日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【保存版】終戦記念日に観たいおススメの映画7選

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f:id:tuberculin:20190806205537j:plain保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルのネタを好き勝手に書いていくシリーズ記事です。今回は、「終戦記念日に観たい映画7選」をご紹介していきます。

 

私ツベルクリンは、普段ほとんど映画を観ません。よく巷では、「年間300本映画を観る映画マニアが選ぶ〜」みたいな記事があったりしますが、それとは逆な視点の「映画ほとんど見ない奴が選ぶ〜」みたいな記事もあっていいと思うのです。『映画興味ないやつでも惹かれる映画」みたいなスタンスです。

 

そういう記事無いかなぁ〜って思ってたらありましたわ(๑・̑◡・̑๑)

www.tuberculin.net

 

 

さて、そんな映画観ない私が今回は8月15日の終戦記念日に観たい映画をご紹介していきます。映画興味ないけど、それでも印象に残る映画をリストアップしてみました。ご家族揃ってぜひご覧ください。

 

<目次>

 

 

 

硫黄島からの手紙

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出典: https://www.amazon.co.jp/

クリント・イーストウッド監督作品。2006年公開。いわゆる"硫黄島シリーズ"の2作品目となります。1作品目はアメリカ軍側からの視点で撮影された『父親たちの星条旗』、一方『硫黄島からの手紙』は日本軍側からの視点で描かれています。

 

舞台は1945年2月の硫黄島。ここは住所で言えば東京都にあたります。アメリカ軍は、硫黄島を占領し日本本土への空襲基地として使用する目的でした。硫黄島を守る日本兵は『硫黄島が敵の手に落ちれば、本土にいる残してきた家族たちが犠牲になる』と考え、必死の防衛戦を展開しました。

 

主人公栗林忠道役は、監督からのオファーで渡辺謙が演じましたが、それ以外の役は全てオーディションでの募集です。嵐の二宮君や竹内結子の元旦那もオーディションからの出演です。

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渡辺謙の演技ももちろん素晴らしいのですが、個人的には二宮君の演技も良かったです。まずは『父親たちの星条旗』を観た後に、こちらの作品を見てみましょう。

 

 

 

シンドラーのリスト

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出典:Yahoo!ニュース

スティーブン・スピルバーグ監督作品。1993年公開。それまで『E.T』『ジュラシックパーク』などの娯楽映画でその名を轟かしていたスピルバーグが『実はシリアスな戦争系映画も撮れるんだぜ(*'ω'*)』と意欲的に取り組んだ作品です。

 

舞台は1940年代のドイツ。当時のドイツはヒトラー率いるナチスが独裁的な体制を敷いており、ドイツ人の敵とヒトラーが決めつけたユダヤ人の虐待・虐殺を行っていた時代でした。そんな中で、実業家であるオスカー・シンドラーが"自分の工場の労働力とするため"という名目で多くのユダヤ人を自分の工場へ引き入れその命を救った実話に基づく映画です。

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出典:オスカー・シンドラー - Wikipedia

シンドラーのリスト"とは、彼が自分の工場で働かせるユダヤ人の名をリストアップしたものです。このリストに名前が載れば、シンドラーの工場で働くことができ、命が助かるという意味があります。

 

当初は、純粋に労働力が欲しかっただけのシンドラーでしたが、労働力を求めてユダヤ人収容所を訪れた時に、そのあまりの劣悪さにショックを受けます。そして、やがてユダヤ人救済のために彼は奔走するのです。

 

映画は前編モノクロです。スピルバーグ監督があえてモノクロ撮影にしたのですが、全編を通して所々「赤い服を着た女の子」が出てきます。これは、オスカー自身の潜在的な意識に訴えるものとして登場してきます。オスカーの気持ちが揺れ動く場面に赤い服を着た女の子は出てくるのです。そこにも注目してご覧ください。

 

 

 

月光の夏

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出典: meiga368.blog28.fc2.com/

