【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回はその番外編で、当シリーズで取り上げなかった「没ネタ」をまとめてさらけ出していきたいと思います。
当ブログは主に、旅行ネタを中心としたブログだと勝手に思っています。私自身が最近まで添乗員(現在は転職し副業で添乗をしています)だったのもあり、仕事で行った観光地を取り上げブログの記事にしていたのです。
もっとも、現在はプライベートで取材しに行った先を記事にすることも増えました。では、添乗の仕事やプライベートで行った観光地を全て記事にしているかと言われると答えは『No』です。実際に行ってみて『ここは記事にしなくていいな‥』と思う、"没ネタ"の観光地もいくつかあったのです。
今回は、取材したけど記事にはせず、スマホのフォルダに写真だけが残っている没ネタ観光地をまとめてご紹介していきます。訳アリ品の大安売りみたいな感じです。
<目次>
- 金刀比羅宮(こんぴらさん・香川県)
- さんふらわあフェリー
- 教林坊(滋賀県)
- 栗林公園(香川県)
- 川崎観音(山口県)
- 周南工場夜景めぐり(山口県)
- 黒部峡谷トロッコ列車(富山県)
- 一心行の大桜(熊本県)
- 沢田マンション(高知県)
- 終わりに…
金刀比羅宮(こんぴらさん・香川県)
没ネタになった理由:階段がクソ多くて歩き疲れたから
香川県にある金刀比羅宮(通称こんぴらさん)は、日本屈指の多階段観光名所です。その数、御本宮まで785段。一説によると『786段だと"なやむ"になるから1段減らそう』とか唱えられてますけど、余計なお世話です(*'ω'*)
御本宮です。この先にはさらに階段を500段ほど登ると奥の院があるのですが、当然行くわけありません。
記事にしようと途中まで頑張って写真を撮ってたんですよ。ただ、私のスタイルは"写真を撮ったのと同時に写真に対するツッコミを考えるスタイル"なのですが、もはやツッコミを考える余裕がなく、『もう無理ぽ!』ってなりました。
金刀比羅宮のイメージキャラクター「笑顔元気くん」。色んなネタなりツッコミがすぐに思いつきそうな狂気的なキャラですが、階段上っている途中だと何も感じないランナーズハイ状態に陥ってしまうのです。
さんふらわあフェリー
没ネタになった理由:取材者である私が体調不良だったから
【ツベルクリンwalker】で紹介するのは何も観光地だけとは限りません。大阪と大分県別府を結ぶ「さんふらわあフェリー」に乗船したことがありました。設備も綺麗だし、レストランも良かったので、ぜひフェリー船内の様子をご紹介しようと思っていたのですが出来ませんでした。
案内所の様子です。こんな感じで最初は船内の様子を写真に収めていたのですが、途中から具合が悪くなってしまってきたのです。
レストランの様子です。言われないと船の中って分かりませんよね。
『絶対熱あるわ(*'ω'*)』と思い案内所に行って体温を測ると37.4度という微妙な体温。現在のコロナ禍では37度以上あればそもそも添乗に行けませんが、当時(2018年)の価値観では、多少の体調不良では添乗を休むことが出来ませんでした(繁忙期だと代替要員がいないもの)。私にとって37度台って一番キツい体温なのです。
取材する価値がある乗り物なのに、取材する側が風邪でダウンし没ネタ、というちょっともったいない没ネタではあります。
教林坊(滋賀県)
没ネタになった理由:ただただ素晴らしい場所だったから
添乗員の仕事で紅葉の名所にたくさん行ってます。『どこの紅葉が一番綺麗でしたか?』と質問されれば、私は『教林坊です』と答えます。
教林坊は滋賀県近江八幡市にある寺院です。京都や奈良ではなく滋賀県と言う中途半端な場所にあるので知名度はあまり高くはありませんが、まあ真っ赤です。
実は1995年(平成7年)まで住職のいない放置プレイ状態だった寺院であり、まさに"知る人ぞ知る(知らない人は知らない)"紅葉の名所です。
ただね、観光地として美しく完璧すぎるので、ひねくれ要素を求める当ブログとは相性の悪い観光地ではあります。ただただ美しい観光地は『じゃらん』さんなり『るるぶ』さんに任せときゃいいのです。
つまり『美しすぎて言う事無い名所だから没ネタになった』というある意味哲学的な理由で当ブログでのご紹介はスルーすることにしました。
栗林公園(香川県)
没ネタになった理由:普通に素敵な観光地だったから
香川県高松市にある栗林(りつりん)公園。高松藩松平家の別庭、つまりお殿様の憩いの場だった庭園です。
個人的には「日本三名園」と称される後楽園(岡山県)、偕楽園(茨城県)、兼六園(石川県)を凌ぐ美しい庭園だと思います。
ただ、先ほどの教林坊のように、美しい素敵な庭園と当ブログの相性は最悪です。私が観光名所に求めているのは、美しさではなくツッコミどころです。
つまり、普通の感性を持ったひねくれていない方ならば、栗林公園はおススメです。
川崎観音(山口県)
没ネタになった理由:Googleポリシー違反の恐れがあるから
山口県周南市にある川崎観音は、安産やお乳の神様として有名です。祈願に訪れる女性がおっぱいの形をした絵馬を奉納していくので、別名「おっぱい観音」と呼ばれています。早速ポリシー違反だもん(*'ω'*)
おっぱいおっぱいおっぱい(*'ω'*)
ここは、逆にツッコミどころ満載なんですけど、おっぱいのインパクトが強すぎてもはや私が突っ込む必要が無いのです。
風景に独自の感性でツッコんでいきたい私としては、風景がすでに最初からボケているおっぱい観音には到底太刀打ちできないのです。『勝てない勝負はしない』のが私のポリシーです。
周南工場夜景めぐり(山口県)
没ネタの理由:スマホのカメラでは夜景が綺麗に撮れなかったから
おっぱい観音のある周南市は、工場夜景のとても綺麗な街として有名です。その夜景スポットをいくつか回って『周南市工場夜景ビュースポット!』みたいな、ちょっとミーハーな記事を書きたいと欲を出しちゃいました。
当然一眼レフなんか持っていません。スマホのカメラ一本でやってきた私が撮影した夜景がこちらです。
なにこれ?(*'ω'*)
なにこれ?(*'ω'*)
結論としては、『スマホのカメラでは限界がある』ということです。決して私の腕が悪いとかセンスが無いとかいう次元の話ではありません。
ちなみに、今年(2021年)の3月に「周南工場夜景フォトコンテスト」が開催されたのですが、その最優秀賞がこちらに作品です。
出典:周南工場夜景フォトコンテスト受賞作品が決定しました! - 山口県周南市
ちょっとAmazonで一眼レフ買ってくるわ!!
