当ブログの管理人である私ツベルクリンは、プロフィールにもあるように現役の添乗員です。そして、現在、添乗員業界は新型コロナのせいで危機的状況にあります。
添乗員の待遇に関しては、
こちらの記事で言及しましたが、世の中の添乗員の99%は派遣社員です。派遣社員ってことは、非正規雇用ということです。仕事に行った分だけ(ツアーに添乗した分だけ)しかお給料が入って来ません。
現在、新型コロナの影響で、海外ツアーはもちろん、国内ツアーの出発本数も激減している状態です。旅行会社の正社員たちは、ツアーが出発しなくともお給料は出ると思いますが(減るかもしれないけど)、添乗員たちのお給料は0です。休業手当なんてものも当然ありません。非正規雇用ですから(*'▽')。
3~4月は、旅行業界にとって稼ぎ時です。桜のツアーが多く企画されていました。
通常、この時期(2月下旬~3月上旬)は3月~4月のツアー分の添乗依頼がガッツリ入ってくる時期で、ビッシリとスケジュールが埋まっていく時期です。ところが、現状では全くの不透明状態です。これでは、収入は0です。むしろ、税金とか引かれると給与明細がマイナスになる可能性だってあります。
Yahoo!ニュースにこんな記事が上がってました。
このニュースに寄せられたコメントを見てみると
"非正規雇用だと、予防的に会社を休んだら生活に支障が出てしまう。稼働がゼロになれば、給料がゼロになるだけではなく、給料明細の代わりに税金などの天引き分の請求書が送られてくるという、笑えない有様だ。"
そうなのよ(*'ω'*)。
他には、
"添乗員だけではないです。バス会社、旅館、ホテル、ドライブイン、お土産屋さん、各観光施設、そして旅行会社等。全て旅行業界に関するものは厳しいです。つぶれるところも出てきます。"
ツアーが無くなると、旅行会社と関係が深かった関係機関全て影響を受けます。
こういう意見も
"こういう時のための貯金でしょ? 今まで何してたの?"
まあ、そうなんですけどね。ただ、日頃から貯金できるほどお金もらえてるわけではなくて‥。夏と冬のボーナスも派遣だから0だし‥(*'ω'*)。
新型コロナとバスツアーに関しては、少し前にこういうニュースもありました。
新型コロナに感染していた70代女性がバスツアーに参加していた問題です。熱がある状態でバスツアー参加するなよ!って感じなんですが、この報道を機に『同じバスツアーのお客の中にコロナウイルス保有者がいるかも‥』という不安が広がり、予約していたツアーをキャンセルしていったと思われます。
よくよく考えてみれば、バスツアーはあの狭いバス空間の中に40名程度が長期間乗車しますから、濃厚接触のお手本みたいな状態です。
ですから、一般的な思考回路を持つ人が『今の時期は不要不急の旅行は自粛しよう。バスツアーなんてもってのほか』と考えるのは、ごくごく自然なことです。観光業界(特にバスツアー客を受け入れていたところ)は、瀕死状態に陥るでしょうけど(´・ω・`)。
ただね~、皮肉なのが、今観光地ってめっちゃ観光しやすい状態なのよ。
KTNテレビ長崎 新型コロナウイルスで連休の観光地で人はまばらに
中国や韓国からの外国人客(いわゆるインバウンド)が激減しているので、現在日本各地の観光地は人もまばらで静かです。いかに、今までインバウンド客で溢れていたか、って話です。
京都の祇園の様子です。いつもなら外国人観光客だらけですが、人通りもまばらです。その結果、風情ある京都感が味わえるようになっています。京都市内のホテルも余裕で予約取れるみたいです。
まぁ、ただどこにコロナウイルスが潜んでいるかわかりませんからね〜。旅行行ってコロナに罹っちゃったら絶対叩かれるわ(๑・̑◡・̑๑)
できれば、今みたいな閑静な風情ある状態で私も添乗したいです。もちろん、ツアーが出発しない限りは仕事できないんですけどね。
添乗員は派遣社員ですから、副業も可能です。添乗員の中には、他の短期の派遣の仕事をやる人もいるみたいです。ただ、長期的にツアーが出ないということになれば、添乗員業界はもちろん、観光業全体がダメージを受けることは必至です。何とか、桜が咲く観光シーズンまでには収まって欲しいものです。
ただ、暖冬のせいか、今年の桜開花早そうだしな‥(´・ω・`)。