皆さんは何か趣味とかありますか?私は2021年11月から突然変異的にピアノを弾くようになりました。
そもそも私ツベルクリンは
- 小学校時代の習い事は書道教室&スイミングくらい
- 中学~大学時代は陸上部所属
- 楽器経験無し
- 『音程?何それ?(*'ω'*)』
という文字が書ける体育会系に全振りした人生を送ってきました。
現在私は月2回、ピアノの先生に習いに行っています。全国展開を行う「シアーミュージック」という音楽スクールです。ピアノだけではなくギターとかボイスレッスンとかとにかく音楽習いたい奴は集まれぇ~!みたいなスクールです。WEB上でレッスンの予約ができ、WEB上にアップされている習いたい先生のシフトから好きな時間を選んで通うことが出来ます。
そして現在、ピアノを始めてちょうど1年が経ちました。楽器未経験のガチ初心者の大人が1年間ピアノを練習するとどのくらい弾けるようになるのか、私の状況を説明しながら考えていきたいと思います。
<目次>
- 大人になってからピアノを始めても弾けるようになるのか?
- 毎日練習することが上達への近道
- いきなり数時間の練習とか無理ですよ
- 使用した教本
- ピアノの先生との相性も大事
- 未経験のピアノ初心者が1年間でどれだけ上達するのか?
- 発表会に出たいけど‥
大人になってからピアノを始めても弾けるようになるのか?
大人になってからピアノを始める!と聞くと、『大人になってからでもピアノが弾けるようになるのか?』とか『子供の時からやらないと弾けないんじゃない?』などと疑問が浮かんでくることでしょう。
その疑問に対する私の答えは『自分のお金で月謝を払っているから元を取らないと損って気持ちがデカすぎて上手くなる』です。お金にセコければセコいほど上手くなるという理論です。
もちろん、幼少期から始めた方が望ましいのはその通りです。ただ、親から強制されて嫌々教室に通っても上手くなるわけがないのです。やる気0のガキ<やる気MAXの大人、だと思います。大人になってからでもやる気さえあれば少しづつですが上達していくことも可能です。
もっとも、早く始めれば始めるほど良いのはその通りですから、『ピアノを始めたい!』と思った瞬間から始めた方がいいと思いますよ。
毎日練習することが上達への近道
大人になってからでもピアノが上達すると言いましたが、条件があると私は思います。それは『毎日練習すること』です。
私は昨年2021年11月からピアノ練習を始めましたが、今日まで新婚旅行へ行っていた4日間を除いて毎日練習していました。本当に毎日です。毎日弾かなければ中々上達しません。
これが例えば他の趣味ならば話が違ってきたりします。私は定期的にランニングをしていたのですが、ランニングは疲労が蓄積すると怪我の恐れがあるので、週に何日かは休みを設けていました(雨の日は走りませんし‥)。これがピアノだとなるべく休まないようにしなければなりません。
というのも人間は忘れ行く生き物だからです。
上のグラフはエビングハウスの忘却曲線というグラフです。人間が100のことを覚えた後、何もしなければどれだけ忘れてしまうかを示したグラフです。20分後には58%のことしか覚えていません。1日経てば44%しか覚えておらず、半分以上の記憶が飛んでしまうのです。
すなわち、ピアノを弾いて新しい楽譜を覚えたとしても、数日弾かなければ音符や指使いなどを忘れてしまい、また覚えなおさなければならないのです。
この忘却曲線には続きがあります。
覚えた後、定期的に復習すれば記憶は復活し忘却曲線が緩やかになる(忘れる記憶が少なくなる)ことが分かっているのです。毎日練習することの意義は覚えた楽譜や身に着けた技術をなるべく忘れないようにすることなのです。
