日常にツベルクリン注射を‥

現役の添乗員、そしてなおかつ社会科の教員免許を所持している自分が、旅行ネタおよび旅行中に使える(もしくは使えない)社会科ネタをお届けするブログです♪

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【ざつだん!】なぜ大人は『最近の若いモンは~』『昔は良かった』と思ってしまうのか?

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【ざつだん!】シリーズは、私ツベルクリンが日々考えていることを垂れ流していく日常系記事シリーズです。今回のテーマは「 なぜ大人は『最近の若いモンは~』『昔は良かった』と思ってしまうのか?」です。

 

 

私は平成元年生まれのアラサーです。そろそろ平成生まれも世間から「おっさん」「おばさん」扱いされるようになってきました。

 

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おっさん&おばさん(いわゆる中高年世代)の人たちが言ってしまいがちなセリフが『最近の若いモンは~』『昔は良かった』です。そう言う中高年だって四半世紀前は"若いモン"だった過去があるのに、それは棚に上げて現役の若者たちをさげすむのです。

 

そのようなセリフを口にしてしまう理由ですが、何となく思うのは、自分が世間から"若いモン"と呼ばれていた頃(10代~20代前半)に経験したことを、必要以上に良かったもの、代えがたいものと崇める傾向があるからだと思います。

 

そして、自分がおっさん&おばさんになった時に、一回り年下の若いモンの間で流行っているものを、必要以上にさげすむ傾向にあるのではないかと感じるのです。さげすむことで、相対的に自分の若いころを美化するのです。

 

 

 

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例えば音楽シーンで考えてみます。私の完全な偏見ですけど、中高年世代の多くは、自分が若いころに流行った曲を崇高なものと捉え、今の流行りの曲を否定する傾向にあると思います。

 

70年代にフォークソングを聴いていた世代は、80年代のヒムロックをさげすみ、ヒムロック世代は90年代のB’zやミスチルを聴いて『邦楽は終わった(笑)』と言い、90年代世代は00年以降に流行ったバンプやオレンジレンジを聴いて『最近の歌は響かないね』と呆れ、00年代の世代は最近のあいみょんやYOASOBIの曲が流れてくると『邦楽はオワコンw』と笑うのです。

 


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もちろん、全員がそう思うわけではないですよ。でも、さらに言うと『最近の若い人は(昔と比べて)こんなレベルの低い曲を聴かされて可哀そうだね(笑)』みたいな上から目線の発言する中高年もいるかもしれません。

 

 

 

ただ、もし歴史は繰り返すのであれば、今のあいみょん世代は2030年ごろになると『あの頃(2020年前後)の曲は良かった』って言う気がするのです。

 

例えばアイドルグループAKB48の楽曲に、2010年発売の『ヘビーローテーション』があります。 


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この楽曲が発売された時(私は21歳)、当時の世間(主にネット上)では、強いバッシングが浴びせられていました。『全然可愛くない(笑)』『邦楽は終わったわ~』『こんな曲がオリコンランキング1位とかw』みたいな感じで。

 

恐らく、そうバッシングしていたのは00年代に若いモンだった世代だと思うんですよ(違うかもしれないけど)。00年代に活躍していたモーニング娘と比較して、『モー娘。と比べてメンバーに個性がない』などと批判がネット上でなされていました。

 

 

ただ、時は流れるものです。今改めて『ヘビーローテーション』のYoutubeコメント欄を見てみると

 

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「この時代のAKBと嵐は男女のアイドルトップで絶対王者感が大好きだったなあ。誰が登ってきたって蹴散らす勢いだった。乃木坂もかわいいし綺麗だけどやっぱこの時のAKBには敵わないかな。」
 
「"このころに戻りたい" じゃなくて"この頃のままであってほしかったなんだよな。皮肉とかではなく、この頃が本当に懐かしく、愛おしい。」
 
「今のアイドルもこれくらい個性あってほしい」
 
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もはや、前田敦子や大島優子がいたころのAKB48は「懐かしい」ものであり「昔は良かった」って思われてるってことです。もちろん、それは当時リアルタイムで聴いていた世代が2021年現在、初期のおっさん&おばさんになったからなんですけど。
 
 
 

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自分が若いモンだったころの栄光や未来への展望を懐かしがり、そして現在の妥協を重ねたり挑戦する意欲を失った自分とを照らし合わせた時の苦みが『昔は良かった』という言葉に集約されてくるのだと思っています。そんな楽しかった青春時代に聴いた曲や観たテレビが印象に残るのは、当然だと言えます。
 
