【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回は、長野県の千畳敷(せんじょうじき)カールをご案内していきます。
前回の【ツベルクリンwalker】の記事はこちら
カールとは、ひげ面のおっさんが子供たちを誘惑してくる中毒性のあるお菓子です。
ではなくて、地理学用語で地形の一種です。
日本語では「圏谷(けんこく)」といいます。カールとは、ドイツ語です。氷河の浸食によりまるでプリンをスプーンでえぐった様な形になったくぼ地の事をいいます。
このカール部分が畳が1000枚敷けるくらい広いよね!ってことで「千畳敷カール」と呼んでいます。
ってか日本には「千畳敷」って名前の観光地多すぎです。日本人はちょっとでも広いとすぐ畳を敷きたがります。
長野県の千畳敷カールは、標高2612mでありそこまでロープウェイで上がれます。長野県って簡単に標高2500mくらいなら登れちゃうヤバいエリアなのです。このカールには遊歩道が整備されてあって、高山植物を鑑賞することが出来ます。
今回は、この千畳敷カールを歩いてみましょう(*´▽`*)
<目次>
千畳敷カールへのアクセス
標高2612mの千畳敷カールまでは、菅の台バスターミナルにて登山バスに乗り換え、さらにロープウェイに乗り換えで到達できます。菅の台バスセンターは、中央自動車道の駒ヶ根icより5分で着きます。菅の台バスセンターまでは、自分で頑張って来てください。
菅の台バスターミナルです。ここで乗ってきた自家用車とはおさらばです。登山バスへ乗り換えましょう。
ちなみに、この千畳敷エリアは全て「中央アルプス観光グループ」の支配下にあります。登山バスもロープウェイもホテルも全部中央アルプス観光さんが仕切っています。こういう"ある観光地を1つの企業が独占している"みたいな所って日本に結構あります。
路線バスでふもとのロープウェイ駅、しらび平駅まで来ました。うねうねのカーブ道を30分上がっていきます。吐き出そう、ゲロを(๑・̑◡・̑๑)
ロープウェイの切符売り場です。残念ながら、ロープウェイに乗るにはお金が必要です(路線バスもお金かかるんですけどね)。無一文の方はここでお別れです。
毎回言ってますが、ロープウェイの片道料金ってどういう需要なんでしょう?確かに、千畳敷カールまでは登山で登っていくこともできますけどね‥(´・ω・`)
時刻表です。ただ、多客時は時刻表なんて無視のピストン運行です。マジで多客時は整理券が発行されます。
混雑予想カレンダーはこちら
https://www.chuo-alps.com/wp-content/uploads/2019/07/d49a7358ff8ca014a1d3f1b3f794dd6b.pdf
ヤバい時は平気で2~3時間待たされます。そして、過去に『よっしゃ、今日は全く混まない日やな!』と思って油断して行ったら3時間待ちを喰らったことがあります。人間さんの行動なんて予想できないのです(´・ω・`)
奥の方に坂道が見えていますが、このロープウェイ駅周辺にも散策路が整備されているのです。もちろん、私は常に上を目指す上昇志向の人間ですから無視します。
もし、ロープウェイに乗ろうとしている方で、過酸化ソーダや黄リン、硫酸などの薬品をお持ちの方はすぐさまお申し出ください。
???『悪いなのび太、このロープウェイ61人乗りなんだ(´・ω・`)』
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日本で一番標高の高い駅、千畳敷駅(標高2612m)に着きました!
