【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、香川県丸亀市にある名城、丸亀城を徹底ガイドしていきます。
<目次>
丸亀城の概要
丸亀城は、1597年(慶長2年)に生駒親正&一正親子によって築城が成されました。その後、一旦は使われなくなりますが、生駒氏が不祥事で領地を没収された後に丸亀城に入ってきた山崎氏によって、改修・増築され現在の姿となりました。
丸亀城の天守閣は江戸時代に建てられたそのものの天守閣であり、再建されたものではありません。現在の日本国内には江戸時代当時のままである天守閣が12城あり("現存天守十二閣"と言う)、その12城の中の1つが丸亀城なのです。
丸亀城の利用案内
開城時間:午前9時~午後4時30分(午後4時最終入場)
休業日:基本的には年中無休
料金:大人200円/子供100円
駐車場ですが、上の写真のように城の隣にある丸亀市立資料館の駐車場を使用できます。しかも無料です。やったね!
丸亀城を見学してみよう!
城近くのマンホールです。当然、お城ゴリ押しかと思いきやどちらかと言うと丸亀の特産品であるうちわ要素の方が少々強くなっております。
お堀クソデカいわ。そのせいで駐車場から大手門がめっちゃ遠いです。しかも雨(*'ω'*)
入口に設置してあった全体図。よく見ると右上にアプリとインスタのQRコードが。最近では、観光地も流行りに乗ってインスタですか。インスタとかミーハーのやるおままごとみたいなもんです。インスタをやってる人の気が知れませんわ(*'ω'*)
なお、アプリの方のQRコードを読み取ると、丸亀城の各施設の案内がスマホ上に出てきます。
↑ 丸亀城ガイドアプリをスクショしたもの。詳しく説明してくれます。
ってか、丸亀城にもボランティアガイドさんがいらっしゃるんですけど、このアプリあったらガイドさん必要無くね?しかも、コロナ禍の現状ならなおさらです。私だって老後はガイドさんやって余生を過ごしたいわけですから、老後の楽しみを奪わないでもらっていいですかね?(∩´∀`)
入り口です。天守閣遠いし高いとこにあるわ(*'ω'*)
大手門より中に入ったところです。お城の入り口ってまっすぐ進むようには出来ていません。写真の赤矢印のようにL字に曲がらなければなりません。
このような形は、「桝形(ますがた)」と呼ばれています。L字型の通路にすることで、一旦この場所で敵を食い止め、三方から敵に反撃を喰らわせるのです。
出典:https://shirobito.jp/article/794
皆さんご存じでしたか?どうせ知らなかったですよね!!
さて、今年(2021年)の丸亀城桜まつりはコロナウイルスの影響で中止となっています。
リンゴ飴屋さんがもの悲しげです。
でもね、丸亀城ってリンゴ飴ほおばりながら登れるようなチャラい城じゃないですからね。超急こう配な坂が続くんですから。
坂を上る前に記念撮影用パネルが。
左から「うちっ娘」「京極くん」「とり奉行骨付じゅうじゅう」です。丸亀城を現在の形に改修したのは山崎氏ですが、後継ぎが途絶えたので代わりに京極氏が入城してきました。以後、200年以上京極氏の城だったので、"丸亀城=京極氏"という認識のようです。
まあ、3人束になっても彦根城の「ひこにゃん」にはかなわないんですけどね('ω')
全国どこでも、顔ハメパネルがあったらハメ倒しますよ!!
天守閣まで徒歩10分とのことです。もちろん、ずっと登りですわよ。
登り口の観光案内所には杖がおいてあります。皇潤飲んでるような膝関節ボキボキ野郎は使ってくださいね!
スズメバチに毒キノコ‥あなたの生存能力が試されます(*'ω'*)
思わず見返ってしまうことから「見返り坂」とも呼ばれています。写真でこの勾配が伝わるかしら?雨降ってたんですけど、私のランニングシューズじゃガチで滑ります。
丸亀城は「石垣の名城」と称されています。
高さ20m以上ある立派な石垣。後述しますが、天守閣の方はクソしょぼいです。そもそも、丸亀藩はたかだか6万石程度の小さな大名家でした。そんな小大名家のお城である丸亀城の石垣がなぜこんなにも大きく壮大なのか?
