【ツベルクリンwalker】は、様々な観光地を添乗員である私ツベルクリンが徹底的にガイドしていくシリーズ記事です。今回は、福岡県にある「かえる寺」をご紹介していきましょう。
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正式名称は如意輪寺(にょいりんじ)といいます。福岡県小郡(おごおり)市にあるお寺で奈良時代の729年に創建された非常に歴史あるお寺です。このお寺の別名が「かえる寺」です。ってか「かえる寺」って言わないともはや地元の方でさえ通じません。
その名のとおり、かえる(の置物)だらけのお寺です。最近はいわゆる「インスタ映え(笑)」するスポットとして、よくお寺のことを分かっていないようなインスタ女子で溢れかえっています。今日は、今話題のスポット、かえる寺をご紹介していきましょう。
<目次>
かえる寺の所在地
かえる寺は、福岡県小郡市にあります。すぐ近くがド田舎佐賀県であり、つまりは小郡市もド田舎です。西鉄電車の三沢駅から歩いて10分です。自家用車で行く場合、大分自動車道の筑後小郡インターで降りて10分です。自家用車用の駐車場があります(休日は満車になるけど)。
かえる寺という名称はあくまで通称なのですが、Googleマップで「かえる寺」って検索すると出てきます。つまり、Googles先生的には、もはやかえる寺が正式名称感さえ漂っています。
かえる寺をお参りしよう
お寺の入り口です。右側にいきなり汚いかえるさんがいらっしゃいます。
当ブログでは『案内板の写メアップしておくから各自勝手に読んどけ(*'ω'*)』という真心溢れる対応を心がけております。後述しますが、このお寺にはご本尊の木造如意輪観音さまがいらっしゃいます。如意輪寺という名前の由来となっています。なお、かえる寺化したのは平成になってからなので、この看板はまだかえるがいなかった時代のものです。
そして、こちらが現代版案内板です。ハートフル溢れる構図となっています。
まだ、境内に入っていないっていうのに、すでにかえるさんがはみ出しちゃってます。
お寺の入り口に「マニ車」が置いてあります。マニ車に関しては以前当ブログの「チベットハイキング編」でもご紹介しました。
お経が書いてあって、このマニ車を回転させるだけでお経を読んだことと同じ効果があり、人生道が開けるというとんでもない道具です。のび太が『ドラえもぉ~ん、簡単にお経が読める道具出してよ~!』とドラえもんに訴えた場合に出てくる道具です。仏教って堅いイメージがありますが、隙あらばすぐ楽をしちゃいます。
お寺の入り口にはよく"阿吽(あうん)の呼吸"で知られる金剛力士像が2体いらっしゃることが多いですが、ここではかえる様が出迎えます。もちろん口の形は「あ」「うん」を表現しています。
かえるタワーです。
トイレ中だってかえる寺は仏さまの教えを説いてきます。
では中へ進んでいきましょう
干からびてしまう前に、水をかけまくりましょう。
こういう場所ってカップルで来ると楽しいですよね。私ツベルクリンみたいに1人で徘徊したって不審者扱いされるだけです。
境内には愛染明王がいらっしゃいます。愛染明王(あいぜんみょうおう)とは、良縁成就の仏さまです。基本的に仏教の世界において、愛欲は煩悩の1つであり持ってはいけないとされています。ですが、仏教の世界においても色々な考えがあり、「愛欲を持つことが悟りを開くパワーになる」みたいな考えもあります。
そこで、愛欲を持っちゃった人の悩みを救ってくれる仏さまが必要になり、現れたのがこの愛染明王なのです。ハートの形をした絵馬やハートの形をした台座など、とにかくクソ喰らえです。
人間は、高いところに登りたがるし、地下に潜りたがる存在ですが、穴を通り抜けたくなる存在でもあります。抜けなくなると大変なことになるので、デブはご遠慮ください。
ここでお清めをしていきます
インスタ女子(笑)がたくさんお参りにきますので、当然周囲にはそういう女子が好きそうなお店も集まってきます。ちゃんとそういうお店も紹介してあげる優しい世界なのです。仏さまだって癒着には寛容なのです。
毎年6月~9月には風鈴まつりをやっています。1個500円でメッセージを書いて吊るしてもらうことができます。インスタ映えしちゃいます。
境内には色んな仏さまがいらっしゃいますが、ここには抱きつき観音さまがいらっしゃいます。私が来ているときには抱き着いてる方はいらっしゃいませんでした。
カップルで来てる人たちは、わざわざ観音さまに抱き着かなくても、お互いに抱き着けばいいのですから。ですから、カップルはみんな爆発すればいいのです(*'ω'*)
たまに、かえるじゃなくて熊がいます。
かえるが密談をしています。
こちらは、お地蔵様さまのお話を聞いているかえるさんです。距離感めっちゃ近いですが、お地蔵さんは気にしないのです。
たまに、フリーランスなかえるさんもいます。
風鈴まつりは9月いっぱいです。みなさん急いでくださいね!
ご本堂です。ご本堂には、ご本尊の「木造如意輪観音立像」があります。ご本尊は秘仏で12年に1度ご開帳されます。
如意輪観音(にょいりんかんのん)は、経済的にはもちろん、精神的な満足も与えてくれるスーパーサイヤ人状態の仏様であり、至高にして最高な存在です。
このように如意輪観音さまは座っていることが多いのですが、かえる寺の如意輪観音さまは立ちっぱなしなのです。何か悪いことでもしたのでしょうか?ちなみに、次のご開帳は2025年です。やったね!
お守りも基本的にはかえる一色です。かえるがご本尊さまなわけでは無いのですが、ここではかえるが重大な任務を背負わさているのです。
かえる絵馬もあります。何度も言うように、ご本尊さまがかえるなわけでは無いのですが、無理矢理かえるがパワーを与えられています。
イかれた坊主の案内で「かえる部屋」なるファンタスティックな部屋に行ってみます。
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かえる部屋の内部
本堂の横には、「かえる部屋」なるアウトローな空間があります。かえる寺には全部で8000匹のかえるがゲロゲロしています。
樹齢120年の樹木で造られた木造かえるがお出迎えしてくれます。
これらのかえるは、このお寺の住職さんが各地から集めたかえるたちです。それを知った参拝客がかえるを持ってきて置いて”かえる”という嫌がらせにより、その数がだんだん増えていったようです。
住職さんが1992年(平成4年)に中国へ行った際に、1匹のかえるの置物を気に入り購入したのがそもそもの始まりです。こいつが元凶ですわ(*'ω'*)。つまり、如意輪寺が"かえる寺化"したのは、平成になってからの話です。
こんだけあるんだから1つくらい持って帰ってもバレないだろうと思われるかもしれませんが、手を触れた瞬間センサーが働き、かえるピョコピョコされますのでお気を付けください。
「あの人は今?」状態になっているキャラクター「けろけろけろっぴ」もここでは生存確認ができます。
みなさもぜひかえる寺にお越しになり、一緒にゲロゲーロしましょう。
終わりに…
6月~9月は風鈴まつり、11月には紅葉が綺麗なかえる寺にぜひお越しください♪
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