千畳敷駅はロープウェイの駅であり、なおかつホテル千畳敷でもあります。もちろん、日本で最も標高の高いホテルです。先日の「標高が高いところにある施設選手権」でもランクインしました。
自販機です。もちろん、標高相応にボったくるのを忘れてはいません。
ホテル千畳敷のフロントです。
観光地には顔ハメパネルなんかがありますけど、最近はこういうSNS型顔ハメパネルも登場しています。
千畳敷カールを歩いてみよう
千畳敷カールは、ぐるっと1周できる遊歩道が整備されています。40~50分で回れます。
空から見るとこんな感じ
中央アルプス飯田~駒ヶ岳:しらび平駅~千畳敷駅~千畳敷カール【空から公式】
ビビったのが、標高2612mの異世界に保育園児がいたことです。昨今の教育業界では人権教育やメディア教育などの重要性が叫ばれて久しいですが、ここ長野県では「標高教育」も盛んなようです。保育園児のころから高標高に慣れさせるのです。
余談ですが、遊歩道から分岐する形で木曽駒ケ岳(きそこまがたけ:標高2956m)への登山道が続いています。この山に地元の中学生が毎年学校行事として登っているのです。とんだ学校行事です。
普通、中学生の林間学校や宿泊体験で登る山って標高1000m~1500mくらいだと思うのですが、さすが標高教育をほどこしている長野県、標高3000m級の山に強制的に登らせます。ですから、長野県民の保育園児が千畳敷カールにいても問題ないのです。
中ア駒ケ岳、一歩一歩 中学生の学校登山始まる|信州山小屋ネット 信濃毎日新聞社
神さまも標高高い場所がお好きなようです。
ちょっと晴れてきました。千畳敷カールの天気は政治家のマニフェストくらい変わりやすいです。
この世に黄色の花って多すぎです。しかも、非常によく似ています。こいつは「ミヤマキンバイ」か「̪シナノキンバイ」か「ミヤマキンポウゲ」か‥。とにかくお花です。
たぶん「チングルマ」だとGoogleさんは言っています。
この紫のお花は「コイワカガミ」です。
くぼ地なのがよく分かると思います。
「コバイケイソウ」です。こいつは猛毒を持っているクソみたいな植物です。お粥にして食べたくなります。私も昔はよくコバイケイソウを食べちゃって天国に召されていました(^^♪
猛毒だらけです。実は、この千畳敷に猛毒が咲き乱れるのは数年に1度だけだそうです。つまり、今年は猛毒の当たり年であるわけです。やったね!
ホテル千畳敷の外観です。
運命の分岐点です。左に行けば登山道、右に行けば遊歩道です。
こいつを登っていくと木曽駒ヶ岳(標高2956m)にたどり着けます。もちろん、そんな攻撃的な行程ではないので無視します。
あれれ~急に曇って来たよ~(*‘∀‘)。
さっきまで見えていたお山が見えません!私の将来のようです!
これは「アオノツガザクラ」らしいです。桜感0です。ツツジ科の植物なんですね。
全く見えません。まるで私の人生のようです
これは、「シナノキンバイ」でしょうか?もう何でもいいです(´・ω・`)
ここにも猛毒が咲いていました。油断も隙もありゃしません。
「ミヤマクロユリ」です。この子はなかなか見つけられません。
そして、こいつは嫌でも目に入って来ます。
大変低品質な看板を発見しました。記念撮影をしましょう!
やっぱり風景に池があると映えますね
くぼ地なので無意味に登りがあります。
おそらく冬季に積もった雪の重みで傾いちゃってますが心配無用です。
千畳敷駅まで帰って来ました!
下界が全く見えません。双眼鏡の存在価値皆無です。
日本で最も高標高にあるカフェ「2612カフェ」です。標高が2612mだから2612カフェです。単純です。
ってかいたるところに「2612」の数字が施設に散りばめられています。2612に誇りを持っているのです。
ドリンクメニューです。
標高2612mの世界でも下界の流行には敏感です。タピオカとかただの餅です。
長さ26.12cmのホットドックです。どうやって0.01mmまで計測するのか不明ですが、胃の中に入れば同じです。
今回は、当ブログでご紹介するために、プレミアムコーヒー(¥480)を注文しました。私の日当とほぼ同じ金額です。
コーヒー飲んでたら晴れましたわ!これも¥480のおかげです!!
終わりに‥
ちなみに紅葉の時期はこんな感じです。
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