さらに私はより記憶や技術を定着させるために「朝と夜に練習を分けてする」ことを実践しています。朝練習した部分を12時間後の夜再び復習する、という練習方法です。こうすることで復習の頻度が高まり、より上達していくと思うのです。
話をまとめると
- 週末にまとめて練習するのではなく毎日コツコツと(少時間だとしても)
- 1日の中で練習時間を分ける(朝と夜、など)
のが上達への近道だと思うのです。ちなみに、私は現在毎日2時間ほど(朝1時間&夜1時間)練習をしています。
いきなり数時間の練習とか無理ですよ
私は現在毎日2時間ほどピアノの練習をしていますが、ピアノ未経験の方がいきなり毎日2時間練習するなんて多分無理ですよ(*'ω'*)。
私はちょっと特殊で、そもそもピアノを始めた理由が「自分の結婚式でピアノを弾きたい(未経験のくせに)」というものでした。練習開始が4か月前、式の日程は決まっています。式の日までに絶対に1曲完成させなければならないという切羽詰まった状況だったので、練習開始からいきなり数時間も練習出来たのです。
先ほど「人間は忘れていく生き物」と言いましたが、同時に「人間は習慣に沿って生きていく生き物」だとも思います。習慣化された行動(歯磨きとかお風呂など)は、大きな苦労をせずとも行動に移すことが出来るのです。4か月間毎日数時間ピアノを練習していたので、ピアノ練習が習慣化されました。
■100日続けることで、習慣化される | 共生社会の<学び>論
同じ行動を100日続ければそれは習慣化されるとも言われています。なので、毎日数十分でも良いので練習を続けていけば、100日後にはピアノを弾くことが習慣化、ピアノを弾かないと気持ち悪い、くらいになっているはずです。練習時間を伸ばすのはそこからでも大丈夫だと思いますよ。
使用した教本
結婚式までの4か月間は、式で弾く曲(XJAPANのForever love)だけを一心不乱に練習していました。式後は、指使いのトレーニングも兼ねていくつかの教本に取り掛かることにしました。
全訳ハノンピアノ教本 (Zen-on piano library) [ シャルル・ルイ・ハノン ]
『全訳ハノンピアノ教本』。ピアノを習っている人なら誰もが知っている指強化に特化した教本。
大人のピアノ教則本 大人からはじめるハノンピアノ教本 無理のない指のトレーニングのために
『大人から始めるハノンピアノ教本』。上の『ハノン』からいくつかピックアップし、大人初心者むけの解説を添付した教本。
[楽譜] おとなのためのテクニック・マスター1【10,000円以上送料無料】(オトナノタメノテクニックマスター1)
『おとなのためのテクニックマスター』。ピアノを習い始めた子供がまず取り組む教本『バイエル』を大人向けにアレンジしたもの。
これらの教本を使って指強化トレーニングをしつつ、自分の弾きたい曲を勝手に選んできて勝手に練習しているという感じです。
ピアノの先生との相性も大事
ピアノが続けられるかどうかは、通うピアノ教室の先生との相性も大事かな~と思っています。 私が今現在ついてもらっているピアノの先生は、ほんわか系の方で、すなわち指揮棒で生徒をビシバシぶん殴るヒステリック系ではありません。
ただ、ほんわか系が過ぎる気もしていて、先生の方から課題が提示されたりすることはありません。『何弾こうがてめぇの勝手だし、自分で課題を設定して練習して来い(*'ω'*)』といった、良くも悪くも現代風の放任主義っぽさを感じます(もちろん、ヤマハの資格を持っている先生ですしきちんと技術指導をしてくれます)。
個人的には、私は自分で自分を追い込める系人間だと思うので、ほんわか優しくご指導してくださる感じでも、ある程度は自分で練習できると思います。反対に、磯野カツオ系人間な方はビシバシ指導してくれる先生の方が合っているのかもしれませんね。
未経験のピアノ初心者が1年間でどれだけ上達するのか?
