【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回は、鹿児島県にある甑島(こしきしま)列島をご案内していきます。その後編です。
前編はこちら
鹿児島県の甑島列島って聞いて、場所がピンとくる人が果たして存在するのでしょうか?甑島列島に住んでいる人でさえ、『甑島列島?どこ?(´・ω・`)』と思っているはずです。
甑島列島は、漫画『Dr.コトー診療所』のモデルになった離島であり、つまりはド田舎です。今回は、多くの方が行かずに寿命を迎えるであろう甑島列島にスポットを当てていきます。その後編記事です。
<目次>
甑島列島の概要
出典:www.kagojinjacho.or.jp/
鹿児島県の赤〇の位置に甑島列島が浮かんでいます。市町村は、対岸の本土側にある薩摩川内(さつませんだいせんだい)市に含まれています。人口は約5500人、本土側から45キロ離れた海上に浮かんでいます。
出典: imagic.qee.jp/
甑島列島は大きく分けて3つの大きな島から構成されています。北から順に「上甑島(かみこしきしま)」「中甑島(なかこしきしま)」そして「下甑島(しもこしきしま)」です。上甑島と中甑島は橋でつながっています。
一方、下甑島への移動手段は現在は船のみです。というのも、中甑島と下甑島の間に現在橋が建設中であり、それが開通すると3つの島は橋でつながることになり、非常に利便性が増します。完成予定は2020年です。つまり、今甑島へ行くのはフライングな気がしますがきっと問題は無いはずです(*'ω'*)
前編では、上甑島と中甑島をご紹介しましたので、後編の今回は下甑島の見どころをご紹介していきましょう。甑島列島へのアクセス方法については、書くのめんどくさいので前編記事を見てくださいね!!
島内名所めぐり
今回は、下甑島の名所を巡っていきます。
鳥の巣山展望台
離島って言ったら展望台です。旅行会社は、お金がかからない展望台が大好きでよく行程に入れます。下甑島の北に「鳥ノ巣山展望台」がありますので行ってみましょう。
展望台へは、もちろん階段を登って行かなければなりません。天気が良くないと景色見えないですが、天気が良いとクソ暑いというジレンマを展望台は抱えています。
甑島列島は、日本唯一、カノコユリが自生しているエリアです。眼下にはカノコユリが咲いています。
灯台と工事中の橋が見えます。この橋が開通すれば、甑島列島は全て橋で繋がることになり多分便利になります。フェリーでチンタラ移動しなくてよくなるのです。フェリーざまぁぁぁぁぁぁぁぁ(๑・̑◡・̑๑)
なお、ガイドさんの独断によると、強風が吹く場合は橋が通行止めになるので島同士の交通機関としてフェリーが廃止される見込みはないようです。橋ザコいわ(๑・̑◡・̑๑)
完成予定は2020年です。
日本中にはひっそりと「基準点」と「水準点」が各地に存在しています。基準点(三角点とも)は緯度や経度などの位置の基準、水準点は標高の基準です。ここには両方を兼ねたものが設置されていました。人間さんは普通に踏んづけていきますので、破壊されないように石で囲んでいます。雑草生えちゃってますが大事なところに毛が生えるのは人間と同じなのです。
隙あらばカノコユリです。
列島全体が国定公園に指定されていますから、採っちゃダメだし食べてもダメです。
夜萩円山公園
続いて夜荻円山公園(よはぎまるやまこうえん)に行きましょう。前編でもご紹介した鹿島断崖(高さ200m)を一望できる展望台です。ほらまた展望台ですわ(´・ω・`)
Google mapさんで「夜荻円山公園」と検索すると『は?どこやそれ?』と出てきます。Googleさんでさえ未知の場所なのです。
カノコユリが咲くのは真夏です。つまり、時期としては真夏がおススメとなります。画面からでも、"真夏×階段=死んじゃう"の方程式が垣間見えると思います。
鹿島断崖です。バームクーヘンみたいな地層が見所です。
これだけ高いのに海の底が見渡せるくらいのバスクリンです。
甑島で見られる花はカノコユリだけではなく、この「ニシハマカンゾウ」も楽しめます。
【スポンサーリンク】
藺落展望所
