【ひねくれ都道府県ガイド】は、現役添乗員である私が各都道府県別におススメの観光地を広く浅く紹介していくシリーズ記事です。今回は「福島県」をご紹介していきます。
前回の記事(山形県編)はこちら
福島県は、面積1万3873km²、人口184万人(2020年1月現在)の都道府県です。福島県出身の有名人と言えば、宇宙海賊芸人のゴー☆ジャスさんです。
『君の服、しましま模様だね!』『服がしましま‥?』『服しましま‥?』『福島県!!!!!それ、ここ福島県!』
どうだ、意味分かんねぇ~だろ(*'ω'*)。では、早速福島県の観光地をひねくれながらご紹介していきましょう。
※現在、コロナウイルスの影響で施設が休業している場合があります。外出自粛の要請が出ている昨今ですので、ウイルス収束後遊びに行ってくださいね。
<目次>
スパリゾートハワイアンズ
常夏のハワイって憧れますよね~でも貧乏人には気軽に行ける場所ではありません。金が無くてもハワイに行きたい…そんなアグレッシブ貧乏人のために誕生したのが「スパリゾートハワイアンズ」です。
ハワイワンズがある福島県いわき市の常磐地区は、もともとは炭鉱の町でした。ところが1960年代以降のエネルギー革命によって、炭鉱は斜陽化していきました。このままでは炭鉱も閉山してまずい、と感じた炭鉱会社は、『せや、炭鉱がダメならハワイや!』とフレキシブルな思考で、ハワイ感0の場所にリゾート施設を立ち上げました。
当初は「常磐ハワイアンセンター」という昭和臭香ばしい名前でしたが、現在では「スパリゾートハワイアンセンター」と名称変更されています。
ハワイだって言ってんのに、温泉施設もあります。実は、この温泉を利用して館内を温めているのです。
あとは、映画『フラガール』のモデルとなったフラガールたちのショーも見ものです。
コロナが収束したらぜひ泊りがけで行きたい場所ですね。
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大内宿
日本人は"田舎の農村"みたいなド田舎の景色を見ると、懐かしさを感じちゃいます。どこか懐かしい心情になれるのが、「大内宿(おおうちしゅく)」です。
江戸時代、街道沿いに宿場町が数多く整備されました。この大内宿もその1つです。やがて、江戸時代が終わり明治、大正、昭和と時代を経ても大内宿は宿場町のころの色合いを強く残していました。
高度経済成長期に入ると、一部のマスコミが『福島に近代化していない田舎がある!!』と大内宿のことを紹介しまくりました。それに対して住民は、田舎扱いされることを嫌い、茅葺屋根をトタン屋根に変えたり、道をアスファルト化したりと、近代化を推し進めました。
出典:https://www.fukushimatrip.com/
80年代に入ると大内宿の住民たちは『あれ?むしろ田舎っぽさをゴリ押しした方がよくね?(*'ω'*)』と気づき、宿場町の復元に努めました。現在では年間数十万人が訪れる田舎っていうか都会になっちゃってます。
大内宿で食したいめんどくさい食べ物が「高遠そば」です。
ネギを箸のように使い蕎麦を頂くという、それはそれはめんどくさい名物です。百歩譲って、箸代わりにネギを使うのならネギは2本必要なんじゃないですかね?蕎麦を食べやすいように、ネギがちょっとひん曲がっていているのが、大内宿さんの優しさですし、素直に箸出せや(^ν^)
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会津慈母観音
当ブログの管理人がこよなく愛しているものが「巨大仏」です。巨大さで通常の大仏のさらに上をいく巨大仏、常軌を逸したアウトローさが私を虜にしているのです。
福島県の会津若松市にある「会津村」という宗教施設にそれはそれは常軌を逸した巨大仏「会津慈母観音像」が建立されています。
慈母観音(じぼかんのん)とは、お母さんのような愛情で人々を包んでくれる心優しいバタコさん的観音のことを指します。たいていの慈母観音は、赤ちゃんを腕に抱いています。
変な話ですが、もしこの世に"ミス慈母観音"みたいなコンテストがあったら、ミス候補だと思うんですよね。なんとなくお顔が柔和な感じがするじゃないですか(*'ω'*)。
ある筋の話だと、会津慈母漢音が浅田真央さんに似てるという話があります。てっきり、ネット上だけの話かと思いきや、会津慈母観音さん自身がそう思ってるフシがあります。
