【ひねくれ都道府県ガイド】は、現役添乗員である私が各都道府県別におススメの観光地を広く浅く紹介していくシリーズ記事です。今回は北海道の観光地をご紹介していきましょう。
前回の記事(プロローグ編)はこちら
北海道は、面積83423km²、人口527万人の意味もなくだだっ広い都道府県です。「都道府県魅力度ランキング」とかいう露骨な人気投票で見事1位に輝いた人気の都道府県です。今回は、魅力垂れ流しの北海道にスポットを当てていきましょう。
<目次>
札幌の時計台
「日本3大がっかり観光地」なる言い方をされる観光地があります。選ぶ人によって3つの観光地は変わってくるのですが、必ず入るのがこの札幌の時計台です。
何ががっかりかというと、建物の雰囲気的には北海道らしい自然豊かな場所にあるのかなと思わせて、実態は都会のど真ん中にあって情景もクソもない点です。どう写したって、後ろの都会のビル群がフレームインしちゃうもの。
でもね、こいつのすごいところは、"北海道に来た感"が120%感じられるってところです。東京タワーとか通天閣並みのパワーです。こいつの前でじゃがバターほおぼりたいです。
宗谷岬
出典:wakkanai-brand.jp/
人間という生き物は、端っこを攻めたがります。色んな端っこに行って"到達証明書"とかいうゴミをもらって喜ぶ生き物なのです。宗谷岬は「日本本土最北端の地」です。
日本政府の公式見解としては「日本最北端の地は択捉島(えとろふとう)」という立場ですが、一般庶民が勝手に択捉島へ行くとプーチンされます。現実的な最北端は宗谷岬になるのです。
上の写真を見ると、最果て感漂ってきます。が、この周りは「最北端の売店」「最北端の郵便局」「最北端のガソリンスタンド」などと、最北端ごり押し状態です。ただ、そういう興冷め感はあったとしても、真夏に半袖で来ると後悔したくなる程度には、最北端感を味わえます。
ちなみに、近くに「流氷館」という、ただ大きめの冷凍室に入るだけの施設があります。
全くコンセプトの分からない施設ですが、真冬にここに来ると『あれ?外より冷凍室の方が暖かいや!』と皮膚感覚が崩壊した体験が出来るのもまた粋です。
阿寒湖
出典: ja.kushiro-lakeakan.com/
阿寒湖はまりもの生息地です。ですが、まりもは特別天然記念物なので勝手に採取しちゃうとプーチンされます。ですから庶民は、まりもっこりで我慢してください。
出典: J-CASTニュース
ところで、当ブログ『日常にツベルクリン注射を…』のアイコンは、この阿寒湖のお土産屋さんの店先で撮影したものです。
阿寒湖にお越しの際は、このまりもっこり女の子verを見つけてあげてください。ってか女の子のくせになんでもっこりしてるのか分かんないんですけど。女の子だったら付いてないだろ(*'ω'*)
阿寒湖温泉もあって泊りがけでも楽しめます。この温泉街の近くにはアイヌコタンという、アイヌ民族の民芸品店ゾーンがあって、結構楽しめます。
何故か知りませんが、アイヌコタン内は上り坂です。お土産屋さん巡りをしながら、ふくらはぎを鍛えることができて一石二鳥です。
豊似湖
出典:Pinterest
人間どもはどうやら"ハート形"の物が大好きなようです。カップル同士でやって来て『ハート型見つけたぁ!』とかキャッキャ言ってるんでしょう。爆発すればいい。
北海道には豊似湖(とよにこ)っていう水たまりがあります。ただ、この水たまりはハート形なのです。ただの水たまりもハート形だと、とたんに観光名所になるのです。
出典:北海道style
問題は、実際に来ちゃうと全くハート形感を味わえないってことです。やっぱりヘリをチャーターしないと(´・ω・`)。
釧路湿原
