【保存版】シリーズは、筆者であるツベルクリンが色々なジャンルのネタを好き勝手に書いていくシリーズ記事です。今回は、「足が速くなる方法(スタート編)」をご紹介していきます。
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2019年陸上競技日本選手権は、サニブラウン選手が100m、200mの2冠を達成いたしました。皆さんのご声援のおかげです。本当にありがとうございました!!(∩´∀`)∩
今年はたぶん陸上競技が盛り上がっている時期だと過信しています。これを機に、『自分もサニブラウンみたいに足早くなりたいな~』と思った方もいらっしゃるかもしれません。もしくは、息子さん&娘さんがいらっしゃる年代の方は、わが子に運動会で1位を取らせてあげたいと思ってらっしゃるかもしれませんね。大丈夫です(´・ω・`)。この記事を読んで、日本全国総サニブラウン化を目指しましょう!
例えば、100m走で考えると最初のスタート局面、50m~60mくらいの最高速局面、70m以降の減速しちゃうけど粘るよ局面、の3つに分けられます。まあそこまで考えると混乱しますから、当ブログでは「スタート局面」と「加速局面」で分けて考えていきたいと思います。今回は「スタート局面」を考えます。「加速局面」は次回お話ししましょう。
スタート局面といっても、それはさらに3分割できます。「位置について」局面、「よ~い」局面、「ドン!」局面です。今回は、その3つの局面で考えることをお伝えしていきましょう。
私ツベルクリンは、現在では仕事できない雑魚添乗員ですが、中学から大学まで10年間陸上競技部に所属していました。自己記録を書くと性別がばれますので書きませんが、趣味でちょくちょく表彰台に上り下りしていた奴です。今でも無意味にトレーニングをしていますから、書いていることは説得力があると信じています。
<目次>
「位置について」局面で考えること
走り出す前段階の話です。"よ~い、どん!"と言われた瞬間に爆発的に効率よく力を地面に伝える(それが走力アップにつながる)ためにも、走り出す前の"位置について"段階の姿勢が大事なのです。ポイントごとに解説していきましょう。
①どちらの足を前にだして構えるか?
「位置について」と言われたら、ライン手前に片足をだしてスタートの構えをします。この時、右足と左足どちらを前に出した方がいいのでしょうか?まあ、人それぞれなんですが、最適な方を知る方法があります。
何の意識もなく突っ立ってください。そして、何の意識もなく前に倒れてください。その時に、無意識に前に出た足が、スタートの時に前に出す足と考えてください。無意識に倒れるのが難しい人は、後ろから押してもらいましょう。決して後ろからタックルしてはいけません。
②背筋はまっすぐ
左側は元陸上選手秋本氏、右側はそのへんにいる中学生です。走るのが速い人は姿勢がとてもきれいです。また、力を効率よく地面に伝えるためには、姿勢の良さが大切です。
「位置について」の場面、意識する(子どもに意識させる)ことは、背筋をまっすぐにすることです。上の写真だと一目瞭然です。背中が丸まっていては力を上手く地面に伝えることは出来ません。
反対に後ろ足は、歩幅1歩分下げます。かかとを上げて構えましょう。
③視線の置き方
「位置について」の場面の目線の位置ですが、自分の1歩先くらいに目線を置くとよいでしょう。スタートはなるべく低い姿勢のまま飛び出した方がよいとされています。目線を低くしておくことで、スタート時に上体が上がってしまうことを抑制できるのです。
右側の中学生はスタート時に視線が上がり過ぎです。50m走においても、少なくともスタートしてから20mくらいまでは視線は自分の1歩先あたりを見るようにしましょう。
「よ~い」局面で考えること
陸上競技の大会だと「よ~い」の段階で腰を上げるスタート方法を取ります(クラウチングスタートと言います)。ただ、小中学校の体力テストや運動会程度は立ったままのスタート(スタンディングスタートと言います)ですから、「位置について‥‥よ~い」の間、基本的には姿勢は変わりません。
「よ~い」の掛け声がかかった時に心がけたいのが、決して力んではダメだということです。スタート前に力んだって何の意味もありません。ありませんけど、緊張感あふれる場面ですから力まないのは難しいです。オリンピック選手だって力みます。
個人的には、よ~いの場面では腕はぶら~んとさせておいて良いと思います(腕を構えておいてもいいんですけど多分力む)。どうせ身体は力んじゃうんですから、腕くらい脱力させておきましょう。反対に、前足のつま先部分には力を入れておきましょう。「ドン!」と鳴った瞬間、前足のつま先で思い切り地面を蹴りますから、その準備をしておきましょう。
「ドン!」の局面で考えること
ウサイン・ボルト選手の「ドン!」局面の写真です。黒人パワーでがむしゃらに走ってるんだろと思いきや、そのフォームは大変綺麗です。背筋はまっすぐであり、視線は1歩先を見ています。視線が上がる=顎が上がる、ことでありバランスが崩れてしまいます。
スターティングブロックの位置を見る限り、ボルト選手は左足を前にしてスタート時構えるっぽいです。「ドン!」の瞬間、左足を強く蹴り、身体をまっすぐにした状態で飛び出しています。身体がまっすぐの状態のほうが、地面により効率よく大きな力を伝えられるのです。
上のボルト選手の写真は、「ドン!」の後、1歩目を地面に着く前の写真です。注目したいのは、腕振りです。
腕は大きく振ったほうがいい、と言われています。これは、小中学生レベルなら正解です。腕の振りと足の歩幅は連動しています。基本的には、歩幅が大きいほどタイムは縮まると考えられます。
腕を大きく振る⇒歩幅が大きくなる⇒タイム短縮ってことです。
ただ、何の意識も教えずに『腕を大きく振れ!』と言っても、小中学生は身体の前の方でしか振りません。意識させるのは、腕ではなく"肘"です。
100m走10.00秒の記録を持つ山縣(やまがた)選手のスタートです。スタート時の腕振り(走っている場面も同じですが‥)は、大きく肘を後ろに引くイメージで振りましょう。意識するのは肘です。肘で後ろにいる奴をどつくイメージです。
腕振りの角度などは特に気にする必要はありません。それよりも肘を意識して大きく振ることを心がけましょう。
次に足の動きについて見てみます
「スタートダッシュ」という言葉があるので、「ドン!」の後とにかく早く走りたいという気持ちがあるでしょう。しかし、スタート直後5歩目くらいまでは、むしろ足で地面をギュ、ギュッときちんと押していくことが大事です。
例えば、自転車の車輪を手で早く回そうと思ったどうするでしょうか?おそらく、最初回し始めるときは思い切り車輪をつかんで回すと思います。その方が勢いよく回ってくれるからです。
実は、走るときも同じことが言えます。最初の5歩は慌てずに足で地面を押していきましょう。
つま先で地面を押していくイメージです。具体的に言うと母指球で地面を押していきます。腕を大きく振り、母指球で地面を押していく、このダイナミックな動きがスムーズな加速につながるのです。
終わりに‥
まとめるとこんな感じです
- スタートするときの構えは背筋をまっすぐ
- スタート前には力まない(前足のつま先にのみ力を入れておく)
- 腕振りは肘を意識して振る
- つま先(母指球)で地面を押していく
次回は「加速局面」編をお伝えしていきます。
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