本日、浅田真央ちゃん引退表明に伴い真央ちゃん似の観音様というテーマで、番組の取材がありました。真央ちゃんお疲れ様でした❗#浅田真央似 #maoasada #会津 #福島 #aizu #fukushima #kfb #会津慈母大観音 pic.twitter.com/taEnLaz821
— やすらぎの郷 会津村 (@aizumura) April 11, 2017
観音さんも自分自身で『真央ちゃん似だよね!』って思ってるみたいです。でも、厳密に言うとこれは正しくありません。会津慈母観音は1986年生まれ、真央ちゃんは1990年生まれです。正しくは、真央ちゃんが『会津慈母観音に似てるよね』って言われるべきなのです。でも、知名度的には断然真央ちゃんの方が上なので、観音さまはただただ微笑するだけなのです。
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会津武家屋敷
福島県の歴史を語るうえで外せないのが、戊辰(ぼしん)戦争です。
江戸幕府崩壊後、薩摩藩と長州藩を中心とする新政府軍に対し、それに従わない姿勢を見せた東北地方の諸藩が連合し、新政府軍と激しい攻防を繰り広げました。現在の福島県にあたる会津藩は、反新政府の筆頭として新政府軍に立ち向かいました。詳しくは大河ドラマ『八重の桜(綾瀬はるか主演)』を各自観てください。
この会津武家屋敷は、会津藩の重臣である西郷頼母(さいごうたのも)の屋敷を復元し、会津の歴史を展示している施設です。
この武家屋敷内の展示物で衝撃的な展示が、「西郷一族自決の人形展示」です。
戊辰戦争も会津藩の敗色濃厚となると、西郷家の女性たちは『もはやこれまで‥』と自決をはかりました。その時の様子を人形劇verとして展示してあります。気持ちはわかりますけど、『せや、この場面を人形にしたろ!』って思考がアウトローでサイコパスです。
この場面について説明すると、西郷一族の女性たちが自決しているところに、敵方の中島信行という兵士が乱入してきた場面です。この時、死にきれずにかすかに生きていた少女(西郷頼母の娘。16歳)がおり、かすかな声で『そなたは敵か?味方か?』と中島に対し問うたようです。
敵方である中島は、とっさに『味方だ‥』と答えました。すると、その少女は懐刀を差し出しました。これでとどめを刺せ、ということです。中島は泣きながらその少女の首を斬ったのです‥
って話なんです。さて、肝心の西郷頼母本人ですけど、その先も戦い続け普通に生き残っています。妻や娘は自決してるってのに。やっぱり頼母ってクソだわ(*'ω'*)
会津武家屋敷の所在地はこちら
会津さざえ堂
出典: https://www.fukushimatrip.com/
世の中興奮することっていっぱいありますけど、一番興奮するのはだまし絵っぽい建築物に出会った時ですね!だまし絵っぽい建築物の代表格が福島県会津若松市にある国宝・会津さざえ堂です。その名の通り、サザエのように渦巻き状になった建築物です。さっきの会津武家屋敷ととても近い場所に位置しているので、自決シーンを見て悲哀な心になった後で、ぜひグルグルしに来ましょう。
高さは16.5mとそこそこ高い建築物です。内部は螺旋階段上になっており、グルグルしながら登ることができます。建立年は1796年ですから、昔の人もグルグルするのが好きだったみたいです。
入口の様子です。
内部は螺旋階段になっています。なんとも平衡感覚が狂うアウトローな建築物ですわ。
出典:https://www.fukushimatrip.com/
この建物の面白いところは、行きと帰りのルートが違うということです。登ってくる人、降りてくる人とすれ違いません。ってことは、ここで鬼ごっこをしようものなら、半永久的に捕まりません。鬼ごっこで絶対に捕まりたくない方は、ぜひお越しいただければと思いますし、たぶん鬼ごっこしたら怒られます(*'ω'*)
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福島県のおススメお土産
「ままどおる」とは、福島県郡山市の菓子メーカー、三万石さんが製造している福島県感0のお菓子です。ミルク感100%な餡を生地で包み込み焼いたお菓子です。とても美味しいです。万が一、読者の方が購入されて美味しくないと感じられた場合、当ブログ管理人宛てに残りのままどおるを送り付けて頂ければ幸いです(送料自己負担)。
終わりに‥
こんな観光地ファンタスティック!!!
次回からいよいよ関東地方編です。最初は、茨城県をご紹介予定です。
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