出典: www.kushiro-shitsugen-np.jp/
『何もない…』。北海道に来て皆さんに味わってほしいのはこの感覚ですよ。それが味わえるのが釧路湿原です。
上から見るとこんな感じです。
何も無いもの(´・ω・`)。湿原だから地盤グチャグチャすぎて建物を建てる気にもならないもの。
Q『熊は出るんですか?』
A『もちろん!!!』
やっぱり熊に襲われるとしたら、本州の体長1.5m程度のクソ雑魚ツキノワグマさんじゃなくて、体長3~4mを超える北海道名物ヒグマさんに脳みそかち割られるくらいじゃないとね(*'ω'*)
流氷おーろら号
出典: ストックフォト・写真素材・動画素材ならアマナイメージズ
流氷が流れてきて固まった海を、ちんたらとしたスピード(時速20キロくらい)で無理やり突き進んでいく流氷おーろら号。クソ寒い中、わざわざデッキに出て眺めるドMな方にはおススメの観光スポットです。
ただ、流氷って冬の期間中ずっと流れてくるわけじゃないですからね。公式HPでも
Q『船(おーろら号)に乗れば、必ず流氷のあるとこまで行けるのですか?』
A『残念ながら行けない事もあります。船(おーろら)では1時間で片道10kmまでしか進むことが出来ませんので、その範囲に流氷がなければ海上遊覧となります。』
こんな哀しい電光表示を見たことがあるでしょうか?これじゃただの遊覧船じゃん(´・ω・`)。皆さまも過剰な期待はされませぬよう…。
野付半島
野付半島は、観光地じゃないと思います。だって何も無いもん(๑・̑◡・̑๑)。
地理学用語では「砂嘴(さし)」といいます。海流が運んできた土砂がある地点に堆積し陸地化、海に突き出すような形になった地形です。
ここまで、"終末感"を感じさせる景色ってあまり無いですよね。でも、道路は通っています。ただ、半島の先っぽに行くだけの何の生産性もない道路ですが…。
山口百恵の『いい日旅立ち』を聴きながら車を走らせたいですね。『私のことは探さないでください…』と書き置きを残して(๑・̑◡・̑๑)
幸福駅
"幸福行きの切符"がバカ売れしたのを覚えている読者の方は、きっと還暦間近でしょう。かつての国鉄(現在のJR)時代、広尾線として存在した路線の駅の1つに、幸福駅というハートフルな駅がありました。
メディアで紹介され、列車に乗りもしないのに、"幸福行き"の切符が売れまくったのです。そして、縁起の良い駅を一目見ようと、たくさんの野次馬がこの幸福駅に押し寄せたのです。幸福駅にやってきた人々は、自分の名刺や定期券などを駅舎に貼っていき、幸福になれるよう願ったのです。
ただ、野次馬さん達はレンタカーや観光バスで訪れ、誰も列車を使いませんでした。その結果、幸福駅がある広尾線は赤字垂れ流し路線となり、1987年に全線廃線になったのです。幸福駅も廃駅となりました。
現在の幸福駅は、2013年に駅舎が新しく再建されました。しかしながら、列車が走っていない駅の駅舎を再建するとか、心の病気なのでしょうか?(๑・̑◡・̑๑)
お土産:マロンコロン
あまとう マロンコロン(4個入)小樽洋菓子店 老舗 クッキー サブレ チョコレート ご当地 北海道
小樽の老舗洋菓子店あまとうが製造販売しているマロンコロン。クッキー生地とチョコレートを重ね合わせたお菓子。そんなことしたら美味しいに決まってるじゃん。そして、この組み合わせで食べても食べてもちっとも口の中パッサパサにならないのです。ほどよいしっとり感が癖になります。新千歳空港でも販売してますよ♪
終わりに…
北海道の皆さん、これで満足しましたか?次回は青森県のおススメ観光地をご紹介していきます。
当ブログ公式twitterはこちら
ツベルクリン@現役添乗員 (@tuberculin0706) | Twitter