【ツベルクリンWalker】シリーズは、日本各地の観光地を現役添乗員であるツベルクリンが徹底ガイドしていくシリーズ記事です。今回は「飛騨の大鍾乳洞」編です。
前回の記事はこちら
人間は高いところに行きたいし、地下深くに潜りたいし、穴があったら潜りたい生き物です。特に鍾乳洞なんて魅力的です。心の深いところに横たわる"穴があったら入りたい"という欲求を満たしてくれるのです。
不思議なことに、この穴があったら入りたい欲求は、赤ちゃんからお年寄りまで皆さん持ってます。80歳過ぎてもう人生達観してらっしゃるご老人も穴があったら入りたいのです。
今回取り上げる観光地は「飛騨の大鍾乳洞」です。日本には観光客が入ることができる鍾乳洞は全部で9つあります。この数の根拠は"日本観光鍾乳洞協会"というめっちゃニッチな協会に加盟してある鍾乳洞の数からきています。飛騨の大鍾乳洞もこのよく分からない協会に加盟しています。
ではご案内していきましょう。
<目次>
飛騨大鍾乳洞への行き方
飛騨の大鍾乳洞は岐阜県高山市丹生川(にゅうかわ)町にあります。当ブログでは、アクセスをご紹介する場合『とにかく最寄り駅まで来い!話はそれからだ』という完結明瞭な案内を心がけております。飛騨の大鍾乳洞の最寄り駅はJR高山駅です。
名古屋駅から特急列車が出ています。高山駅からは濃飛バスの「平湯・新穂高線」という路線に乗りましょう。
濃飛バスは緑のカラーです。「鍾乳洞口バス停」で降りましょう。高山駅からは午前7時から毎時40分に出発しています。
そして、毎回言っている気がしますが『もうね、レンタカーで来いよ、レンタカーで(´・ω・`)』
鍾乳洞へ入ってみよう
駐車場です。こういう昭和感あふれるお土産屋さん嫌いじゃないです(´・ω・`)
入場券売り場です。1人1100円です。穴に入るのって結構お金かかるんですよね。
なおこの入場料には入り口手前にある「大橋コレクション館」という施設の見学料も強制的に含まれています。この鍾乳洞が発見されたのは比較的最近の1965年なのですが、発見者の大橋外吉氏の美術品を展示してある施設です。でも、ここまで来て美術品とかどうでもいいのです。
なぜか知らないけどここは「恋人の聖地」らしいです。日本には、こういう目障りなものが点在しています。恋愛絵馬には"ずっと一緒にいれますように♡"といったクソみたいな願い事が書かれていました。
日本各地の恋人の聖地には、こういう鐘が置いてあるのです。鐘の前で記念撮影できます。カメラ置台がありますから、カップル2人で一緒に写れますね♪もちろん、1人で来ても写れますよ!!!
