【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。 今回は、室町幕府初代将軍、足利尊氏ゆかりの禅寺で紅葉の名所「等持院(とうじいん)」をご紹介していきましょう。
当ブログの旅行記事は、大きく分けると次の2つの方向性に分かれます。
①ド定番の観光地をひねくれまくりながら案内する
②普通の人はあまり行かないような観光地を攻める
今回ご紹介する観光スポット、「等持院(とうじいん)」は多分っていうか絶対「②」のタイプの観光地です。紅葉シーズンど真ん中に訪れても観光客はまばら、言うなれば"行くだけで自然とソーシャルディスタンス"的な場所です。
でも、紅葉はちゃんと楽しめます。穴場的なスポット、等持院をご紹介していきましょう。
<目次>
等持院の概要
<名称> 等持院(とうじいん)
<住所> 京都市北区等持院北町63
<電話番号> 075-461-5786
<拝観時間> 9:00~16:30
<拝観日> 無休 12月30日~1月3日は15:00迄
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
<拝観料> 大人500円 大学生500円 高校生500円 小・中学生300円
だそうです(*'ω'*)
創建者は室町幕府初代将軍の足利尊氏。以後、足利将軍家の菩提寺として知られています。庭園は夢窓疎石(むそうそせき・尊氏と同時代を生きた)という僧によって整備されました。お坊さんというよりも庭師として有名でして、"世界史上最高の庭園作家"と称されています。
等持院へのアクセス
最寄り駅は京福電鉄(路面電車)の等持院駅。そこから徒歩5分程度です。
京福電鉄は別名"嵐電"とも呼ばれているように、嵐山を起点とする路面電車です。
もし、自分が今現在嵐山にいるのであれば、この京福電鉄に乗って等持院へ向かうのがベストです。等持院の近くには龍安寺や金閣寺があるので、観光の巡り方としては「嵐山エリア→等持院エリア」もしくは「等持院エリア→嵐山エリア」というように、くっ付けた方が無駄が無いかと思います。たまには当ブログだって真面目なアドバイスを授けますからね(*'ω'*)
こういう知らない住宅街を歩くのも趣があって良いですねぇ(*'ω'*)
政治主張の激しい壁面が。香ばしくて大変趣深いです(*'ω'*)
山門です。紅葉が見頃だっていうのに誰もいません。こういう誰も来ないような場所を攻めるのが当ブログの趣向です。
今にも30坪くらいの家が建ちそうなこの敷地が駐車場です。
境内へ
入り口。まだ誰ともすれ違っていません。
第一観光客発見(*'ω'*)
ってか普通に中に入って駐車して良いみたいです。さっきの駐車場の存在意義は何なんでしょうか?
紅葉が鮮やかなんですけど、秋の京都の混雑とは無縁です。
侘び寂びを感じる門構えですね、よく分からんけど(*'ω'*)
靴を脱いで上がります。料金を支払って中へ進みましょう。
建物中に入るとまず目につくのがパンチの効いた顔付きの『達磨図』。かつて等持院の住職であった関牧翁(せき ぼくおう)によって描かれたものです。そもそも"達磨(だるま)"の由来は、禅宗の開祖である達磨大師であり、達磨大師をイメージして描かれたり作られたりしているのが、あの体が赤いダルマなのです。
イイ感じの水回りです。檀家寺っぽくてイイです。ここでお供えする菊の花とか切りたいです。
石と砂で情景を現す芸術である「枯山水(かれさんすい)」。京都の龍安寺の枯山水が有名ですけど、ここは誰もいないからゆっくり鑑賞できます。誰もいないっていいわ(*'ω'*)
この縁側で布団を敷いて昼寝したい(*'ω'*)
足利将軍家の木像
先に進むと「霊光殿(れいこうでん)」という建物があります。この等持院最大の見どころと言っても過言ですけど、この建物の中には足利将軍家の木像が安置されています。
まあ、建物内は撮影禁止なんですけどね。
等持院公式HPに木像の写真がアップされているので引用してきました。
出典:臨済宗 天龍寺派 等持院
室町時代初代将軍足利尊氏の木像です。足利尊氏といったら
この馬にまたがってハゲ散らかしている武将の肖像画を思い浮かべる方が多いですが、現在では尊氏を描いたものではないとされています。どちらかというと、等持院の木像の方が実像に近いのではないかと勝手に思っています。
ちなみに、この尊氏の木像、幕末に首だけ盗まれたことがあります。
尊氏(初代)、義詮(2代)、義満(3代)の木像の首が反幕府勢力によって盗まれて晒されるアウトローな事件が発生しました。当時、京都の治安維持を任されていた松平容保(まつだいらかたもり)は、この行為を幕府に対する挑発と捉え激怒します。
激怒した容保が反幕勢力を駆逐するために創設したのが、あの有名な新選組。ある意味歴史を動かした木像だと言えます(その後犯人が見つかり、首は修復されました)。
茶室と庭園
中庭を一望できる茶室へまいりましょう。ああ、こういう茶室で布団敷いて昼寝したい(*'ω'*)。
もちろん、お金に物を言わせてお抹茶を楽しめます(500円)。
出典:臨済宗 天龍寺派 等持院
写真は引用。1人で来ていたのですが、私は人の目気にするタイプなので1人でお抹茶とか楽しめないタイプなのです。まあ、人目って言ってもほとんど誰もいないんですけどね(*'ω'*)
左側の建物が先ほど紹介した茶室。趣があるし、奥の立命館大学の建物が邪魔ですわ(*'ω'*)
庭園は回遊式なので散策出来ます。
学校で教頭先生が履いているようなサンダルに履き替えてお散歩しましょう。クソ歩きにくいけど(∩´∀`)
美しいなぁ(*'ω'*)
この紅葉を平日ならたぶん独占出来ます。
池のほとり(写真左上)には茶室の清漣亭(せいれんてい)がこじんまりとたたずんであります。
そうよ、このくらいの広さが丁度いいのよ。早く布団を持ってきておくれ(*'ω'*)
室町幕府8代将軍の足利義政もここでお茶を飲むのが好きだったとか(現在の建物は江戸時代末期のものですけど)。中には入れませんが、恐らく和室の敷居窓を開ければ、鬱陶しいくらいに立命館大学が一望できるはずです(∩´∀`)
終わりに…
『紅葉の京都を見たい、でも観光客でごった返しているのは嫌だ!』と、自分も観光客のくせにめんどくさい願望をお持ちの観光客の皆さん。紅葉シーズンでもゆっくり観光出来る等持院にぜひお越しください♬
↓ 観光客でごった返さない京都の観光地は他にもあるよ(*'ω'*)
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