【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルのネタを好き勝手に書いていくシリーズ記事です。今回は、「分かりやすく伝える方法」を考えていきます。
前回の【保存版】シリーズはこちらです
私ツベルクリンは、添乗員です。そして前職は、中学校の先生です。2つの職業に共通することは、どちらも"話をして伝える仕事"だということです。相手が中学生であれ、高齢者であれ、数十人を前にして話をする場合、適当に喋っていては、話は伝わりません。
今回は2つの職を経験した私が、人前で話す際に、伝達事項を分かりやすく伝える方法をご紹介していきます。
※こんな記事を書いている私も、まだまだ分かりやすく伝えられませんし、100パーセントできるわけでもありません。自分用の備忘録として書いていきます。
<目次>
分かりやすく伝える方法
今回の記事は、人前で話す際に分かりやすく伝える方法ですが、それがそのまま分かりやすい文章を書くことにもつながるかもしれません。順番にご紹介していきます。
①一文をなるべく短くせよ
一文とは、文章で言えば「。」から「。」の部分を指します。話をする際、この一文を短くするのです。
×悪い例
「まもなく金閣寺へ到着しますが、下車しましたら入り口までご誘導しますので、入り口でチケットをお受け取りになり、その後は各自ご見学頂いて、12時までにバスにお戻りください。」
この文章では、一文が長すぎます。一文を短くするとこうなります。
〇改善例
「まもなく金閣寺へ到着します。下車したら入り口までご誘導します。入り口でチケットをお受け取りください。その後は各自ご見学後、12時までにバスにお戻りください。」
目安としては1文は60文字以内です。
②句読点を"読む"
話をする場合、多くの方が陥りがちなのが早口になってしまうことです。早口では伝達事項が伝わりにくいです。
基本的に私は、話をする場合、「、」に該当する部分は1拍、「。」に該当する部分では2拍空けます。言い方は変ですが、1拍(もしくは2拍)空けるということによって、句読点を"読んで"いるのです。
③無駄なワードを省け
無意識に喋っている無駄なワードって結構あります。例をあげます。
「え~では、みなさん、おはようございます。今日の行程をご案内したいと思います。今日は非常に暑い一日になりそうですから、みなさま熱中症にはくれぐれもお気を付け頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。」
添乗員の朝の挨拶の例文です。100字あります。この文章を言っていることは変えずに、50字程度に縮めてください。
私ならこうします(^o^)
「おはようございます。行程をご案内します。非常に暑くなりそうです。熱中症にくれぐれもお気を付けください。」
これは極端な例ですが、削るのはこういう言葉です。
〇「え~」「あの~」「えっと~」のような意味のない喘ぎ声
⇒勝手に喘いでろ(´・ω・`)って感じです。
〇「~と思います」
⇒"思います"って言葉を接尾語として使ってるようでは、ダメだと"思います"
〇「みなさん」
⇒みなさん、と言った瞬間、聞き手は『自分には関係ないな』と思います。どうしても、使いたい場合は『43名のみなさん』のように数字を入れ具体化させます。
〇「よろしくお願いいたします」
⇒初対面の自己紹介の時には必要でしょうが、説明後の接尾語みたいな感じのセリフとしては必要ないでしょう。
元プロ野球選手の新庄剛志さんが、試合後のヒーローインタビューで禁止にしていたワードがあります。「そうですね」です。インタビュアーが質問をした後の返答として、『そうですね、~」とまず返答する選手は非常に多いです。これは、受答えするにあたって無駄な単語です。これを新庄選手は意識して無くしていたのです。
④相手の目を見て話せ!
相手の目を見ることで「あなたにお話ししているんですよ」とアピールすることが出来ます。これは、話す相手が1人でも50人でも変わりません。
視線を右や左にうつし、全体を見渡すようにします。動かし過ぎると挙動不審に思われますが、聞いている方は『自分のことを見ているな(見てくれているな)』と思います。その結果、聞く側が話を聞く態勢になるのです。
かなり具体的な話になりますが、添乗員がお客様へ案内するのはバス車内であることが多いです。その時の、私の視線の動きを図式化しました。通常、添乗員は☆マークの位置にいます。まず、赤の矢印のように、視線を移動させます。ここで、ほぼ全員と目が合います。
その後、しばらく前を向いてお話します。話の途中で、青の矢印のように視線を移動させます。視線の動かし方を何パターンか持っておき、聞き手側に常に緊張感を持ってもらうようにするのです。
⑤声の大きさ、テンポに緩急をつける
伝わる、伝わらない以前の問題として、聞いていると眠くなる話し方ってありますよね。話自体が面白くないということも考えられますが、声の調子が一定なのも考えものです。
伝達事項の中でも、とりわけ大事な部分があると思います。私は、その大事な部分を「ゆっくり」「低い声」で発声します。話すテンポや声色を変えることで聞き手側に「おやっ?」と思わせるのです。
反対に、話の内容が変わるとき、少し高めの声を出します。曲で言う転調です。「一方で、~」「しかし、~」「もう一つは~」のような場面です。
終わりに‥
どうでしょうか、上手く伝わりましたでしょうか?"スピーチとスカートは短い方がいい"と言いますが、まさにその通りなのです。人間の集中力が持続する時間なんてたかがしれています。短い文章で簡潔にお話しすることが、相手に伝わる近道なのです。
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