前置きがクソ長くなりましたが、「ピアノ未経験の初心者が1年間練習するとどこまで弾けるのか?」という問いに答えたいと思います。
前提条件は以下の通りです
- 完全に未経験(他楽器も経験無し)
- 1年間毎日練習
- 大人向けの教本をやりつつ好きな曲を勝手に練習する
個人的な感覚としてこの1年間で"ある程度"弾けるようになったかなぁ~と思う曲は以下の通りです。
ベートーヴェン作曲:ピアノソナタ第14番『月光』第一楽章
久石譲作曲:『あの夏へ』(千と千尋の神隠し挿入歌)
名探偵コナンメインテーマ
ベートーヴェン作曲:ピアノソナタ第8番『悲愴』第二楽章
ショパン作曲:ノクターン第20番『遺作』
ここでいう"ある程度"とは、①両手で弾ける②原曲と同じ楽譜(簡略化された楽譜ではなく)で弾ける③原曲と同じスピードで弾ける④音符を覚えてる(楽譜無くても弾ける)⑤音の強弱がある程度表現できる⑥9割くらいミス無しで弾ける(1割はミスする)‥状態を指します。
なので、「ミスを一切しない」「感情を込めて演奏できる」「繊細な音の変化を指先で表現できる」「鍵盤を見なくても弾ける」とかそういうレベルには達していません。
別の言い方をすると、私の演奏をピアノ経験皆無の人が聞けば『ピアノ弾けるやん!(*'ω'*)』と感じるでしょうし、ピアノ経験豊富な人が聞けば『そんな演奏でよく私に聞かせようと思ったわね、いい度胸してるわぁ(^v^)』となります。
自己評価すれば、未経験状態から1年間でベートヴェンやショパンの曲を完璧では無いにしろ1曲フルで弾けるようになったので『まあこの1年頑張ったな』と思います(∩´∀`)
発表会に出たいけど‥
練習の成果をさらけ出せるのが発表会です。一般的には通っているピアノ教室主催の発表会に出演することが基本なのですが、私の通うシアーミュージックでは(少なくとも私が通う校舎は)現在発表会みたいなやつが実施されてない現状にあります。コロナの影響もありますしね。
逆に言えば結婚式後のこの数か月、発表会もないのによく練習のモチベーションが続いたなと思うんですけど、そろそろ発表会に出てみたい欲が沸いてきました。
初心者の大人でも出場できる発表会やコンクールはいくつかあります。
【2022年度】第7回大人部門 | ブルーメンシュタインピアノコンクール
↑ こういうの。初心者でも参加できます。
まあ、ただ来年は子供が生まれる予定なので、絶対練習が出来なくなる気がします。発表会に向けては半年以上前から練習するのが基本になってくると思うので、今まで以上に練習に時間をかけなければなりません。来年以降で発表会やコンクールに出場出来たらいいんですけどね~。
もし、発表会に出演できるチャンスがあるならば、チャレンジしたいのがベートーヴェン作曲のピアノソナタ第17番『テンペスト』第三楽章です。
まあ、難曲ですよ。ピアノ経験者の方からすれば『ピアノ経験1~2年で弾けるわけないだろ(*'ω'*)』と怒られちゃう気がしますが、弾きたいんだからしょうがない(*'ω'*)。今までの曲もただ弾きたいって気持ちだけで練習してきましたからね。
すでに楽譜は購入して譜読みを始めているので、いつかくる発表会にために年末から少しづつ練習したいと思います。
たまにtwitterで自分が演奏したクソみたいな動画をアップしています。「ピアノ1年目の演奏ってこんな感じかぁ~』って思って頂ければ幸いです(*^-^*)
ベートーヴェン作曲
— ツベルクリン@アウトローブロガー (@tuberculin0706) October 18, 2022
ピアノソナタ第8番『悲愴』
第2楽章
副題の"悲愴"は珍しくベートーヴェン自ら名付けたとされています。私がもし副題を付けるなら『放課後の音楽室』にします(๑・̑◡・̑๑)#ピアノ#ピアノ初心者#ベートーヴェン pic.twitter.com/HQ5O7Sij67
ピアノのコードの押さえ方から弾き方までが身に付く本 実践で本当に使える鍵盤コードBook [ 古垣 未来 ]
もう1曲聴きたい!と言わせるピアノの弾き方 [ 森真奈美 ]