 
そして、その想いが、今まさに若いモン時代を送っている若者に対する妬みに変わっていくのではないでしょうか。その結果が『最近の若いモンは‥』というセリフに結びついていくのです。
 
 
 
 
 
少し前、マツコ・デラックスが『昔は良かった』『最近の若いモンは‥』論に一石を投じる発言をしていました。
 

私も昔よくいっていたじゃん、「昔はよかった」って。もうやめた。それにある日、私も気付いたの。自分がいけないんだって。いまの若い子にしてみたら、いまの若い子が好きなものがいいのよ。

 

『なんでそんなつまんないことやっているの?』というのは若い子に失礼だと思う

 

出典:「昔はよかった」が口癖の中高年にマツコが持論 「若い子に失礼だと思う」 – grape [グレイプ]

 

 

人間の営みの歴史はそう簡単には変わりません。『最近の若いモンは~』て言ってる中高年だって、昔はそう言われる立場だったわけですし、逆に今現在の若者だって2030年~40年くらいになれば『昔(2020年前後)は良かった!』って言うはずです。『最近の若いモンは~』『昔は良かった』と言い現代の若者を否定してみせることで、中高年になってしまった自分を慰めているのです。

 

 

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しかしながら、若者の中には『"最近の若いモンは~"って言う大人になりたくない!』って思っている人もいるはずです。そんな大人にならないためには、どうすれば良いのでしょう?

 

そのヒントを、お笑い芸人であるオードリーの若林さんの言葉から見つけました。

 

25歳までだな、人間って。新しいものにドキドキできるのは。"

 

出典:オードリー若林、中高年の"昔は良かった"は「若い人から見るとダサい」「新しいことにドキドキできるの | ニコニコニュース

 

続けて彼は『歳を重ねると過去に感動したことを追い求めるようになる』『これってダサいんだよね。若い人から見ると』と自虐的に分析しました。

 

若林さんの言うように、20代前半までは経験値が良い意味で無い(もしくは浅い)ので、身の回りで起こること全てが新鮮に映ります。自分から挑戦しようと意気込まなくても、受け身で生きていても、ドキドキ感は向こうからやって来ていたのです。

 

ところが、20代も後半になっていくと人生に慣れ、『まあ、こんなものか‥』と丁度いい地点で妥協するようになります。受け身タイプの人だとなおさら人生におけるドキドキ感は薄くなっていきます。

 

 

 

 

いわゆる"人生のマンネリ化"とも言えるのですが、マンネリ化を防ぐ方法としては常に挑戦し続ける姿勢が大事になってくると思います。何でも新鮮に思えた25歳までの人生とは違い、20代後半以降の人生では自分から能動的に動いていかないと人生にワクワク感とかドキドキ感を感じにくくなっていくのです。

 

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常に挑戦したり新しいことにチャレンジしている前向きな人は、今この瞬間の人生が楽しく思え、過去のことを懐かしがることはあっても、必要以上に過去を美化したり、ましてや今を生きる若者をさげすんだりすることは無いはずです。『最近の若いモンは~』『昔は良かった』って言ってる暇なんかないのです。

 

 

私もアラサー世代になったので、人生のマンネリ化を防ぐための手段の1つとしてブログを始めました。ブログを始めることでこれ自体が新しい趣味となったし、お小遣い程度のお金も得られるようになりました。私だって中学や高校、大学のころを懐かしく思うことは多々ありますが、じゃあその頃に戻りたいかと問われれば答えは『No』です。今の方が好き放題やっている気がします。

 

 

私が何か行動する時にモットーとしていることは、『人生って1回しか無いんですぜ(∩´∀`)』と意識することです。挑戦をしり込みする人は、もしかすると人生が1回しかないって意識が薄い人なのかもしれません。社会的規範を大きく逸脱しないことならば、死ぬ前にやりたいことはやっておきたいって私は思っちゃうのです。

 

 


www.youtube.com

歌手の槇原敬之だって、大ヒット曲『どんなときも』の歌詞の中で『♬昔は良かったねと  いつも口にしながら生きていくのは  本当に嫌だから~』って言ってましたよ。まあ、おクスリやっちゃったんですけどね(*'ω'*)。

 

 

だから、私は今後もなるべく『最近の若いモンは~』『昔は良かった』なんて思わなくてもいいように、法律の範囲内でアグレッシブな人生を送れるように頑張っていきたいのです。まだ『もし生まれ変わったらね~』って目をキラキラさせながら答えたくはないんですよ(*'ω'*)

 

 


俺の空だぜ!若大将 [ 加山雄三 ]
 

 

 

 

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