【ひねくれ都道府県ガイド】は、現役添乗員である私が各都道府県別におススメの観光地を広く浅く紹介していくシリーズ記事です。今回は青森県のおススメ観光地をご紹介していきます。
前回の都道府県(北海道)のご紹介はこちら
青森県は、面積9645km²、人口125万人の都道府県です。青森県と言えば、『りんご!』って答えだけでもう終わりそうな勢いですが、この県の魅力は"日本の都道府県で最もあの世に近い場所"と言う点です。
あの世の人とお話が出来る(という設定)のイタコで有名ですし、霊場として知られる恐山もあの世っぽいです。生きながらにしてあの世に行ける(逝ける)のが青森県なのです。
その他にも、『こんなにクソ地味な県に、これほど魅力的な観光地があるのか(´・ω・`)』と期待を裏切ってくれる青森県をご紹介していきましょう。
<目次>
恐山
恐山(おそれざん)とは、山の名前ではなく峰の総称であり、霊場の名前でもあります。どんなところなのか、一言で言えば"あの世に一番近い場所"とでも言っておきましょう。
恐山は、温泉が湧いている地獄地帯なので、ぐるっと1周できる遊歩道全体に硫黄臭が漂っています。まあ、硫黄臭ただよう場所は全国各地の温泉街を探せばいくらでもあるのですが、この恐山は雰囲気が全く違います。
ここは死者の成仏を願う場所です。特に、幼くして死んだ子供の霊は、それはそれはやっかいなので、風車でご機嫌を取っています。幼子の霊=風車好きらしいです。
まあ、そんなに怖い場所では無いですけどね。荒涼とした地獄地帯で無数の風車がカラカラ音を立てて回ってるだけですから‥(´・ω・`)
仏ヶ浦
波や風の浸食を受けて岩が削れ、それが何か意味深な形を形成すると観光地化します。観光地化した場所の中でも、"これ日本っぽくないよね"感がプラスされると、#インスタ映えスポットに格上げされます。青森県とかいう純日本感溢れる場所で、日本っぽくないのがこの仏ヶ浦(ほとけがうら)です。
出典:http://www.saiteikikanko.jp/
遊覧船が出ています。ただ、海上から見るだけではなく、上陸して写真が撮れる時間が設けられています。#インスタ映えスポットってことを分かってるんですね。
恐山もそうですが、この仏ヶ浦も"あの世"感漂います。『日本っぽくないね!』の正体は、きっとあの世感ですよね~(*'ω'*)。あの世に行ったこと(逝ったこと)が無い方には、おススメですよ。アクセスはバカみたいに悪いけど(´・ω・`)。
JR五能線
移動するためではなく、ただ乗りたい列車や路線ってあると思います。秋田県から青森県内を走るJR五能線(ごのうせん)は、まさにただ乗りたい路線だと言えます。
水色の部分が路線図です。地理に疎い方でも『こんな場所に線路敷いて誰が乗るんだよ?』と感じることができるでしょう。でも、こんなド田舎路線にJRは"リゾートしらかみ"っていう観光列車を走らせてるんですよ、意味不明でしょ?(´・ω・`)
出典:https://zekkei-project.com/
意味不明って言いましたが、五能線の写真を見て意味が分かりましたわ。さすがJRさん。
芦野公園駅
青森の魅力的な路線はJRだけではありません。津軽鉄道という私鉄もド田舎感を醸し出す風情ある鉄道です。そんな津軽鉄道の駅の1つに「芦野(あしの)公園駅」があります。
上の写真を見る感じ、ド普通の駅ですが、春の時期に訪れるとこんな感じになります。
青森県の人が「桜のトンネル」ってド普通な名前で呼んでいる景色です。通常は線路に入って写真なんか撮ってたら、twitterが炎上しますが、ここに関しては黙認されている感はあります。
まあ、たいていの人は鉄道なんか乗らずに、ただ写真を撮るだけで満足しちゃってます。芦野公園駅は改札機とか無いし、suicaタッチするところとか無いし、ってか駅舎入らなくても踏切から撮れば入場券もかからないし(*'ω'*)。でもね、良かったら津軽鉄道に乗ってあげてください。桜の時期は車掌さんが乗務していて、何喋ってんのか分かんないレベルの津軽弁を駆使して観光案内してくれますよ。
弘前城
日本人はお城が好きです。そして、お城+桜=超最高♬、という方程式になります。日本に桜の名所は数多くありますが、弘前城は長野県の高遠城、奈良県の吉野山と並ぶ"日本三大桜の名所"に数えられています。
お城と桜のコントラストも素敵なんですけど、一番の見どころは花筏(はないかだ)でしょう。
お堀に桜の花びらが散って、なんか絨毯っぽく見えます。
ただ、この花筏が見られるってことは、桜が散ってるってことです。桜満開の時期に来たってこの風景は見られません。それに、本州の北の端っこに位置する青森県の桜が散り始めているってことは、他の東北地方の桜は全滅ってことです。
東北の桜のツアーはたいてい南から北へ北上しながら桜の名所を巡っていきます。この花筏が見られたってことは、『なんや、もう桜全滅しとるやんけ!』って岩手や秋田あたりで発狂しながら北上してきたってことです。だって、この写真を撮った際のツアーの時だって、秋田の桜の名所とか全滅だったから『‥‥じゃ、じゃ水芭蕉が咲いてる公園にでも行きます?』とか臨機応変に対応しながら北上してきたのです。簡単に『花筏見たい♬』とかほざくなよ、って感じです(*'ω'*)。
階段国道
私がブログを立ち上げてすぐのころ、全国のクソみたいな国道(ヒドい有様を示す"酷"という字を用いて酷道と呼ぶ) を取り上げたことがありました。
誰もスター付けてないし、自分でブックマークしてるだけっていう晒し記事ですが、この記事で青森県の階段国道(国道339号線)を取り上げています。
その名の通り、国道のくせに階段、というまさにアウトローな国道です。車通す気0です。階段ですが、ちゃんと国道339号線の一部として機能しています。そして、どうやら青森県はこの階段国道を観光地化したいみたいなんですよね。
バカでも分かるようにデカデカと「階段国道」の文字が‥。近くには、観光バスも停められる駐車場が整備されています。
旅行会社的には、入場料のかからない観光地はウェルカムなので、ツアー行程に入ってくるのですが、これを見るために市街地を遠く離れ、階段国道がある竜飛岬(たっぴみさき)まで行く意味があるのか、胸に手を当てて考えて欲しいところです。
まあ、竜飛岬に用がある方はぜひ階段国道も合わせてどうぞ!
お土産:気になるりんご
青森県と言えば、リンゴであり、ってかリンゴしか思い浮かばないんですが、そのリンゴを丸ごと1個包んで焼いちゃったのが、「気になるリンゴ」。そのまま丸のみして窒息するのも良し、砲丸投げの練習に使用しても良し、とにかく重量感あるお菓子です。
終わりに‥
青森県民の方、この観光案内で満足しましたか?
次回は「秋田県」を取り上げます。なまはげに襲われたくない方はぜひご覧ください。
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