【ひねくれ都道府県ガイド】は、現役添乗員である私が各都道府県別におススメの観光地を広く浅く紹介していくシリーズ記事です。今回は「山形県(やまがたけん)」をご紹介していきましょう。
前回の記事(宮城県編)はこちら
山形県は面積9325km²、人口107万人(2020年現在)の都道府県です。山形県にゆかりある人物と言えば、ダニエル・カールさんであり、それ以外はいません。有名な特産品としては、サクランボです。それ以外はありません。まさに、ダニエル・カールさんはさくらんぼで育ったチェリーボーイなのです。
今回はそんな山形県のおススメ観光地をひねくれながらご紹介していきます。
※現在、コロナウイルス感染防止策として、各観光地の施設が閉鎖されている箇所があります。外出自粛が叫ばれてる昨今ですので、ぜひコロナウイルス収束の後にお越しいただければ幸いです。
<目次>
湯殿山神社
山形県には「出羽三山(でわさんざん)」という、3つの霊場があります。修験道を中心とした修行の場であったのです。出羽三山とはすなわち、「月山(がっさん)」「羽黒山(はぐろさん)」、そして「湯殿山(ゆどのさん)」です。
修験道(しゅげんどう)とは、『山の中でこもって修行すれば新しい自分に出会える♬』みたいな自分探し的ノリの信仰のことです。仏教の考え方と日本独自の神道の教えが合体して、なぜか山に引き籠るようになっちゃったのです(今後も、修験道の霊場が出てくる予定なので、覚えておいてね。繰り返し説明するのめんどくさいから)。
その中でも、湯殿山のスピリチュアル感は異常です。
- 本殿とか無い
- ご神体がご神体っぽくない
- 写真撮影禁止
- 神社で見聞きしたことを言ってはいけない
- 行った人に『どんな所だった?』って聞いてはいけない
観光地なのに、その内容を言ってはいけないとか意味不明なんですけど(*'ω'*)
湯殿山神社の全体図です。観光バスや自家用車は、ふもとの大駐車場までしか行けません。そこで、このエリアを仕切っている庄内交通さんのマイクロバスに強制的に乗り換えさせられて、上の方まで上がっていきます。山形県内では、庄内交通さんに逆らっては生活していけません(*'ω'*)
大駐車場には、意味も無くクソデカい朱色の鳥居がそびえています。高さ18mというそうですから、奈良の大仏さんが参拝に来てもくぐれます。
マイクロバスで終点まで行くと、そこからは歩いて5分くらいで湯殿山神社のご神体がある場所まで行けます。私も実際行ったことがありますから、どういう場所か存じ上げてはいますが、「問わず語らず」の修行場ですから現地のことは内緒です。もし、湯殿山神社について詳細に記したサイトがあったら、それはGoogleポリシーにも違反していますから削除申請しちゃってください(*'ω'*)
羽黒山五重塔
先ほど紹介した出羽三山シリーズですが、お次は羽黒山(はぐろさん)をご案内しましょう。羽黒山の見どころは、なんといっても「羽黒山五重塔」です。
日本人は五重塔が大好きです。大好きすぎてあちこちに造ってきた歴史があるのです。中には、昭和になってから造った歴史感皆無な"なんちゃって五重塔"もたくさんありますが、この羽黒山五重塔は室町時代初期の創建であり、まさに本物の五重塔です。
出典:月山ビジターセンター|磐梯朝日国立公園 イベント案内 月山情報
日本のいたるところにある五重塔って、突っ立ってるだけでなかなか中に入れてくれません。ところが、さすが本物。羽黒山五重塔は、特別拝観期間中のみですが、内部を公開しているのです(別途拝観料)。年がら年中特別拝観してますが、それは少しでも多くのお客様に見て頂きたいという信仰心からくるものであり、『稼ぎたいなぁ』って思ってるわけではありません。
では、どんな感じで中を見せてくれるかと言うとこんな感じです。
特別拝観期間中のみ、五重塔に登るための足場が組まれます(赤枠部分)。なんとまあアグレッシブな拝観方法なんでしょう。そして、倒壊を防ぐために人数制限があります。特別拝観期間中に五重塔を撮影する際は、各自工夫して足場が写りこまないように地面に這いつくばって煽りながら撮影しましょうね(*'▽')
立石寺
添乗員である私は、今まで日本各地の寺院仏閣を拝み倒してきました。何十回も拝み倒してフォロワー同士になった仏様もいれば、まだ拝み倒していない寺院仏閣もあります。
個人的に、行ったことがない寺院仏閣で一番行きたいなと思っているのが山形県山形市にある「立石(りっしゃく)寺」です。立石寺の魅力は、『天空の城ラピュタ』感ある風景もさることながら、『いい加減にしろよ(*'ω'*)』って言いたくなるほどの階段の多さも魅力です。
