日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【保存板】元教師が教える人に教える時の"4つの手順"

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【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルの有益かつ無益な情報を書いていくシリーズ記事です。今回のテーマは「元教師が教える人に教える時の4つの行程」です。

 

前回の【保存板】シリーズの記事はこちら

www.tuberculin.net

 

 

家庭や職場などで人にモノを教える時ってあると思います。仕事のやり方であったり料理のやり方とか縄跳びの飛び方とか‥。特に自分が親や上司、先輩になればなおさらでしょう。

 

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ところが、教え方が上手な人ってあんまりいません。なぜなら、"教え方"を誰も教えてくれないからです。

 

私は、何かを教える時には「4つの手順」があると考えています。この4つの手順を全て行わなければ、それは"教えた"とは言わないとさえ思っています。

 

4つの手順とは、次の通りです。

①やり方を言う

②自分がやってみせる

③相手にやらせてみる

④評価する

 

もっとも、この4つの手順は私のオリジナルではありません。80年以上前から言われていた手順なのです。

 

この"人の教え方"について提言したのが、旧日本海軍連合艦隊総司令官、山本五十六(やまもといそろく)です。

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出典:山本五十六 - Wikipedia

彼の言葉として有名なのが、次の格言です。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」

 

彼は戦前に生きた人物であり、しかも軍人です。自分の命令で多くの兵士を動かすことだって可能です。そんな彼でさえ、人を動かすには何段階もの手順を踏まないとダメだと言っているのです。

 

もっとも、山本五十六の格言と私が考える手順は少しだけ違うので、手順ごとに詳しく説明していきます。

 

 

 

①やり方を言う

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言葉で相手に説明する手順です。もっとも、多くの人がこの「やり方を言う」手順のみが教える行為だ、と勘違いしています。

 

ただ、言葉で教える事も分かってるようで分かっていない方が多い気がします。言葉で教示する場合、押さえるべきポイントは以下の点です

 

〇具体的に指示せよ(数字を示す)

〇1度に複数のことを教えるな

 

「具体的に指示せよ(数字を示す)」についてですが、例えば『なるべく早く終わらせて』という指示を『10分以内に終わらせて』と言い替える、などです。具体的な目標値を数字で示すことで、そこを目指して教えられた側は動こうとします。

 

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あと、欲張って1度に複数のことを教えようとする人がいますが、よほど聞き分けが良い人でない限り、まず習得は無理です。例えば、走り方を教える場合、私ならまず腕の振り方だけを教えます。『腕は大きく振ってね~アゴは引いて走ろうね~姿勢はまっすぐしましょう。あと、足の振り出し方は~』とか教えていたら、教えられた側は混乱します。

 

 

②自分がやってみせる

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教え方の手順は4つありますが、2つ目以降を意識してやっている人はあまりいません。大抵、口で説明して終わりです。

 

②の手順「自分がやってみせる」という行為は、いわばお手本を見せるという意味です。教えられる側は、お手本を見せてもらわねば『どういう状態が完璧な状態なんだろう?』と分からない状態が続きます。

 

ところで、皆さんは"学ぶ"の語源ってご存知ですか?「真似ぶ」と言われています(諸説あります)。人は、誰かの真似をすることで自分の技として習得していくのです。そのためには、真似をする相手が必要なのです。

 

 

 

③相手にやらせてみる

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何を教える時でも共通しますが、教える側が付いた状態で教える相手に目の前でやらせてみるのです。勉強でも料理でもスポーツでも仕事でも同じです。

 

私の現在の仕事は添乗員ですが、新人の添乗員を指導することもあります。一緒に日帰りツアーに同行します。その時は、午前中自分が手本を見せた後、午後からは実際に新人さんにお客様の前で仕事をやらせてみます。

 

何かを覚える時には、教えられる側が受け身ではダメだと思うのです。学校の授業だって、先生の話を聞くだけでなく、生徒自ら調べたり発表したり能動的でなければ勉強は身に付かないのです。

 

 

 

④評価する

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③の手順で、実際にやらせてみて、そこで100%出来る人は少ないと思います。いたらその人は秀才です。

 

そこで、やらせた後にその場で評価する必要があります。改善点を指摘し、もう一度やらせてみるのです。

 

大事なのは、出来なかったからといって叱ったり、ましてや怒鳴ったりしないことです。あくまで改善点を指摘するだけです。そして可能ならば、出来た部分を褒めることです。

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100%完璧な人が珍しければ、100%ダメな人も珍しいです。どこかに、褒めるポイントがあったはずです。添乗員の指導で言えば、『声の大きさは丁度良かったです。後は、もう少しゆっくり話すとより伝わりやすくなります』と言ったように、改善点と褒めるべき点を両方指摘してあげるのです。

 

人に褒められるのって、5歳でも30歳でも嬉しいですからね。人に教える時に叱る(ましてや怒鳴る)ことは、よっぽど命に関わることでない限り、それほど必要ありません。大事なのは、褒めることだと思います。

 

以上、4つの手順をご説明してきました。そして、この4つの手順を行ってそれでも相手が習得できなければどうするか?もう1回、4つの手順を繰り返せばいいだけの話です。教えるという行為は、教える側にある程度の忍耐力が要りますね(´・ω・`)

 

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