黒部峡谷トロッコ列車(富山県)
没ネタになった理由:テレビカメラが来てはりきっちゃったから
黒部渓谷の景色を楽しめる黒部峡谷トロッコ列車。もともとは黒部川の電源開発のための資材運搬用列車でしたが、めっちゃ景色が良いので、現在では観光列車として運行されています。
毎年4月にトロッコ開き(冬は雪に閉ざされる)が行われるのですが、そのトロッコ開きの日に添乗員の仕事でかち合った時がありました(2019年の話)
まだこのころはコロナとは無縁だったので開通式とかやっちゃって密です(*'ω'*)
毎年開通式をやってるはずですが、富山県のような秘境にはイベントごとなど無いので、毎年くす玉をかち割っているみたいです。
私同行していたツアーのお客様と同じトロッコの号車にテレビニュースの取材クルーが乗ってきました。ってか私の横にカメラマンさんとレポーターさんが乗り込んできました。いつも撮る側の取材クルーを私が撮るというシュールな光景です。
『私にインタビューしてこないかな~』と勝手にワクワクしてましたが、レポーターさんは私のツアーのお客様にインタビューしてました。そりゃそうです。
その後も、駅に着いてレポーターさんが乗客にインタビューしてる後ろに回りこんで、しれっーと映り込もうと必死でした。そのため、記事用の写真を撮ることを忘れてしまったのです。
開通の様子は、その日の全国放送のニュースで放送され、あとでネットニュースを確認してみると、確かに少しだけふなっしーが見切れていました。記事には出来ませんでしたが、私としては満足です(なお、ニュースのリンク先は現在消失していました)
一心行の大桜(熊本県)
没ネタになった理由:なんかよく伝わらなさそうだったから
熊本県南阿蘇村にある樹齢400年の一本桜、「一心行の大桜」。
大桜っていうくらいだから、こうもっと溢れんばかりの、ダイナミックな桜であって欲しいんですけど、ほとばしるイマイチ感(*'ω'*)
雨降ってたのもマイナスポイントですし、おそらくちょっと訪問が早かったのかな~と反省です。
ネット上では、
なんかブロッコリーみたいだもん。観光客は、人間で言うなら目がめっちゃデカくなるプリクラみたいな、ベストショットを信じて観光地へやってきます。期待値が大きい分、いざ訪問してみると『‥あれ?』みたいな事はよくあります。パンフレットやネット上に上がっている完璧なショットを鵜呑みにしてはいけないのです(∩´∀`)
沢田マンション(高知県)
没ネタになった理由:コロナのため内部の見学が出来なかったから。
当ブログの【ツベルクリンwalker】シリーズのスピンオフ企画、【アウトロー探訪】シリーズでどうしても取り上げたかった場所があります。高知県高知市内にある沢田マンションです。
カテゴリー的には普通の賃貸マンションですが、このマンションを建てたのは沢田さんという建築に関しては素人の人物です。まさに超絶アウトローな物件なのです。
もちろん、建築基準法違反です。まごうこと無きアウトローなのですが、工事着工当時(1971年)からずっとアウトローを押し通しているのです。
ろくに設計図とか無いので、増築&増築の繰り返しであり、その風貌から「軍艦島マンション」と呼ばれています。
マンションを建てた沢田嘉農氏はすでに亡くなっており、現在はその家族が運営をおこなっておられます。
マンション内部はそれはそれは迷宮化しているらしく、沢田さんご家族に許可を取れば、内部の見学ができるとネットで調べて伺いました。ただ、残念ながら現在はコロナ禍のため、一般客の見学は受け付けていないようです。
ということで、沢田マンションの内部の取材は断念。没ネタというより、コロナが収まったら絶対にリベンジしたい場所という位置付けです。
終わりに…
今回ご紹介した没ネタは、機会があれば記事として編集し、ご紹介することもあるかもしれません。
↑こちらの記事「おれんじ食堂号」も当初(2019年夏)は没ネタ扱いしてました。乗車して1年後、コロナの影響で取材に行けなくなったので、過去のストックを拾ってきて記事として編集しました。
そして、残念なのは"没ネタ特集にも上がらなかった没ネタ観光地"です。そんな場所は、『ここはダメだな(笑)』とその場で思って写真をほとんど撮っていない場所であり、紹介のしようがないのです。「今年消えそうな芸人ランキング」にさえもランクインしなくなった芸人みたいな、ね。
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