恋人の聖地で胸糞が悪くなった後、いよいよ中へ入ります。
出口は第1出口、第2出口、第3出口と3か所あります。自分の体力を踏まえてどこまで行くか考えてください。
基本的に階段が続きます。バリアフリー精神皆無です。
「竜宮の夜景」というゾーンです。何が"竜宮"で何が"夜景"なのか分かりません。鍾乳洞の中なのだから全部夜景じゃないのかという疑問が沸きます。
鍾乳石がねじ曲がって垂れてきているらしいです。「日本の観光鍾乳洞の中では、当所で最も多く見られます」と自慢してますが、鍾乳石と同じように性格がねじ曲がっているので問題ないのです。
これが、ねじ曲がった鍾乳石。
先に進みましょう(´・ω・`)
「夢の宮殿」というゾーンです。どういう根拠で名前を付けているのか不明です。少なくとも名付けた人物が錯乱状態であったことは言うまでもありません。
第1出口です。体力ねぇ奴は引っ込んでろってことです。頑張れる方は左側の階段を上がっていきましょう。
ちなみに、鍾乳洞内は1年中気温が12度前後に保たれるそうです。夏は涼しく、冬は暖かいのです。
気温が変わらないという鍾乳洞の性質を利用して、地酒の貯蔵庫を設置していました。使えるものは使っていこうという鍾乳洞さんサイドのがめつさを感じます。
鍾乳石には色々あだ名が付けられています
国会議事堂らしいです
テンガロンハットらしいです。
いきなり昭和のキャバレー感ただよう照明です。なんか先のほうでベテランママさんが待ち構えていそうです。
ベテランママさんはいませんでした。ムーディーな雰囲気は終わり現実に戻されます。
鍾乳洞は気温が年中一定で一年中真っ暗です。その性質を利用して「ウド」が栽培されています。
鍾乳洞を徹底的に利用してやろうという心意気を感じます。
はりきりすぎて通路にまではみ出しちゃってるウドを横目に、階段を上がっていきます。
鍾乳洞の内部は滝が流れています。
「幸福の滝」です。先ほどの「夢の宮殿」といい、ハートフルな鍾乳洞のようです。
あちこちに『おさわりダメ』の注意書きが掲げられています。
「王冠」という名前の鍾乳石です。名付けたのは高松宮です。先日の記事でご紹介した皇族です。昭和天皇の弟です
階段上がったと思ったら下がります。なんか無駄に階段を上がらされた感があります。
「石筍(せきじゅん)」とは、石灰成分を含んだ雫が溜まってタケノコっぽくなった鍾乳石です。東洋一らしいです。
日本の観光地って「東洋一」が大好きです。なんかもはや世界一よりも東洋一のほうが凄いですよ感さえ出してきています。
第2出口です。体力のない奴はすっ込んでろってことです。ってか「お急ぎの方」って…。鍾乳洞に来てまで急いでいる人ってなんですかね。『この後重要な会議があるんで!!』みたいなスーツ姿のサラリーマン用の案内でしょう(´・ω・`
コウモリさんのおうち
ってか日本語の下英語かと思ってたらただのローマ字なんですね。ローマ字じゃ外国人は意味が分からないことに鍾乳洞さんは気づいていません。「Bat's house」にするべきですわ(´・ω・`)
この辺りは見ごたえありますね~
坂を上がっていくと第3出口です。体力があってなおかつ暇な人はここまで来ることができます。
出口手前に神社がありました。やっぱり穴の中って神様がいるんですね~。ちなみにこの神社の名前は「子宝神社」っていいます。あれ、なんかイヤな予感がしてきた‥(´・ω・`)
Googleポリシー違反スレスレです。でもご神体だから仕方ない。
裏筋部分です。『触っていいよ♡』という看板もありました。
なお、神社のすぐ近くにこういうのを見つけました
あっ‥(察し)
出口まで進みます。
世界中の観光地には"売店を通り抜けないと出られない"という暗黙の了解があります。この飛騨の大鍾乳洞もそのパターンでした。ゆっくりお土産を見てもらおう(お金落としていってね)という心遣いを感じます。ご丁寧に「売店内帰り道」という案内板もあります。
売店を無視して進む駐車場への帰り道へと続きます。
この帰り道の左側から「氷の渓谷」という冬季限定の景色を見ることができます。
なお渓谷の上からパイプで水を垂れ流しています。この景色はパイプ水にて造られたものであり、やらせなのです。
駐車場の手前に売店があります。"甘酒無料サービス中"という『そんなん絶対中入りますやん』って思っちゃう看板が掲げられています。甘酒を餌にお客様を売店の中へ入れようとしているんですね(´・ω・`)
まとめ
ご覧いただきありがとうございました。この記事は岐阜県奥飛騨温泉の旅館の部屋で書いています。もちろん仕事で来ていますが…。ブログを書くために中古のノートパソコン(¥15000)を買いました。これで向かうところ敵なしです。家で書くより旅館の部屋のほうがはかどりますね(´・ω・`)
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