丸亀城が改修された時代は、天草四郎による島原・天草一揆(島原の乱)が起こった直後でした。一説によると、瀬戸内地方に潜んでいるとされていた隠れキリシタンによる反乱に備えて巨大な城が築城された、という説があります。その証拠に、幕府からの資金援助があったそうです。‥‥たまには真面目なことも言いますよ、大人だもん('ω')
反ってるもん('ω')
ぜぇぜぇ言ってる私のすぐそばを役所の車が通りすぎていきました。この急こう配の坂を軽自動車で登るとかヤベぇわ。
どんどん登っていくもん。乗せて欲しいわ。
三の丸広場を抜け二の丸へ登っていきます。
二の丸広場です。桜はちょっと早かったかな~(訪問日3月25日)
本丸広場に到着しました。
えっ、本丸まで車登って来れるのかよ(*'ω'*)。どんなエンジン積んでんだよ。
本末広場には何か絵馬っぽいやつが願掛けされていました。
私は性格がひねくれているので、どんな願い事が書いてあるのか気になっちゃう人です。
『彼女が欲しい。〇〇(モザイク処理)でも可』
なんとドストレートな欲望に満ちた願掛けなのでしょう。なお、昨今の世相もあり、一部コンプライアンス違反部分の文字をモザイク処理をさせていただきました。ご了承くださいませ。
丸亀城の天守閣がこちらです。
3階建ての、国内の現存天守の中では最もしょぼい小さい天守閣となっております。
1階部分です。冗談抜きで皆さんのご自宅の方が広いですよね?
よく、『お殿様は天守閣に住んでいた』と思われがちですが、お殿様がこんなクソ狭いところに常駐しているわけないですからね。天守閣はあくまで戦闘時における指令基地であり、普段は「御殿(ごてん)」と呼ばれる平屋建ての建物に住んでいます。まあ、御殿はほとんどのお城で現存してないんですけどね。
※ちなみに名古屋城や熊本城ではお殿様が住んでいた本丸御殿が再建されて一般公開されていますよ。
出典:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/
(写真は名古屋城の本丸御殿)
現存天守の最大の特徴が、楽に登らせる気0の急こう配な階段。現存天守ってみんなこうなの。もうイヤになっちゃう。
転がったらきちんと死ぬよ!!(*'ω'*)
お城は基本的に戦争施設なので、建物のあちこちに工夫が施されています。これは「大砲狭間」です。戦闘の際は壁を破ってここに大砲を備えて敵の進軍に対抗するようにしたのでしょう。建物内で大砲を発射させたらなんかヤバそう(∩´∀`)
床の板を外して、上から石を落とす「石落し」。ってか、石落しを使う場面ってもう陥落寸前じゃん。天守閣近くまで攻められているんだから。
2階部分です。また「落ちたら死ぬ!」階段を登っていきます。
最上階部分です。
天守閣からの眺めです。まあ、普通です。晴れていたら対岸の岡山県の景色が見えそうですけどね。まあ、岡山県の景色をみたところで『だからどうした?』って話なんですけどね。
崩壊しちゃった石垣へ
石垣の名城と称されている丸亀城ですが、実は2018年の台風の影響で一部の石垣が崩落してしまったのです(天守閣の見学には影響なし)。
予定では令和6年(2024年)3月まで復旧工事が行われる予定です。
訪問する前は心の中で『崩落現場を見に行くのは罰当たりな行為なのかな~』とか『崩落箇所を写真に撮るのはマズいかな~』などと思っていたのですが、とりあえず行くだけ行ってみようと思い、崩落現場に行ってみました。
あれ、なんか内側に出っ張ったスペースがあるよ。椅子もあるよ。もしかして"崩落現場撮影スペース"かな?
そしてすぐ近くには"石垣復旧PR館"なる建物が。ああ、そういうノリ?大河ドラマ館的なノリなん?(*'ω'*)
よく見たら屋上に上がれそう。
階段あるやん。まさか『屋上に展望スペース設けたからゆっくり見てってね!』ってことなんじゃ‥?
屋上に上がると、まさかの記念撮影プレートが。完全に対観光客向けじゃん(*'ω'*)
つまり、丸亀城は石垣崩壊に対しては、悲観的に考えるのではなく『崩壊しちゃったものは仕方ない!』と考え、『むしろ観光客に見せていこう!』とあくまで超絶アグレッシブプラス思考をお持ちのようです。ネバーネバーギブアップの精神です。
終わりに…
例え石垣が崩壊しちゃっても諦めないし、むしろ見せていくスタイルは私たちも見習う必要がありますね!(知らんけど)。
現在、丸亀城の石垣復興支援金の募集をしているようです。
寄付してくれた方には、石垣が復旧するまで無限に丸亀城に入城しまくれる「復興城主証」を発行してくださるみたいです。
城主になれるじゃん、やったね!!
当ブログのtwitterアカウントはこちら
ツベルクリン@アウトローブロガー (@tuberculin0706) | Twitter