【時には昔の雑誌を‥】シリーズは、筆者であるツベルクリン所有の昔の雑誌を、解説を入れながら読んで行くシリーズ記事です。今回は1981年(昭和56年)発行の『日本と世界の路面電車』をご紹介してまいります。その【海外編】です。
この雑誌は、今からおよそ40年前の1981年(昭和56年)に、当時の日本交通公社(現在のJTB)が発行した雑誌です。当時の日本や世界の路面電車(および路面電車が写る風景)の写真をただ見せつけてくるだけの写真集になっています。
前回、【国内編】と称して日本の路面電車をご紹介していました。
路面電車は日本だけで運行されているわけではありません。世界に目を向けても様々な都市で路面電車がちんたら走っています。今回は今から約40年前に走っていた世界各地の路面電車をご紹介していきましょう。
ちなみに、当時はアメリカとソ連(現在のロシア)が対立する冷戦の時代でした。あまり意味がある種類分けかどうか分かりませんけど、西側諸国(アメリカ)と東側諸国(ソ連側)で分けてみました。
西側諸国の路面電車たち
撮影地:デトロイト(アメリカ合衆国)
フォード、GM、クライスラーの「ビック3」と呼ばれた自動車メーカーの拠点となっていたのがこのデトロイト。完全な自動車の街ですが路面電車も走っていたようです。黒人の比率が他都市に比べて高い街なので、運転手も黒人です。
撮影地:サンフランシスコ(アメリカ合衆国)
坂の街、サンフランシスコでも路面電車は活躍しています。
撮影地:メルボルン(オーストラリア)
シドニーに次ぐ大都市メルボルン。その中心地を路面電車が走ります。
撮影地:デュースブルク(旧西ドイツ)
ヨーロッパの国際河川、ルール川とライン川の合流地点に位置するデュースブルク。工業の街として栄えてきました。
このデュースブルクの路面電車の車内では、軽食が楽しめます。ドイツビールも昼からがぶ飲みできますよ。
撮影地:フランクフルト(旧西ドイツ)
ソーセージで有名なフランクフルト。40年前とは思えないモダンな香りがするデザインです。
撮影地:ヴュルツブルク(旧西ドイツ)
日本でも有名な「ロマンティック街道」、その入り口にあたるのがヴュルツブルクです。この町の都心部は自動車の進入禁止。歩行者と路面電車だけが都心部を闊歩できます。
撮影地:ハイデルベルク(旧西ドイツ)
人口は17万人ほどとそこまで規模の大きい街ではないですが、世界大戦の被害を受けていないので、中世ドイツの建築様式を楽しめる街で観光客も多く訪れます。
撮影地:ゲント(ベルギー)
石畳の街を走る路面電車も素敵です。
撮影地:ウィーン(オーストリア)
路面電車も良いけど、馬車が素敵だもん(๑・̑◡・̑๑)
撮影地:ベルン(スイス)
『アルプスの少女ハイジ』でこういう街並み見たわ‼︎
撮影地:リスボン(ポルトガル)
ボロい建物でしょうけど味があるもん。
東側諸国の路面電車たち
撮影地:ハルビン(中国)
まだ人々がチャリに乗りまくってた頃の中国ですよね。
撮影地:香港(中国)
香港は中国の一都市ですけど、当時はまだイギリス領でした(なので正確には西側諸国陣営の都市になりますね)。なので、中国の中にあっても資本主義臭プンプンです。
二階建て路面電車ってワクワクしますわ。後ろからめっちゃ来てるけどね(๑・̑◡・̑๑)
撮影地:レニングラード(ソビエト連邦)
第二次世界大戦においてドイツとソ連の地上戦が行われたレニングラードは、現在、サンクトペテルブルグと呼ばれています。
うまく説明出来ませんけど、社会主義国っぽいデザインです。運転手は女性ですね。
撮影地:クラフク(ポーランド)
電車自体がボロいもん。でもボロいのも悪くないわ。
撮影地:ドレスデン(旧東ドイツ)
撮影地:プラハ(チェコスロバキア)
背景の建物はデパートでしょうか、アパートでしょうか?何でも良いんですけど、まさにヨーロッパって感じの雰囲気が滲み出しちゃってます。
撮影地:クラフク(ポーランド)
ヨーロッパは雨の日だって素敵だもん(*'ω'*)
終わりに…
ちなみに、東西どちらにも属していなかったインドさんの路面電車がこちら
インドは40年前もインドです(∩´∀`)
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