【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、懐かしい自販機が現役で稼働しているドライブイン、欽明館(きんめいかん)をご紹介していきましょう。
ドライブインの雰囲気っていいですよね
ドライブインとは、昭和40~50年代に主に国道沿いに出来たドライバー用の休憩施設のことです。近年では、高速道路の発達やコンビニエンスストアの進出により、その数を減らしています。もし、現在も現役のドライブインがあるとしたら、それは昭和の空間をそのまま令和に残す、大変香ばしい場所になっていることと思われます。
そうです、ドライブインとは気軽に昭和感を楽しめるスポットなのです。今回は山口県岩国市にある現役のドライブイン、欽明館を訪問してきました。皆さんも昭和臭をぜひ堪能してください。
<目次>
欽明館へのアクセス・概要
住所:山口県岩国市川西3‐12‐45
営業時間:たぶん年中無休
駐車場:無料
山口県内を通る県道112号線沿いにドライブイン「欽明館」はあります。県道112号線は、古代に活躍した欽明天皇が通った道と言われているので、別名「欽明路」とも呼ばれています。ドライブインの名前は、そこからとられています。
ドライブインの外観
駐車場ていうか、適当に横付けしやがれスタイルです。枠にしばられない姿勢、素敵です。
山奥の旅館みたいなフォント。
欽明館では持ち帰りスタイルのお店「天下鳥ます」があります。唐揚げ屋さんです。もちろん、8月のクソ暑い日に唐揚げなんか食べたくないのでスルーしました。もう少し涼しくなってから食べましょう。
よく見ると上の方に【笑っていいとも!のからあげNo1決定戦で優勝しました!】と書いてました。過去の栄光をいつまでも忘れない姿勢、素敵です。
自慢の自販機コーナー
ぱっと見、普通の自動販売機が並んでいるように見えます。
と思ってたら、早速昭和臭ただよう自販機が。稼働しているのか不明ですが、120円と言う値札を見る限り動きそうです。ところで、真ん中の白いやつ選ぶと何が出てくるんでしょうか?
ガムの自販機って最近見かけないですね。そもそも板ガム自体が減少傾向にありそうですけど。
板ガムがもし絶滅すると、これを知らない世代が増えるということです。
知らない世代が増えると、逆に引っかかりやすくなるんじゃ‥。
自販機コーナーが充実しているので両替機も設置してあります。
両替機の横にあるのは、造花のくせに萎れかけのやつ。おばあちゃん家のトイレにこういうのあったわ(*'ω'*)
さて、この欽明館一番の目玉は、「うどん&ラーメン自販機」でしょう。
昔のドライブインやサービスエリアには、こういう自動うどん&ラーメン機が設置してあったものです。平成生まれだからその時代よく知らんけど。
そして、そういう懐かしい気持ちより『仲よくしてネ』の文字が目に入ってきます。平和を希求するハートフルな姿勢が文字に表れています。昭和特有の語尾をカタカナにする文化も、 大変香ばしくてもう嫌になります。
現在午後4時過ぎ。この自販機コーナーのうどんを食べることを予定していたのでこの時間まで昼食抜き状態です。
なので一刻も早くうどんを食べたいのですけど、さすが懐かしの自販機さん。うどんを作るのに30秒しかかかりません。
取り出し口が狭くて持ち出しにくいのに、器はめっちゃ熱いのも憎い演出です('ω')
ところで、ドライブインではあるんですけど、ご覧のように青空の下スタイルです。換気抜群で現代のコロナ禍の時代でも通用するスタイルです。そして、くそ暑い(´∀`)。
肉うどん(350円)です。
肉無くね?(*'ω'*)
そう思ってかき混ぜたら、底からゴムみたいな肉が出てきました。トッピングを底に敷くスタイルです。
インスタント感を隠しきれないうどん麺以外は、非常に優しい味で十分美味しいものでした。もちろん、350円という値段を考えればコスパ的にはどん兵衛の方が良いですけど、そういう問題じゃないんです。
ラーメンも食べたくなってきました。
天ぷらそばも捨てがたいですけど、さっきの感じだと天ぷらを底に敷いてびちょびちょ状態で出してきそうなので、ラーメンにします。
「30秒で提供する」ということを優先しすぎて、麺がほぐれていませんけど、硬麺が好きなので問題ありません。
そして、もちろんトッピングは底に敷いちゃうスタイルです。
ほじくり返すと、もやしとメンマとチャーシューが出てきました。
全く健康面を考えていない醤油ベースのスープが良い味を出しています。もちろん、コスパ的にはカップヌードルの方が断然上ですけど、そういう議論をする場ではないのです。
私が1人で食べていると、小学生くらいのお子さん2人を連れた家族連れ4人組がやって来ました。そして、4人で仲良くうどんを食べていました。この自販機うどんの良さが分かるのは、少なくとも30歳を過ぎてからだと思うので、どんな気持ちでお子さんが350円のうどんをすすっているのかとても気になりました。私だったら『ロイヤルホストに行きたい!!』って泣き叫ぶ気がします…。
終わりに…
ちなみに、天ぷらそばはこんな感じだそうです(他サイト様からの引用)
出典:http://nippon-sumizumi-kanko.com/
こう見ると、スープを吸いまくったジュクジュクの天ぷらも悪くない気がしてくるのです。
欽明館の近くには、山口県の誇る屈指の観光名所、錦帯橋(きんたいきょう)があるので、観光のついでにぜひお越しください。
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