【なんでも選手権】は、私ツベルクリン主催の様々なジャンルで競われる全国大会です。今回は「日本の色んな端っこ選手権」を開催いたします。
人間というのはこういう生き物です。
・穴に入りたがる(洞窟や鍾乳洞)
・高いところに行きたがる(展望台やタワー)
・地下に行きたがる(地下街や地底湖)
そして、もう1つ。人間は端っこに行きたがります。「日本最南端の地」や「日本最北端の駅」みたいな場所に意味もなく行きたがります。そして、あわよくば「最北端の地到達証明書」のような大した意味もない証明書を欲しがります。
今回は、日本の色んな端っこに集まってもらい、その端っこさを競い合ってほしいと思います。
<目次>
- 日本本土最北端・宗谷岬(北海道)
- 日本本土最東端・納沙布岬(北海道)
- 本州最北端・大間(青森県)
- 関東地区最東端・犬吠埼(千葉県)
- 日本最南端・沖ノ鳥島(東京都)
- 本州最南端・潮岬(和歌山県)
- 日本本土最南端・佐多岬(鹿児島県)
- 終わりに‥
日本本土最北端・宗谷岬(北海道)
学校で習う日本最北端は択捉島(えとろふとう)ですが、某ロシアが占拠しちゃってるので一般人が気軽に行くことが出来ません。気軽に行ける最北端は、宗谷岬(そうやみさき)です。
7月だというのに、気温も20度しかありません。温暖化クソ喰らえです。
上の建物は多分日本最北端の売店かと思われます。この売店にて"最北端到達証明書"なる後々どこにしまったか分からなくなる記念品を100円で販売しています。
やっぱり人間は端っこに行きたくなる生き物であるので、北海道のツアーでは『トムとジェリー』でトムが負ける確率で宗谷岬が行程に入っています。11月に行くとマイナスの世界であり、そのやんちゃさを発揮します。
11月の時点で北風が無邪気に襲いかかり、ふなっしーの顔がへこんでいます。
売店の中には"流氷館"なる人間が入られる冷凍庫があるんですが、もう11月になると『あれ?冷凍庫の中の方が暖かくね?(´・ω・`)』と錯覚を起こします。ってか、錯覚じゃなくて現実です。人間の限界にチャレンジするならぜひ厳寒期にお越しください。
日本本土最東端・納沙布岬(北海道)
日本の最東端は東京都の南鳥島(みなみとりしま)です。ここは、れっきとした日本の領土内なのですが、自衛隊基地&気象庁観測所があり、それらの関係者しか上陸できません。愚民どもが勝手に上陸できない島なのです。
では、愚民たちが自由に到達できる最東端はどこかというと北海道の納沙布岬(のさっぷみさき)です。
出典:https://www.tripadvisor.jp/
端っこには灯台があります。まあ灯台の役割を考えてみると至極当然ではあります。ここにも"最東端到達証明書"が販売されています。
納沙布岬はツアーの行程にはあんまり入ってきません。宗谷岬で満足しちゃうんですね~。私は、プライベートで行きました。プライベートで行くなんて物好きですね。
個人的な思い出になりますが、そのプライベートの旅行の時は、納沙布岬の後知床エリアにある「北こぶし」に泊まる予定でした。かつて当ブログで『泊まって良かったホテル』としてご紹介したお宿です。
夕方、納沙布岬に到達し見学したあと、カーナビで北こぶしを検索すると、到達予想時刻が20時と出て絶望した記憶があります。その日は、20時半からのナイト動物観察ツアーを予約していたのです。
結局、15分くらいで無理矢理夕食バイキングを済ませナイトツアーに参加したのです。動物1匹も現れなかったし、『あぁ、だから納沙布岬はツアーの行程に入らないのね(´・ω・`)』と納得したのです。
本州最北端・大間(青森県)
本州最北端の大間崎は、下北半島の先っぽにあります。
青森県大間はマグロの、マグロによる、マグロのための街として有名です。そして、この街は本州最北端の地です。何とも中途半端な地位です。ちなみに、よく見ると気付きますが、北海道の最南端より青森県の最北端の方が北にあります。また1つ無駄知識が増えてしまいましたね。