さっきから展望台ばかり行ってます。ですがこれに関して文句を言うのは『なんでディズニーランドはミッキーマウスばかりなんだ!』と言うようなものです。離島=展望台なのです。
藺落(いおとし)展望所は、藺草(いぐさ:畳の原料)を出荷させるためにこの崖から投げ落としていたことからその名前の由来が来ています。ここからも絶景が楽します。
観光地の案内板に関しては『写メアップするから勝手に読んどけ(´・ω・`)』という親切丁寧な対応を心がけております。
ほらまたカノコユリ(´・ω・`)
展望台への道です。ずいぶんアバンギャルドな道ですが、猛暑ですから意外とこの茂みが涼しくてありがたいです。
と思ったら茂みが無くなりました。もうこれ以上進みたくないです(´・ω・`)
隙あらば断崖絶壁&バスクリンです
観音三滝
下甑島の南側へと移動しましょう。旅行会社は展望台も好きですが滝も好きです。だってお金かからないんだもの(´・ω・`)。
そういう大人の事情があったとしても、こういうクソ暑い日は滝に打たれたくなるのもうなずけます。
三段になって落ちる観音三滝を見学しましょう。高さは55mあるみたいです。
一番下の三の滝です。上から滑ってきたらお尻が無くなりそうです(*‘∀‘)
分かっていたことですが、二の滝へは階段を上がらないと見られないらしいです。せっかく涼んでいたのにまた汗をかかせる滝さん側の一連のシステムには脱帽です。
こちらもずいぶんと険しい階段です。
手前が二の滝、一番上が一の滝です。上から滑ってきたら背中が無くなりそうです。
下甑武家屋敷通り
旅行会社は展望台も滝も好きですが、武家屋敷も好きです。だって(以下省略)。下甑島にも武家屋敷があります。鎌倉時代から豊臣秀吉の時代まで甑島列島を統治した小川氏の時代の名残です。
武家屋敷通り近くの手打海水浴場です。甑島列島をモデルとした漫画『Dr.コトー診療所』において、診療所があったのがこの手打集落なのです。
武家屋敷通りの入り口に「おふくろさん歌碑」があります。『おふくろさん』と言えば、森昌子の元旦那のヒット曲として有名です。
森昌子の元旦那のお母さんの出身が下甑島なので、ここに歌碑が立っているのです。歌碑の前に立つと勝手に『おふくろさん』のメロディーが流れてきます。1999年に完成し、除幕式には森昌子の元旦那と作詞者の川内康範氏が同席しました。なお、その数年後歌詞の改変を巡って「おふくろさん騒動」が起こる模様(´・ω・`)
玉砂利の石垣が美しいです。
武家屋敷通りに「下甑郷土館」があります。無料です。無料なら入らない理由がありません。
館長さんを呼ぶときは太鼓を叩きます。戦国時代のほら貝を吹く時代から進歩していません。
この郷土館は1982年開館のようですが、その時代の建物ってこういうファンシー感溢れる丸い電飾が好きですよね。
昔の生活道具が展示されています。こういうの好きです。
火を入れた炭を入れてその熱でアイロンがけします。電気が無くても使えて便利ですね!!(なお、炭が手に入らない模様)
もはやボビンケースさえない時代のミシン。これで殴ったら死にそうです
壊れかけのradioです。美空ひばりさんの歌声が聴こえてきそうです。
帰りは高速船で
甑島列島と本土はフェリーと高速船が就航しています。行きはフェリーで来ましたから帰りは高速船で帰ります。
高速船をデザインしたのは、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏というデザイナーです。特にJR九州と水戸岡氏はズブズブの関係であり、九州の列車は水戸岡氏デザイン列車ばかりです。高速船とJRは特に繋がりはないですが、こちらも水戸岡氏がデザインしています。
船の中とは思えません。こんなにおしゃれだったら、船酔いしてもゲロまみれになるのが申し訳ないです(*^-^*)
クソ暑い中、生ぬるい潮風を浴びながら帰りましょう。
終わりに…
海の秘境を味わいたい方はぜひ甑島列島にお越しくださいね♪めんどくさい方は、当ブログを徘徊なさってください(๑・̑◡・̑๑)
はてなブックマーク、コメント、はてなスター大歓迎です。
読書登録はこちらからどうぞ‼︎