か所の公営渡船が残されています。遊覧船というより、生活に欠かせない渡船というニュアンスが強い航路です。
乗っている時間はだいたい3分間ほど、短い時間ですが、大阪の街並みを川から眺めることができます。
こういう渡船ってたいてい橋が架かると廃止されるものなのですが、工業地帯なので大型船が通行できるように橋を架けていない箇所も存在するのです。仮に橋を架けたとしても相当高さのある橋(船が通れるようにするため)なので、歩いて渡るのがめんどくさいという事情があります。『橋を渡るくらいなら無料の船に乗ったるで!』というのが人情味あふれる大阪人の心情なのです。
伊根湾めぐり遊覧船(京都府)
日本人の99%は、京都が海に面していることを知りません。京都と言えば、金閣寺とか清水寺とかいう京都市内の観光地ばかりに目が行きますが、京都府の北の方(いわゆる京丹後地方)のことを忘れないでください。
この京丹後地方に、伊根湾という風光明媚な入り江があります。そこで運航しているのが「伊根湾めぐり遊覧船」です。この遊覧船は、この地方独特の建築物群である「伊根の舟屋」を見るための遊覧船です。
出典:https://www.kinarinoie.com/
伊根の舟屋とは、1階に船のガレージ、2階に住居を構えた住居のことをいいます。これならすぐに出漁できるもん。伊根湾が波が穏やかで風の影響を受けにくい場所であるからこそ出来た建築物といえます。
この風光明媚な建築物を見るためには当然、海側から見なければなりません。そのための遊覧船なのです。つまり、伊根湾めぐり遊覧船とは、"海から他人の家の眺める"という非常にファンキーな遊覧船なのです。
この伊根湾めぐり遊覧船に付き物なのがカモメです。
船内ではエサとしてかっぱえびせんが販売されています。カモメが遊覧船にやってくるところは他にも結構ありますが、私の経験上、この伊根湾のカモメが一番しつこいです。ぜひ、しつこいカモメに会いに伊根湾へお越しください。
【公式】伊根湾めぐり遊覧船 | 伊根の舟屋へ行こう!(丹後海陸交通)
うずしお観潮船(徳島県)
世間の渦に巻き込まれてるあなた、鳴門海峡の渦潮を見に行きませんか?渦潮を見るためには、手っ取り早く「うずしお観潮船」に乗っちゃいましょう。
なお、当たり前ですが、渦潮は自然現象でありいつでも見られるわけではありません。もっとも、潮見表をチェックすれば事前に「〇〇日の〇時ごろが見頃です」と分かります。個人客ならば、事前に潮見表をチェックしていいタイミングで乗船できます。これが団体ツアーだと事前の乗船時間が決められています。
ということは、全く渦潮の出ていない時間帯に出港することもあるのです。となると、ただのクルーズになります。最低限の楽しみとして、上を見上げると鳴門大橋が見られますので、渦潮が出ていない時間はそれで我慢してあげてください。
うずしおクルーズは、徳島県側と兵庫県の淡路島側から出発することができます。
徳島県側からのクルーズはこちら
うずしお観潮船【公式サイト】|人気のうずしおクルーズで大迫力の冒険の旅へ!
淡路島側からのクルーズはこちら
柳川川下り(福岡県)
新潟のたらい舟もそうですが、人力で動かす舟って風情があります、たぶん。ただね、人力で動かすとか言っても、例えば京都の保津川下りとかは、川の流れをもろに受けて流れていきますから100%人力とは言えません。福岡県の「柳川川下り」は、ほぼ100%人力です。
川下りっていうか、厳密に言うと水路下りです。江戸時代、お城を造るときに防御用として人工的に掘られた水路を利用して川下りを楽しめます。カテゴリー的にはお堀なので、ほとんど水の動きがありません。船頭さんが一本の竿を使用して船を動かしていきます。
町中に水路が張り巡らされているので、所々橋をくぐっていく箇所があります。なので、船には屋根が付いていません。常にアウトドア状態であり、常に雨風に晒されます。
出典:http://adach.lolipop.jp/wp/?p=6702
でも安心してください!カッパを貸してくれますよ。ドMな方にはうってつけです。
『常時アウトドア状態なら真冬は寒いだろうなぁ~』と思ったあなた。柳川舟下りなら安心です。
こたつあるもん!中に火鉢を入れてますからちゃんと暖かいです。もちろん、顔付近はクソ寒いです(*'ω'*)
柳川には船会社が5つあります。お好みに合わせてどうぞ!
終わりに…
実は、コロナ禍の影響で客足が遠のき、廃止せざるを得なくなった遊覧船も出てきています。猪苗代湖の磐梯観光船も2020年の6月をもって廃止が決まってしまいました。
4月より休業をしておりましたが、営業再開を断念し、本日をもちまして廃業する事となりました。
— 磐梯観光船 (@bandaikankousen) June 15, 2020
最後にもう一度だけでも、船を走らせたかったのですが叶える事は出来ませんでした。
昭和34年の会社設立より長きにわたり 多くのお客様にご乗船いただきまして心より感謝いたします。有難うございました。 pic.twitter.com/oTH8i5f9l8
出典: https://ameblo.jp/strawberry-kingdom2019/entry-12524602758.html
日本人は『浦島太郎』の影響で、遊覧船は亀であって欲しいという願望を持っています。その願望に答えてくれていた磐梯観光船のかめ丸。
どうかコロナ禍が早く収まって、以前と同じように遊覧船やクルーズに乗りまくれる日が来ることを願っています。
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