ちなみに、近くに大間土産観光センターがあり、そこで「本州最北端到達証明書」がもらえます。たぶん無料です。
ここがミソなんですが、貰えるのは売店のレジです。ここに添乗員である私ツベルクリンがツアーで来た際に、お客様へ案内する事項はただ1つ、『証明書は売店のレジで各自貰ってくださいね〜(´・ω・`)』。
世の中と到達証明書は癒着によって支えられているのです。
関東地区最東端・犬吠埼(千葉県)
日本地図を眺めてみると、日本には端っこって言うか先っぽになる場所がいくつかあります。日本で有数の先っぽ感があるのが、千葉県の犬吠埼(いぬぼうざき)です。
犬とは、アシカを指します。今はたぶん絶滅しましたが、かつてここにはニホンアシカがウヨウヨして吠えまくっていたのでしょう。
ここは、"日本で1番早く初日の出が見られる場所"と言われています。毎年お正月には、初日の出中継という、ただ太陽を写すだけの安上がりな中継を各テレビ局はこの犬吠埼で行います。
やっぱり、ここにも灯台が存在します。コタツにみかんみたいな感じで、端っこに灯台は建っているのです。
日本最南端・沖ノ鳥島(東京都)
出典:東京都公式ホームページ
沖ノ鳥島は問答無用、日本の最南端とされています。世の中には、沖ノ鳥島がどれくらいの大きさの島なのかご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
私は元社会科教師でした。生徒たちに、『この写真は沖ノ鳥島です。沖ノ鳥島の範囲を丸で囲みなさい』と問うていました。皆さんも考えてみてください。
正解はこちらです。
赤丸の範囲内が沖ノ鳥島です。周りを無理矢理コンクリートで固めて、沈没しそうな"島"を守っているのです。数百億の工事費がかかっています。
中を覗くとこんな感じです。なんか御神体みたいです(´・ω・`)
島はどうでもいいのです。島の周りの海を日本の領海(およびその周りの経済水域)として維持し続けたいのです。島が沈没すれば、その周りの領海と経済水域も失うことになり、その経済的損失は計り知れません。
最近、某中国さんが『沖ノ鳥島は島じゃなくて岩じゃねぇ〜か(๑・̑◡・̑๑)』とイチャモンをつけて来ました。島と岩の違いは『満潮でも沈まず、居住出来る陸地が島』とされています。満潮でも沈まないように、日本政府は護岸工事をしたのです。
2012年、国際連合の機関が『沖ノ鳥島は島だわ!』と認めてくれました。
「沖ノ鳥島は岩礁ではなく島」国連機関が認定=中韓の反対押...|レコードチャイナ
ですから、皆さんも沖ノ鳥島に関してtwitterでツイートする際は"#沖ノ鳥島は島"とタグ付けしましょう。
本州最南端・潮岬(和歌山県)
以前、当ブログで『陸繋島(りくけいとう)の魅力を語る記事』にてこの潮岬を取り上げました。
陸繋島とは、島のくせに砂がたまって対岸の陸地と繋がっちゃって歩いて渡れるよ‼︎っていう非常にスペクタクルな島のことをいいます。本州最南端の潮岬(しおのみさき)は、陸繋島なのです。
写真の先の方に灯台が見えます。隙あれば灯台です。灯台マニアと端っこマニアで結婚すると行く場所が似通っていて上手くいく気がします(´・ω・`)。
日本本土最南端・佐多岬(鹿児島県)
カニみたいな形の鹿児島県の先っぽ、大隅半島の先端に佐多岬(さたみさき)はあります。
最南端なので、ソテツが植えられています。南国のイメージ維持のためであり、ソテツさんサイドの意見は無視です。
佐多岬へ至る道です。むりやり南国感満ち溢れさせています。『南国だから冬でも半袖でいいよね~』という頭の中が南国な方もいるかもしれませんが、凍死します(∩´∀`)
もともとは民間企業が管理しており、端っこに行くのに金をむしり取っていましたが、現在では大隅町が管理していますので無料です。貧乏人でも安心ですね!!
終わりに‥
時には端っこに行きたくなる時がありますよね。この記事を読んで、皆様もステキな端っこライフをお送りください!
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