階段の数は1015段あるとされています。300円の入山料を払って1015段の石段を好き好んで登るとか宗教ですかね?(*'ω'*)
このお寺は、江戸時代の廃人、松尾芭蕉が「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」という有名な俳句を詠んだ地として有名です。有名ですが、蝉の声が響き渡るような季節に、1015段もの石段なんか登ってたら、昇天しちゃいそうです。
『エスカレーターとかそんな贅沢は言わない。せめて帰りは楽したいから、滑り台でもあったらなぁ~』とか思ってたら、昔は超ロング滑り台が本当にあったみたいです。
wikipediaによると
"昭和25年(1950年)に寺が県立公園に登録されると観光ブームの煽りを受け、参拝客増加に対応するための「交通機関」として寺は全長約300m、高低差約150mの滑り台を建設した。これは参拝客に楽しく麓まで下ってもらうための意図があったとされるが、滑り台の斜面の角度が約30度ほどで加速がかなりつき、参拝客が尻に火傷したり転落して負傷したりする事態が頻発するなど安全面で問題視され、結局、1970年代の初めに廃止されたといわれている。"
とのこと。なんか昔の人って結構遊び心あるよね。『滑り台作ったろ!』っていう後先考えない発想と実際に造っちゃう行動力が羨ましいもの(*'ω'*)
スカイタワー41
このブログにおいても散々追い求めているアウトローさ、それを高めるポイントの1つが"突如感"です。全く匂わせていないところに、突如として現れる物、そういうPTOをわきまえない物は、アウトロー認定を受けやすいです。
山形県上山(かみのやま)市にある「スカイタワー41」は、PTOを全く無視した下品でありなおかつアウトローなマンションです。41階建てだからスカイタワー41、山形県民の思考回路を舐めてはいけません(*'ω'*)
本当は、3万人規模のベッドタウンを建設しようと妄想し、見切り発車で建てちゃったのはいいけど、その後バブルが崩壊して後に続くはずのマンションが建たなかった。そんな大人の事情が、スカイタワー41を"田んぼの中に突如現れたマンション"にしてしまったのです。
賃貸サイトのホームズさんから間取り図を引っ張って来ました。基本は3LDKっぽいです。建設当初(1999年完成)は4000万円台で販売しようと企んだものの、誰が好き好んでド田舎山形県に住民票移すんだよ?って話になり、半額の2000万円くらいになってようやく全戸完売になった様です。
現在では、時々出る中古物件が1000万円くらいで販売されているようです。3LDKが1000万円とか、さすがド田舎です。ってか、マンションであり観光地じゃないですから、むやみやたらに『ここの部屋どんな感じかしら?』とか勝手に入っちゃダメですよ。中を見たい方はどうぞ中古物件をご購入ください(*'ω'*)
犬の宮&猫の宮
日本って国は何でもかんでも神様にしたがります。そして、ペットの神さまだっています。山形県高畠(たかはた)町にある「犬の宮&猫の宮」は、ペット祈願を受け入れているマニアックな神様です。ご覧のとおり、狛犬だってもちろん雪に埋もれちゃってます。
犬の宮と猫の宮は隣り合うように存在しています。どちらかというと、生きている時より死んでしまった後の供養で訪れる方が多いみたいです。
生前の写真や首輪を奉納してるっぽいです。
ところで、私はウサギ飼いですが、犬の宮と猫の宮どっちにお参りすればいいんでしょうかね?どなたか、ウサギ専用のウサギの宮を建立してください。
山形県のお土産
山形さくらんぼきらら 6個入り【あす楽 東北 山形 お土産 お菓子 さくらんぼゼリー お取り寄せ ギフト 定番 人気 おすすめ】【RCP】
基本的に山形県には、さくらんぼしかありませんから、さくらんぼのお土産推しになってしまうのは致し方ありません。さくらんぼ味のゼリーの中にさくらんぼを丸ごとぶち込んだ「さくらんぼきらら」です。
もちろん、さくらんぼの中には種が入っています。食べ終わった後、さくらんぼの種飛ばし大会が開催できます。食べておいしい、飛ばして素敵、一石二鳥のスイーツですね!
終わりに‥
次回は「福島県」の観光地をご紹介していきます。時間があったら読んでくださいね♬
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