神山征二郎監督作品。1993年公開。実話をもとにしたフィクション作品という位置づけです。舞台は1945年の九州・佐賀県。鳥栖市の鳥栖小学校に2人の特攻隊員がやってきます。海野と風間という名の兵士でした。風間はかつて音楽学校の生徒でピアノが得意でした。

 

明日、特攻隊の基地がある鹿児島県知覧へ旅立つ(知覧への配属はすなわち特攻隊として出撃、死ぬ運命であることを意味している)ので、その前にピアノを弾きたい…との理由でした。その時に引いたのがベートーベンの『月光』でした。

 


ベートーベン「月光」:高音質 Beethoven "Moonlight Sonata"

 

そして、その後2人は特攻隊員として出撃します。それから数十年がたち、特攻隊員が弾いたピアノが老朽化のため処分されることとなりました。当時、特攻隊員の対応をした小学校教諭であった吉岡先生は、そのことを聞きつけ、各地でピアノにまつわる講演会を開き、ピアノの保存を働きかけます。

 

その後、実は風間は生き残っているのことが判明します。飛行機の不具合で帰着していたのです。その後は、死んでいった仲間たちに後ろめたさを感じながら、何も語らずに半世紀生きてきたことを吉岡先生は知ります。そして、風間と吉岡先生は再会し、当時のピアノでベートーベンの『月光』を奏でるのです。

 

その時弾いたピアノは、処分されずに保存され現在では鳥栖市のサンメッセ鳥栖のロビーに展示してあります。

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出典:https://www.ryutouen.co.jp/

鳥栖へお越しの際はぜひお立ち寄り頂き、平和に思いを寄せてみてください。

 

 

 

この世界の片隅に…

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出典: https://www.amazon.co.jp

片淵須直監督作品。2016年公開。舞台は1930年代~1940年代にかけての広島・呉。"すず"という一人の少女を通して、あくまで一般庶民からの視点で戦時下の生きざまを描いています。

 

戦時下の広島のお話なので、当然原子爆弾の描写は出てくるんですが、原作者のこうの史代さんは"原爆以外の戦争にも向き合う必要がある"というスタンスの方です。原子爆弾の投下ではなく、呉を襲った呉軍港空襲をストーリーの軸に置いています。

 

戦時下の暮らしは、暗く我慢を強いる陰湿な暮らしと思われることが多いですが、この作品では、そういった暮らしの中でも創意工夫をして懸命に生きていく庶民の姿が垣間見えます。

 

あと、できれば原作の漫画をぜひ読んでいただければなと思います。2016年公開の映画では触れられていないエピソードが描かれています(すずと遊女との出会いとか)。そして、そのエピソードも含めた長編版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 が2019年12月公開予定です。


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対馬丸 さようなら沖縄

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出典: 「記憶をくすぐる」大人のメディア Middle Edge(ミドルエッジ)

小林治監督作品。1982年公開。「対馬丸(つしままる)」とは、輸送船の名前です。舞台は1944年の沖縄が舞台です。

 

1944年の段階で日本はアメリカ軍に押されており、近い将来沖縄が戦場になることが予想されました。それにともない、児童を沖縄から本土へ疎開させる案が浮上し、実行されました。対馬丸はその疎開輸送船として投入されました。

 

1944年8月21日、沖縄県の那覇港を出港した対馬丸は一路九州の長崎港を目指し出港しました。そして、途中の鹿児島県トカラ列島沖合でアメリカの潜水艦ボーフィン号から魚雷攻撃を受け沈没。乗組員や乗船、子供たちを合わせ1484名が死亡、助かったのはわずか59名のみでした。

 

声優さんとして『ワンピース』のルフィや『ドラゴンボール』のクリリン役で知られる田中真弓さんも出演しています。この映画は、ぜひご家族で観て欲しい映画です。特に小学生のお子様をお持ちの方は(ただ、今回紹介した7選の中で一番トラウマになりそうな映画ではありますが…)

