【学校で教えてくれない社会科】シリーズは、学校の授業では教えてくれない社会科を学んで頂くことを目的としています。
今回は「独裁者」にスポットを当てます(´・ω・`)
前回の授業はこちら
www.tuberculin.net
学校で教えてくれる独裁者は、「ヒトラー」であったり「スターリン」などで、まぁ最近では「金正恩」などでしょう。
独裁者=悪者、という風潮があります。
それは間違いではないです。間違いではないですが、独裁者の中には"どこか憎めない"愛すべき独裁者もいたりするのです(=´∀`)
今回の記事では、そんな独裁者をご紹介していきます。
〈目次〉
ニヤゾフ大統領(トルクメニスタン)
出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A4%E3%82%BE%E3%83%95
今回取り上げるのは、トルクメニスタンという国のニヤゾフ大統領(1940年〜2006年)です。
トルクメニスタンについて
まず、トルクメニスタンの場所
出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3
トルクメニスタンはいわゆる中央アジア地域にあります。もともとソビエト連邦の一部だったのですが、ソ連崩壊後、分離独立しました。
国の面積は48.8万キロ平方メートル(日本は38万キロ平方メートル)、人口は520万人です。
国の経済を支えているのは、天然ガス&石油です。資源に恵まれてるみたいです。取引相手は中国が多いようです。
ニヤゾフ大統領について
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トルクメニスタン
トルクメニスタン独立の時から、死ぬまでずっと大統領であり続けたのが初代大統領ニヤゾフなのです。
トルクメニスタンの憲法では、大統領の任期は7年と定められているのですが、「任期?何それ(´・ω・`)」と、とぼけました。
任期が近づいた際に、「ニヤゾフは辞めへんで‼︎」と終身大統領であることを宣言。結局、2006年に66歳で亡くなるまで大統領であり続けました。
ニヤゾフ大統領の政策
ニヤゾフ大統領は、在任中、個人崇拝(僕は偉いからみんな敬ってね♪)を強め、独裁者として君臨していました。
そもそも、大統領に選出された時の選挙も99%の支持率で当選しています。この支持率を盾にやりたい放題します。
なお、ニヤゾフ大統領に投票しなければ別室にご招待される模様。
彼はまず、電気・水道・ガス代を全て無料にしました。教育費も無料。ガソリンも月120リッターまで無料支給。トルクメニスタンは天然ガスと石油で潤ってるから出来る技です。
そうして、「おっ、この独裁者やるじゃん‼︎」と国民に思わせておいてからの、ニヤゾフワールドを炸裂させます(´・ω・`)
○僕が書いた『ルーフナーマ』って本、みんな読んでね♪ 学校の教科書にも載せるよ‼
○車の免許を取るときは、『ルーフナーマ』に関する講義を16時間受けてね♪
ルーフナーマ、日本語で「魂の書」。
トルクメニスタン人のあるべき姿などが書かれています。
冒頭部分をご紹介しましょう。
宣誓
聖なるトルクメニスタン
私の母国
あなたに捧げてもいい
この命を、この身体を
もしも私があなたのことで
少しでも疑いを持てば
私の手は腐るがいい‼︎
もしもあなたの悪口を言えば
私の手は腐るがいい‼︎
偉大なるトルクメンバシュを
裏切ったら命が無くなるがいい‼︎
(ルーフナーマより引用)
※あなた=ニヤゾフ大統領
※トルクメンバシュ=国の父=ニヤゾフ大統領
手がいくつあっても足りません(´・ω・`)
似た政策で、毎日学校で「トルクメニスタンを、そしてニヤゾフ大統領を裏切ったら、私の息は絶えるがいい」と児童たちに言わせていたようです。
○僕メロン大好きなんだぁ
→8月の第2日曜日を「メロン記念日」とする
○僕ペンギン大好きなんだぁ
→国内の全ての動物園はペンギンを飼育しなければならない法案を施行
○若者のヒゲって見苦しいよね
→若者がヒゲを伸ばす事を禁止
○最近健康のために禁煙を始めたんだ♪
→全ての国民に対し禁煙を強制
○僕の金ピカの像作ったよ‼︎
→首都の道にはこの像を50m間隔で設置してね
出典:https://trip-nomad.com/trip/turkmenistan/niyazov-2/
○歌手にはちゃんとプロ意識を持って欲しいよね‼︎
→歌謡番組での口パクを禁止
○みんな運動不足には気をつけようね
→役人にマラソンを強制
○親が死ぬまで子供が面倒見るべきだよね‼︎
→年金制度を廃止
○トルクメニスタン人の女性は綺麗だから化粧は必要ないよ
→女子アナウンサーはスッピンでテレビに出る事を強制
○トルクメニスタン人の女性は綺麗だから外国人と結婚するのはもったいない
→トルクメニスタン人の女性と結婚する外国人男性に対し、罰金を徴収
ちなみにトルクメニスタンの女性
出典:https://ameblo.jp/jyorogumo/entry-12161111274.html
出典:https://jp.depositphotos.com/108550436/stock-photo-proud-woman-football-fan-of.html
ちょっとトルクメニスタン行ってくる(´・ω・`)
最近のトルクメニスタン
出典:http://parstoday.com/ja/news/japan-i50905
2006年にニヤゾフ大統領が亡くなり、2代目大統領にベルディムハメドフ氏が選出されました(*^◯^*)
ニヤゾフ大統領政権下で、彼はナンバー2の地位にいたので、まぁ妥当な大統領就任でした。
ベルディムハメドフ氏は、ニヤゾフ前大統領の政策をことごとく否定し、「開放的な指導者」というイメージを国内外に植え付けようとしました。
また、外交にも力を入れています。
出典https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/tm/page3_001436.html
安部首相とも会談を行っています( ・∇・)
関係が強いロシアのプーチン大統領とも会談を行っています。
出典:https://togetter.com/li/1160186
プーチン大統領は犬好きなので、ベルディムハメドフ大統領は犬をプレゼントしました。
なお、犬の持ち方(´・ω・`)
なお、犬好きのプーチン大統領の目
まぁでも、開放路線になったのなら良かった良かった( ・∇・)
出典:https://mainichi.jp/graphs/20160412/hpj/00m/030/001000g/5
ベルディムハメドフ大統領『僕が馬にまたがる金ピカの銅像作ったよ‼︎ これを首都の道に・・』
ベルディムハメドフ、お前もか(´・ω・`)
まとめ
世界にはニヤゾフ大統領やベルディムハメドフ大統領のように、「なんかこう憎めない」独裁者もいたりするのです。トルクメニスタンを別名、「明るい北朝鮮」って言ったりします♪
なお、ベルディムハメドフ大統領は、ニヤゾフ前大統領が決めた「身体に負担がかかるから大統領になれるのは70歳までね」法案を撤廃させました。マジで死ぬまで大統領でいるつもりのようです(=´∀`)
せめて、ワンちゃんの抱っこの仕方は覚えましょう(´・ω・`)
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