 

 

 

日本のいちばん長い日

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出典: Yahoo!映画

まさに8月15日そのものを描いた作品。原田眞人監督作品。2015年公開。1945年8月15日に日本は無条件降伏をし、戦争は終結するのですが、その決断に至るまでの過程を描いた映画です。半藤一利氏の小説『日本のいちばん長い日』が原作です。

 

ストーリーは、昭和天皇(本木雅弘)、鈴木貫太郎内閣総理大臣(山崎努)、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)の3人を中心にして進められます。御前会議(天皇が出席してお行われる会議)において、"降伏するのか、それとも戦争継続か"の選択を迫られます。

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出典:シネマカフェ cinemacafe.net

少し当時の政治状況を説明すると、1945年7月26日、アメリカ・イギリス・中国が連名で日本に無条件降伏を要求する「ポツダム宣言」が発表されます。と同時に日本側に『ポツダム宣言を受け入れよ(無条件降伏せよ)』とアメリカ側は要求します。

 

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出典:阿南惟幾 - Wikipedia

これに対し、日本側のおおむねの意見は「降伏やむなし」との見方が大勢でした。ただ、問題となったのが「国体護持(こくたいごじ:ここでは天皇制を維持存続させること)」をアメリカ側に要求するかどうかでした。『天皇制の存続が認められないのなら徹底抗戦すべし』との意見が軍部(とくに陸軍)から出ていました。その陸軍のトップが阿南惟幾(あなみこれちか)だったのです。

 

日本の方針を決める会議において阿南大臣は戦争継続を主張します(もっとも、これは血気盛んな部下たちの主張を汲んだカモフラージュだったのではとも言われている)。会議は紛糾し、結論は出ません。そこへ飛び込んでくる広島および長崎への原子爆弾の投下の知らせ。男たちは決断を迫られるのです‥。

 

 

ホテル・ルワンダ

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出典:エスニック見ーつけた!

海外の戦争も目を向けてみましょう。テリー・ジョージ監督作品の『ホテル・ルワンダ』です。2004年公開。題材は1993年にアフリカのルワンダで起こった内戦を基に作られています。

 

アフリカ諸国は、欧米の植民地政策により、欧米の都合で国境線が決められました。民族や文化の違いを無視したその国境線は、民族の分断を生みました。ルワンダ国内でも、多数派のフツ族と少数派のツチ族に別れました。

 

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出典:Yahoo!ニュース

ルワンダを支配していたのはベルギーですが、国内のパワーバランスを取るために、少数派のツチ族を優遇しました。当たり前ですが、多数派のフツ族は反発し内戦に発展していくのです。

 

内戦だけでも悲惨なのですがその最中にツチ族や穏健派のフツ族に対する虐殺が始まってしまいます。この虐殺によって50万~100万人が死亡したとされています。この虐殺に対し、自分のホテルに匿うことで人々を救ったのがポール・ルセナバギナでした。

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出典:オテル・デ・ミル・コリン - Wikipedia

上の写真は、ポールが人々を虐殺から守るために匿ったホテル「 オテル・デ・ミル・コリン」です。前述したドイツのシンドラーを想起させるエピソードであり、"アフリカのシンドラー"とも呼ばれています。

 

当初は、虐殺を扱った重いテーマであったため、日本での公開予定はありませんでした。しかしながら、公開要望の声が高まり、2006年に日本で公開されました。

 

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映画の冒頭で当時の社会情勢の解説があるので、全く予備知識がなくても楽しめます。反戦映画でもあり、また1人のホテルマンの男らしさを描いたヒューマンドラマでもあります。戦争映画に興味がなくても楽しめる作品です。

 

終わりに…

『映画あまり観ないとか言いながら、結構見てんじゃねえかよ(*^-^*)』と思われたかもしれませんが、何言ってんのかちょっと分かりません。

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